【2018/4/14段階】山田太郎氏、青健法案の最新情報を解説「条文が変わることになりました」 | 「月松橋」活動報告

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同人団体「月松橋」です。

・はじめに

 

先日当ブログでも取り上げました「青健法」の問題について、2018年4月14日、以前より青健法の問題に取り組んでいた山田太郎前参議院議員から「青健法の法案は作り直された」旨の最新情報が公表されました。

今回の発表は、山田太郎氏も登壇したイベント「おぎの×白饅頭トークイベントVol.7」にて行われました。その発表内容の要点につきましては、山田太郎氏自身がすでにtwirterで公表しています。

この内容について、簡単に纏めます。

 

・これまでの経緯

 

山田太郎氏は4月6日、「青健法」の法案を作成している「自民党青少年健全育成推進調査会」のトップである、上野通子参議院議員との面談を行いました。お互いに意見や情報を交換する中で、上野議員の側から「青健法の法案は作り直している」旨の説明を受けたという流れです。

「具体的な条文の公開は待ってくれ」「ただ、幾つかの論点に関わる情報については話してもいい」旨の同意も得られたとのことです。その内容について、下記解説します。

 

・改善点①「新法として提出する」

 

2014年に提出された旧「青健法」案は、「子ども・若者育成支援推進法(子若法)」という法律の改正案として提出されていました。しかし2018年国会提出に際して、この方針を変更。新「青健法」案は、新しい法律を作るための「新法」案として提出する予定になったとのことです。

子若法は貧困や引きこもり、ニート等への支援を行う法律であり、もしこの法律が青健法によって書き換えられてしまえば「貧困・引きこもり・ニートをはじめとした若者への支援もなくなってしまう」恐れがありました。しかし青健法が「新法として」提出されれば、この心配はありません。その場合は子若法は今までどおり残り、貧困・引きこもり・ニートをはじめとした若者への支援も継続されます。

また、新法としての提出に切り替わったことで、「改正案だから議論は省略!」ということもなくなります。適切な議論が行われることが期待できるようになったという意味で、これも大きな変化です。

 

・改善点②「懸念があった条文の削除」

 

山田太郎氏は以前から、(旧)「青健法」案の条文について様々な形で懸念を持っていました。しかし今回の説明によると、この懸念のあった条文についても、以下のものが削除されていたとのことです。

 

【削除条文リスト】

- 旧第十六条(国は積極的に海外の意見を受け入れなさい)

- 旧第十九条(地方自治体は条例を改正しなさい)

- 旧第二十二条(国や地方自治体は、社会環境が子どもに及ぼす影響に関して調査しなさい)

- 旧第二十三条(「表現の自由」を妨げないよう配慮しなさい(配慮したら規制していいです)) 

 

 

今回自民党から得ることができた回答が、ほとんど誰も想像していなかったほどの大きな結果であったことは間違いがないのではないでしょうか。

 

・今後の流れ

 

山田太郎氏は今回の交渉で、「自民党がOKと言った段階で新『青健法』案の具体的な内容を公開する」ことの了承も得た旨、発言しました。その段階で私達も、実際の新法案を目にすることができるはずです。

 

そこで目にする法案が少しでも良いものとなっていることを祈りつつ、今は議論の行方を見守りたいと思います。