小説「忘却の河」読了 |  tsukiのブログ(中国語勉強中)

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  忘却の河(蔡駿) 

 

2023年6月28日発売

原題《生死河》

蔡 駿 (著)

高野 優 (監修, 翻訳), 坂田雪子 (翻訳), 小野和香子 (翻訳), 吉野さやか (翻訳)

 

 

 

翻訳家さんがこんなに名を連ねておられるとは・・・

 

もともとは中国の小説なのですが

今回はフランス語版からの翻訳、だそうで。

そこに更に中国語のネイティブの方に参加してもらい、手を加えていったんですって。

 

わたくし、発売を首を長くして待っていましたけど、その間たいへんなご苦労があったのですね~・・・

 

 

 

 

さて、時間かかったけど読みました!

原書をすでに読んでいるので、答え合わせというかんじではありますが・・・

 

原文では後半になってから出てくる固有名詞や人名が、翻訳版では結構最初の方に出てきたりと、若干、段落や章も前後しているところ有り、等、変更点が多々ありました

 

元の独特な言い回しやことわざ、おそらく中国の人だったら誰でも分かるたとえ話、事件や出来事、等々は結構カットされた印象

まあ、これらを載せようとすると、逆に日本向けに長い注釈が必要になるので仕方ない

 

登場人物の心理描写において、原文よりも細やかに表現されていて(かなり文章を付け加えている)、読みやすく理解しやすかったです

 

 

こういう違いがフランス語版からなのか

日本語版になるときに変更が加えられたのか?

と疑問に思いながら読んで、最後の「監訳者あとがき」でその理由が分かりました

 

その国の読者が読みやすいように不要なところはカットし必要と思えば加筆し、といった具合の細部までのこだわりが感じられました

 

やはり、プロの翻訳家さんはすばらしい!照れ

 

 

 

 

 

原文で読んだとき、1か所上手く訳せなくて不明瞭な部分があったんで、日本語版で確認したのですが・・・分からなかった

日本語版(もしくはフランス語版で)も、その部分、スルーされた感じ?^^;