損得勘定は生きる上で大切ですが、自分の損得を第一に考えていると、長い目で見て経験で損をしていることになるでしょう。
損得のみで人と繋がっていると、一見すると、相手が自分の要求に答えてくれ、その場では自分が得しているように見えます。
しかし実は、損得を一番に考える人は相手の魅力を十分に引き出すことができていないのです。
自分の損得を第一に優先していると感じると、相手は警戒します。
相手が、自分は損させられるかもしれないとリスクを感じます。
無意識に意識が縮こまって、相手に良いことをしたいと思う素地のある人でも、それがうまく表出できなくなります。
自分の意識が相手に影響を与えます。自分の損得勘定を最優先している人には、相手にも損得勘定を無意識に計算させてしまうのです。
この人のために頑張りたくないなぁ。
自然と、相手との間に壁ができます。
損得勘定強い人は、目前の得を追求するあまり、長い目で見て人間関係で損をしていると感じます。
また、人間関係のみならず、損得に執着していると、小さい得に執着しがちで、大きい得を逃している傾向がみられます。
この強い損得勘定優先を自分で見抜くのは大変難しいです。
損得を考えて関わるとそればかり気になり相手の気持ちを本当に捉えることはできません。そのため、自分の視点からは、相手との関係性は良好に感じられるからです。ですが、本当は損得勘定の強い人がいない時に、その人の魅力がもっと表出されているということがあります。
相手も自分も損させない!そういうお付き合いができると、相手の警戒は解け、お互いの良いところで繋がる、心地良い関係になるのではないでしょうか。
注意したいことは、損をさせてはいけないから、なんでも得をさせれば良いというわけではありません。
相手を助ける・思いやることは親切ですが、過剰だと、相手は受け身になり、自立を損ない、相手の損になります。
なんでもバランスですね。自分と相手、両方の気持ちや状況を見ていくことが必要です。
難しい。
でもだから、やりがいがある!と思います。
損得勘定優先の人は、今までの人生で損をしてきたという無意識が隠れています。
他人と比較しがちで、自分という存在が唯一無二という感覚が薄く、どこか自信がもてません。
もちろん、この損得勘定は、ご自分の振り返りで解消できる可能性があります。
難しいと感じたら、ご相談ください。