帯広多頭飼育崩壊案件③〜行政との連携〜

この案件の相談が入った直後行政との連携を取る為、スタッフの滝澤がすぐに行動を開始して

取りまとめをしてくれていました。

飼い主さんは現在入院中でお話しできるかどうかもわからない状況

最初は正直たらい回しになりました。

もちろん、これは何度も何度も経験済なので諦めずに畳み掛けていきます。

帯広市役所、帯広保健所、十勝総合振興局

ツキネコとしても十勝の大きな案件に入るのは初めてのことなので、

しっかりと関係性を作って今後に繋げなければなりません。

今回は《どうぶつ基金》さんの、多頭飼育崩壊チケットの避妊、去勢の無料チケット行政枠で

申請をお願いしました。

なぜなら今回、飼い主さんからの費用の請求は到底できないと判断したからです。

4月9日

帯広市役所から2名、十勝総合振興局から2名

十勝毎日新聞社さんも取材に入ってくれました。

あれ？動じないね😅

今回、問題だったのは飼い主さんがまだ入院しており、どんな容体かもわからないとのことで

猫達の所有権のことがネックにありました。

今までも何度かこの部分で頓挫した案件がありました。

ご家族に病院に連絡を取ってもらい飼育放棄の確認をさせてもらいました。

意識はあるもののかなり重篤な様です。

飼育放棄書にサインなどは到底無理そうとのことでとりあえず担当の看護師さんが

『猫を保護してもらってもいいか』と口頭で伝えると、

頷いてくれたそうです🥲

この様な案件があると猫を愛してやまない皆さんの中には、

時として飼い主さんを誹謗中傷する方も少なくありません。

個人的にはたくさんの案件に関わってきて思うことは、

その根底に必ず人間の心の問題があります。

もしかしたら自分もその当事者になっていたかも知れない。

ふと、自分がこの生活を余儀なくされたとしたら、、、

そう置き換えてみて想像を巡らしてしまうのです。

私は以前にもお伝えましたが、感情を移入しやすいHSPという特性がある様で

猫側より人間側のことが気になってしまう傾向にあります。

Wワークをして長時間働いていた飼い主さんは職場で倒れて、救急車で搬送されたとのこと。

実は少し前電気が止められたと報告があり、やむを得ずご家族に支払いをお願いしました。

もう生活はかなり逼迫していた状況だったのです。

猫砂やご飯を買うのはどれだけ大変だっただろう、、、

たくさんの消臭剤や掃除用品があり、どれだけ必死にやっても

この状況では追いつくわけがありません。

SOSの出し方がわからない人が多いことに驚かされるのです。

口内の状況が悪そうな子

脚に怪我をしている子

結膜炎になっている子

新しいジョイントマットが血だらけに😰

＊妊娠中で子宮の病気があった様です。

現在、つなぐねこさんがかかりつけ医に協力してもらい医療ケアを順次行っています。

状態の悪い子はメンバーの家で保護してケア中です。

未去勢の為、喧嘩も多く怪我をしている子達もいます。

ただ、人が好きな子達も多くて時間が経つにつれてそばに寄ってくる猫も多いのです。

人恋しいんだろうなぁ〜

今後この様な案件が入った時に、たくさんの人が協力して

解決できる様になればとおもいます。

ストロバイト疑惑

何度もトイレに

甘えたくて、甘えてくて。。。

ベット争奪戦？

少しはお世話がしやすくなたかな？

綺麗になったーーー！！

次亜塩素酸の効果的面で匂いも軽減できました。

2リットルあっという間に無くなりました。

ずっと気になっていた故郷十勝の問題

実はこの他にも数件の多頭飼育案件が振興局に入っているそうです。

他の案件でも協力させてもらう様にお伝えしました。

現地の保護団体や個人ボランティア、行政と協働できれば解決できる問題が増えていきます。

横並びのレスキューの仕組みをしっかり構築していきたいと考えています。

前例が無いからこそ前例を作っていくツキネコを

応援よろしくお願いします！

＊現地でお世話してくれている《つなぐねこ》さんは、少人数のボラグループで

それぞれ個人宅で保護をしていています。

今後もたくさんの相談を受けることはできかねますのでご理解ください。

今回の案件に関してはツキネコ案件となります。

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「NPO法人猫と人を繋ぐツキネコ北海道」は、公益財団法人どうぶつ基金の「さくらねこ無料不妊手術事業」に参加している
「帯広市都市環境部環境室環境課」と協働して多頭飼育救済を行いました。
どうぶつ基金が発行する「さくらねこTNR無料不妊手術チケット」を使用し、不妊手術費用、ワクチン、ノミダニ駆除薬については全額どうぶつ基金が負担しました。

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活動報告はホームページのブログから