Roncesvalles～Zubiri 21.9km
朝早く人が動く気配で目が覚めた。
みんなが起き出すのに合わせて私もゴソゴソ身支度。
eriko！ポンチョは持ってる！？
マリアラが小声で雨が降ってることを教えてくれた。
やっぱり昨日のうちにピレネーを超えておいて良かった。
７時にアルベルゲを出発。
肌寒いが、雨は小雨。助かった！
ロンセスバリュスにお別れ。
この国道沿いの巡礼路からスタート。
今日もワクワクする気持ちが止まらない！
ピレネーのルートについては日本にいるときから不安だったから色々調べたりしてたけど
２日目以降のルートについてはほぼノープラン。
ここからが本当の？冒険。
まだ薄暗い緑のトンネルを抜ける。
ここで道の端に立ち止まってる男性が目に入った。
追い抜きつつ挨拶しようとしたところ、彼は組んだ手に十字架を持ってお祈りをしているようだった。
歩いては立ち止まり、祈る。
なんだか自分も身が引き締まる気がした。
ぼんやり歩いてはいけないな、と。
４０分程歩いたところでブルゲーテの村についた。
とても静かだ。
オスタル・ブルゲーテ。
文豪ヘミングウェイが滞在したことで有名。
今でも現役の宿のようだ。
面白い木に囲まれた教会。
教会の隣にあったバールで朝ごはん。
初・スペインバールだ！
とりあえず他の人を観察して注文の仕方をチェック。
カフェコンレチェ（カフェオレみたいなやつ）と、カウンターにあったカステラを指差して頼んだら日本の一切れの4倍くらいのものが出てきた。
甘いケーキでテンションを上げて出発。
雨だからって立ち止まってはいられない。
壁に描かれた絵に気を取られて黄色い矢印を見逃すところだった。
一生懸命落ちてくる水をキャッチ！
それにしても牛が大きい。
牧場の中進む巡礼路。
早くもシューズの裏は土でベトベトだけど、新鮮な空気が気持ち良い。
自分たちで柵を開閉しながら進むらしい。
この石の橋！！すっごいツルツルで怖かった。
ひとりのんびり歩いていると、昨夜夕食の席で一緒になったイタリア人親子に追いつかれた。
お母さんと女の子の2人組なんだけど、この女の子が超美女。マジで超、美女。
こんな妖精みたいな子本当にいるんだなぁ。
でも話すと気さくな感じで、親しみやすい。
私の名前は言いづらいらしく何度も練習している様子がまた可愛い！！
またいい感じの村登場。
彼女たちは今日は途中からバスで次の街まで移動するらしいからここでお別れ。
お互いにいい旅になりますように！
相変わらずシトシト小雨が降る中を歩き続ける。
牧場の横の巡礼路。解放的だな～。
軽いアップダウンを繰り返しながら進む。
でも昨日の道に比べればどうってことはない。
それにずっと緑の中だから気持ちいい。
石畳の道に。
雨で濡れてるおかげで、下りになると結構怖い。
滑らないように恐る恐る歩く。
バール発見！
本日２回目の休憩。
ここで日本人かな～と思って話しかけた女の子が韓国人。
向こうも韓国人かと思った！って言ってたからやっぱり似てるんだな。
不思議なのは、ちょっとでも雨がやむと皆さんテラス席を選ぶこと。
歩いていると気にならないけど、立ち止まるとまだ肌寒い巡礼路。
日本人なら絶対店内の席を選ぶ気がする。
今日の道も変化に富んでて面白い。
村、森、牧場、山道、川沿い。。天気は悪いけどどんどん景色が変わるからついついカメラを取り出してしまう。
壊れませんように・・・
山間から、巡礼路の脇から、町並み(村？)が見えるとなんだかすごく嬉しくなる。
このバスク地方の特色みたいなんだけど、白い壁に赤い屋根がとってもかわいい。
午後２時頃、今日の目的地、スビリに到着。
最初に見つけたアルベルゲに入ると既に定員オーバー。
とりあえず２番目に発見したアルベルゲへ。
やっと雨具から解放された！
冷えたカラダに熱いシャワーが気持ちいい！！
洗濯物が乾く気がしなかったのでアルベルゲの人に乾燥機を使わせてほしいとお願いすると、６ユーロで洗濯から乾燥までしてくれる、と。
(勝手に使うのはダメらしかった)
６ユーロ･･･高い･･･！！
でも濡れたままの服は着たくない。。。
ちょっと悩んだけど手洗い洗濯も面倒だしお願いすることに。
今日の夕食。
近所のスーパーでボカディージョ(サンドイッチ)をお願いしたら、これを作ってくれた。
でかー！！
こんなん食べきれんやろ。
と、思っていたら一緒のテーブルに座った女の子がこの１．５倍くらいのバケッドを取り出してあっという間に完食してしまった。
そして完食したこと以上にすごいのは、あの大きなバケットを水分を一切取らずに食べきったことだ。
信じられん。私は口の中が乾いて仕方ないのに。
この女の子、コレアーナはジーンズにスニーカー、そして街歩きでもするかのよう小さなリュックに首からは大きな一眼レフ、というイデタチ。
一見全く巡礼っぽくないのだけど、目的地は私と一緒だ。
写真が好きで歩きながらも撮影の勉強中なのだとか。
巡礼の目的も人それぞれ。
食事のあとも彼女にスペイン語を教えてもらったり、ビリヤードで遊んだり。
楽しい時間はあっという間だ。
今日のベッド。
アルベルゲではベットの上に持参した寝袋を敷いて寝ます。
男女の区別もないためイビキ魔人対策の耳栓は必須！！！
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