毎日新聞の『女の気持ち』 | 富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林・じないまちの 本と雑貨 『緑の小道』日記

富田林市には大阪府唯一の重要伝統的建造物群保存地区の寺内町があります。古本&雑貨屋店主の日々の雑記や愛読書紹介のブログです。2021年に母を亡くした後から苦しい日々となり、心はまだ鬱状態で動悸もありしんどいですが、毎日なんとか乗り越えてます。

以前から少し考えてましたが、来月から新聞をとるのをやめる事になりました。
私は“読む”というより“目を通す”程度だし(それでも何日分も溜めてしまう)、母も読まなくなり、毎日入る大量の広告のうち役立つのはほんの僅か。不要なものばかり。
けれど、本の新刊案内は楽しみだし、何より、「毎日新聞」には、
『女の気持ち』という、一般女性の投稿コーナーがあるのですが、いつ頃からかこれが楽しみで、どうしてもやめる気にはなれなかったのでした。
掲載されなかったけど私も一度原稿を送ったことがあります。

19歳の頃から、新聞の中で感動した記事などは切り抜いてノートにはってきました。
『女の気持ち』も、涙なしでは読めない時がありました。

けっこう《断捨離》する私ですが、これらのノートは 他の何処にもない、大切な物で、捨てる事はできません。

今年の元日の『女の気持ち』は、50代の主婦の方の投稿で、《最高の親孝行》という題。

この方のお母様は貧しい農家生まれで、母を早く亡くし、学校も行けず、大変な苦労続きで離婚して一人でこの方を育てられた。

一方、この方のご主人のお母様は 対照的に、良家の一人娘で 優しいご主人にも恵まれ、箸より重い物を持たず過ごしてこられたような方。

だからご主人との結婚で一番不安だったのは、全く対照的なこの2人が うまくつきあっていけるのか?という事だった。

ところが、そんな心配は杞憂に終わり、この2人は大変仲良く慕い合い、一緒に旅行にもよく行った。
そして この方のお母様が他界された時、一番悲嘆に暮れ、憔悴したのは この ご主人のお母様だった、と。
そして、考えてみたら、自分がご主人と結婚しなければこの2人が出逢うこともなかったのだから、最高の親孝行ができたと思う――。
という 内容でした。


世の中にはそんなこともあるのですね。

とてもいい話だ...素晴らしいなと思いました。

そんな思いがけない素敵な話をたくさん教えてくれた毎日新聞とも もうすぐお別れです。
たまに欲しくなればコンビニで買うからね。
長いこと有難う。

テレビもラジオもほとんどつけない私が新聞までやめたらますます世の中についていけないだろうか..。

もう私は私の見たいものだけ見て、知りたいことだけ知りたい。
必要な情報はきっと入ってくると信じます。