神谷美恵子さんの『生きがいについて』 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

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富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。




すっごく良い本なのに、

まだ紹介したこと、なかったかもしれません。


(写真は私物です)






神谷美恵子さんの


『生きがいについて』


みすず書房




.......この前、スーパーで買い物中に


《 母を亡くして、私は 生きがいを なくしたんだな...》


と、しみじみ思った。



母の死後、私にとって、

世界は 変わってしまった。


世界は... 以前と同じには 見えない。


全然ちがってしまった世界の中を

これから私は新しく生き直さないといけない。


それは 相当な試練で...


相当なエネルギーがいるみたい...


心は もっとエネルギーを取り戻したいと思っていても、

体に症状が出ていて

コントロールできなくて....


数日前から フラワーエッセンスを試したり

(大きなショックとかに効果あるといわれてるやつ)、

鬱に効くというハーブティーも注文しました。


それなりに食べてるのに、

体重がまた減って.....

なかなか戻らなくて...


夜はまだ大丈夫ですが、朝昼がしんどくて。


そんな中で、もう母の納骨。


無事に終えたら、病院に行こうかとも考えてます

(病院嫌いの私が..)


店は今までどおり木金土日祝 開けたいですが....


開けてるだけでじゅうぶんと思ってもらえましたら 助かります。


品揃えとか、いろいろできません..。



...とにかく、この『生きがいについて』、

久々に手に取ったけど、


もしかして これこそ、深遠な、

グリーフケアの書かもしれない....と感じました。



『ひとたび生きがいをうしなうほどの悲しみを経たひとの心には、

消えがたい刻印がきざみつけられている。』



『...こうしてひとは性こりもなく

悲しみのなかからまた立ちあがり、

新しい生きかたをみいだし、

そこに新しいよろこびすら発見する。


しかし たとえ発見しえたとしても、

ひとたび深い悲しみを経て来たひとのよろこびは、

いわば悲しみのうらがえしされたものである。


その肯定は深刻な否定の上に立っている。


自己をふくめて人間の存在のはかなさ、

もろさを身にしみて知っているからこそ、

そのなかで なおも伸びてやまない

生命力の発現を いとおしむ心である。


そのいとおしみの深さは、

経て来た悲しみの深さに比例しているといえる。』



..154ページの

「過去との対決」の部分の文章なんて、

まさに私の心理状態だ。



...私も、この苦しみは 

半分以上は 私自身が招いてしまったものだと思っている。


母の霊から

「それは違うよ」と言われない限りは、

誰に「違う」と言われても

その自責の念は変わらない。




..『植物と同じように人間の生命も

光を必要とする。


物理的な光だけでなく、心の光も。


光こそ人間をとりまく世界からの

もっともそぼくな形での

助けと励ましにちがいない。』



『』内

..神谷美恵子『生きがいについて』より

(みすず書房)




誰にでも読んでほしい本です。


神谷美恵子さんの『こころの旅』も

以前に紹介してましたね。

あれも名著です。


https://ameblo.jp/tsukiakarinokomichi/entry-12546488902.html 




※ 30日(木)は店舗は休みです。



 

 

 

 

 

 

 

 



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