なかなかお伝えすることが出来なかった
捨て猫ルナちゃんのその後
心配していただいた皆さんに経緯をご報告したいと思います。
2023/5/17(水)
9:20に出勤したスタッフ滝澤がお店の外にキャリーケースに入った猫を発見。
手紙があり明らかな遺棄。
SNS等で呼びかけ飼い主さんから連絡がくることに望みをかけ
1日だけ待ちましたが連絡はなく、完全な遺棄と判断しました。
手紙の内容があまりにも身勝手で怒りに震えました、、、
でも置き去りにした飼い主を特定するのは、到底難しいことでした。
2023/5/18(木)
当団体に入居するには感染する病気を持っていないか諸々の検査が必要だったので、
いつもお世話になっている動物病院にて健康診断をしてもらったところ、
マイクロチップが入っていることが判明しました。
もしかしてペットショップで購入した猫かもしれないとの思いがあったので
これで飼い主が特定できると、スタッフ共々気持ちは逸りました。
2023/5/19(金)
マイクロチップを管理している日本獣医師会に登録者照会の問い合わせをするも
個人情報のため団体に情報を教えられないとのことで、対応していただけませんでした。
どうしたら遺棄した飼い主を探せることができるか、何度も粘って畳み掛けたところ
警察からの問い合わせなら答えられるとのことで週明けに警察へ行くことにしました。
保護団体の相談にのってくれるとばかり思っていたので、窓口の対応にほとほと呆れ返り
がっかりさせられました。
2023/5/22(月)
スタッフ吉川が北海道中央警察署へ今回の一連の流れを相談しにいきました。
相談室の警察官の方に上記を説明し、日本獣医師会へマイクロチップの登録者照会をして欲しいと依頼しましたが、マイクロチップで飼い主を特定する制度が新しいので、
手順を確認したいので時間をくださいとのことで一旦保留となり、この日は帰宅となりました。
2023/5/22(月)
同日の夕方、警察官の方からお電話があり、事件性がない遺棄なので、
日本獣医師会への問い合わせはできないとのお返事がありました。
事件性がない理由としては
①段ボールではなく、キャリーケースで捨てられていたこと。
②山奥ではなく、人通りや車通りの多い店舗の前に捨てられていたこと。
③使用していたトイレやフードも一緒だったこと。
④手紙があった。
とのことでした。
警察は対応してくれないと日本獣医師会に伝えたところ、
札幌管理センターからの問い合わせなら登録者情報を教えられるとのこと。
札幌管理センターに今までの経緯を説明し、日本獣医師会に
問い合わせていただきたいと依頼したところ、
警察の捨て猫に対する対応に札幌管理センターの方が納得できないと仰ってくださり、
中央警察署に問い合わせをしてくださることになりました。
結果、札幌管理センターの方と警察官で話し合いがもたれ、事件として立件できれば警察が動けるとのことだったので後日現場検証をしてくださることになりました。
西警察署の方から連絡が来る予定でしたが一向に連絡がなく、途絶えてしまいました。
管理センターの職員さんがしっかり向き合ってくれて、私たちも胸を撫で下ろしましたが
警察の対応からはやはり『猫や犬』は所有物扱いで、取るに足らない問題なんだということが
ひしひしと伝わって来ました。
『たらい回し』
ここまでの一連の流れの中で感じたことはこの言葉です。
日本獣医師会
警察署の対応は本当に残念なものでした。
何の為の《マイクロチップ》なのか⁉️
何の為の《動物愛護法》なのか⁉️
飼い主には当然のことですが、この対応に正直怒りしか感じていません。
このままでは埒が開かないと、懇意にしてくださっている当団体の顧問弁護士さんに相談しました。
ボランティアで相談を受けてくださり、様々な角度からアプローチをかけてくれて
本当に親身になってくれました。
その間ルナちゃんはツキネコのシェルターにいましたが、ワクチンもしたばかりで、
猫風邪や感染症にかかると厄介なので一時預かりボランティアにお願いすることになりました。
皆さんからはルナちゃんを家族に迎えたいとのお声がけを沢山いただき、
この問題を通して動物遺棄への怒りを感じると共に、
関心の深さを窺い知ることが出来ました。
続く。。。