巡礼3日目~熱狂のパンプローナ~ | スペイン巡礼

スペイン巡礼

普通のアラサー主婦がちょっと冒険する話。
好奇心だけを武器に勢いで旅立ちます。

5月16日

Zubiri~Pamplona 21.3km

朝6時半ころアルベルゲで朝食。
ここの朝食は飲物の種類も多くてパンも美味しくてつい食べすぎてしまった。

そういえば、たまにホテルとかで見る一回サイズのバターやジャム、私は一回で使いきったことがない。
軽く塗るくらいであとは残して、、いつもちょっと多すぎるんじゃないか?と思っていた。

しかしその朝食のテーブルでは、このバターやジャムが恐ろしいくらいどんどん無くなっていき、4人テーブルだったのに確実に10個以上は使っていたと思う。

こちらのパンは日本のふわふわパンと違ってハードなパンということもあると思うけど、「朝食は甘いもの」という基本があるように感じた。


この日は朝からザックカバーが見つからず探しているうちに出発は8時。
出遅れた!

昨日きた道を戻るように進みスビリの町をでる。


町の入口の橋の上から。


雨でほとんど散策できなかったスビリの町。
今日の天気も怪しい。



1時間くらい歩いた場所にあった休憩所

通学バスを待つ子どもが「だるまさんがころんだ!」をやってて驚いた。
きっとスペイン語なんだろうけど、あのリズムも遊び方も一緒。いやーびっくりした。

遊ぶ子どもに癒されてる間に晴れ間が。




気持ちいいー!


洗濯物を乾かしながら歩く巡礼。

やっぱり昨日の天気では乾かんよね。



ララソアーニャの村の入口の橋。

巡礼路はてっきり村の中に続いているものと思って入ろうとしたら、コレアナが村の中から戻ってきて、巡礼路はまっすぐみたい!って教えてくれた。
休憩するにはちょうどいいかもしれない。


今日の巡礼路はこの花がたくさん。すっごいいい匂いがする。



牧場の横を通ったり、、


川の横を通ったり、、

コレアナが川で普通に水を汲んで飲んでて驚いた!!
ここのは大丈夫だから♪
うーん、私はその見分けがつかん。




のどかな道に突如現れた廃墟。ここだけ妙に雰囲気が悪い。


そして、道を見失った!
というより巡礼路はこっち、という看板はあったけどあまりに歩きにくい道だったから並行してる(ように見えた)道を歩いていたらいつの間にか巡礼路から離れてしまっていたようだった。涙

雨まで降り出し、その上どんどん強くなる。
同じく迷ったと思われるおばちゃん二人組と途方にくれていると後ろから別の巡礼が。
この道を登ればいいから!とありがたいことに道を案内してくれた。

足を滑らしそうにならながら登った先には捜し求めていた巡礼路を示す黄色い矢印。

やった!!
おばちゃんと顔を見合わせたとき、本当にホッとした嬉しそうな顔をしてて、その顔を見て私もすっごく安心した。

そのとき、言葉がわからなくても気持ちで通じ合えるってこういうことなんだなって。
私にとっては初めての経験。
あ、私この道でやっていけるかもって思えた。

その後は雨も止み、気持ちのいい道を歩いた。






小さくだけど、前方に大きな街らしきものが見える!
これを今日の目的地であるパンプローナと思い張り切った。



街についたよう。

ここも橋を渡って街に入るようだ。


街の中。。

ここはゴーストタウンか!?
恐ろしいくらい静かで人がいない。



というか、もしやこれが噂のシエスタ…!?
スペインでは午後2時から5時くらいまでがお昼休みらしく、みんな家でのんびり過ごすらしい、
それにしてもひと気がない。

そして、ここはパンプローナでなくその手前の街だった。
マジか~。。。。。
さらにまた、雨が降り出した。。。

静か~な街で雨宿り。
寂しい雰囲気がますます寂しくなる。

雨が小降りになったところで動き出す。


相変わらず寂しい。


いつのまにか大きな道路に出た。
ここは一体どの辺なんだろう。


昨日も見た変わった木の並木道。

このあたりから、人も車も増えたせいか急に目印の黄色い矢印や貝殻が見つけづらくなった。
そしてさっきまでちらほらいた巡礼の姿も全く見えなくなってしまった。
目を凝らして目印を見逃さないように進む。

道はいつの間にやらまたひと気のない道へ。


晴れてきたのが唯一の救い。


これは一体?


緑の中にあるいい雰囲気のMagdalenaの橋。

今度こそパンプローナ!


久しぶりの横断歩道。


そして現れた城壁。。。これ、登るのかな?


登るようです。

いくつか門を通り過ぎ、ようやくパンプローナの旧市街に入れた。



そして、ここから本日2回目の迷子。
地図を見ると絶対にアルベルゲの近くにいるはずなのに、どうしても見つけられない。
おまけにシエスタ中で人も少ない。

グルグル歩いてなんとかアルベルゲを発見!


助かった~。


アルベルゲの中。

1階、2階部分にベットがずらっと並んでて100人以上収容できるらしい。


ここで巡礼1日目に隣のベットだったメキシコ人親子のトーニョとパロマに再会。

eriko~っ会えなくて心配したよ!疲れてるじゃない?

私がぐったりした様子だったせいで随分心配させてしまったが、2人にまた会えてうれしかった。


シャワーして洗濯もして、さっぱりしたところでパンプローナの街へお散歩へ。


町並みの向こうに見えるのはカテドラル。


美術館の前にあった巨大な子どもの頭。
インパクトありすぎ。


カスティーリョ広場。この街のメイン広場のようです。
仕事中の人、のんびり散歩している人、観光の人、、いろんな人がいて面白い。



・・・ここで長期旅がはじめての私の初挑戦。

「ATMから現地通貨を引き出す」

今まで海外旅行といえばどんなに長くても一週間まで。
最初に空港で両替してしまえば現地で現金がそれ以上必要になることもなかった。

広場の片隅のATMでメモを片手にドキドキしながらボタンを押す。

もしクレジットカードが引っ込んで出てこなくなったら・・・!!
なんて考えてたけど、あっさり操作は終わって無事に現金ゲット。
よかった~。

ひと仕事終え、すっきりしたところで散歩再開。



カフェ・イルーニャ。
ヘミングウェイも訪れていたとか。
彼の小説『日はまた昇る』でも度々登場するカフェ。

お茶くらいしてみたいと思っていたけど立派な雰囲気とお値段に気後れして写真だけ。

そして牛追い祭として有名なサンフェルミン祭の舞台でもある市庁舎前へ。



これだー!!
よくテレビで見るやつ!!
いつかお祭り当日にここに来てみたい。
すごい熱気なんだろうな。


若い女の子やカップルでいっぱいだったクレープ屋さん。
一枚一枚じっくり焼くクレープがふわふわで美味しかった♪



散歩の途中で見つけた広場。
なんだかいい雰囲気で、しばらくのんびり。



華やかな雰囲気の旧市街。

建物はどれも古びてるんだけど、どれもいい味だしてる。

パンプローナの街の活気や雰囲気は私の好みに完全ストライク。
ワっと胸が熱くなるような、静かな興奮が止まらないような。

この後もあんなに疲れていたとは思えない元気っぷりでバールに立ち寄ったり買い物したりでアルベルゲに戻ったのは8時過ぎ。


全く乾いてない洗濯物を乾燥機にかけに地下のランドリールームへ。

ちょうどパロマ達がいたので使い方を教えてもらう。
乾燥が仕上がるのを待ちつつ話しているとパロマが10歳も年下だったことがわかった。
18とは思えないしっかりした女の子だ。
そしてセクシー!!
このときにお互いのメールアドレスを交換。
いつか彼女の国に行けるといいな。


今日のベッド↓


ここで一緒のコンパーメントにいたのはドイツ人の家族。

お父さんとお母さんはフランスのヴィズレーから始まる道を歩いてて、娘のインガも仕事の休暇を使って先週から合流して歩いているらしい。
明日で今年のカミーノは終わりで、また来年続きの道を歩くとか。

フランス国内の道ではル・ピュイの道が一番人気らしいのだけど、彼女達の歩いているヴィズレーの道もすっごくよかったらしい。
それを聞いて早くも2回目の巡礼のことを考えてしまった。



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