ミュージシャンが絶対に言ってはいけない言葉 | 皆見つかさ 公式ブログ 〜ソロアーティストの脳内と日常

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この記事は4191文字です。(読破予想時間:約9分58秒)

 

どんな世界にも、その世界に長くいる人間にとっては当たり前過ぎて、口にすると言う事さえ思いつかない様な、常識中の常識の様なものがあります。

 

そういった事柄は、ブログに書くと案外役に立つ人が多い事柄だったりするのですが、目の前にありながら、それになかなか気付かなかったりします。

 

そんななかなか気が付かない事柄の中から、今日は、初心者バンドや初心者が弾き語りなどでMCをする場合にありがちな、決して言ってはいけない、この世界では常識中の常識である、そんな言葉を紹介したいと思います。

 

是非、お役に立てて下さい。

 

 

今回は、ズバッとその答えを列挙する所から始めようと思う。

 

言ってはいけない言葉とはズバリ、「下手ですが」「初心者なので」「あまり練習してませんが」「失敗してしまいました」他、これに類似する言葉。

 

初心者バンドの演奏なんかを聴きに行くとステージのMCで本当によく出てくる台詞だ。

 

こう言った言葉はついつい言ってしまいがちになるが、それは出来るだけ早目にやめた方がいい。

 

日本人には奥ゆかしさだとか、謙遜文化だとか、控えめにする事でその良さがまた違った心地良さとなって、相手に伝わると言う素晴らしいものが備わっている。

 

しかし、バンドや弾き語りでステージに立つ時は、これらのものは一切排除した方がいい。

 

ステージに立つ限り、お客さんはそれぞれの貴重な時間を自分達の演奏を見聞きする為に使ってくれているのだと言う事を忘れてはならない。

 

特に、これから音楽の道で飯を食って行くと言う事を目指していると言う人だった場合なら尚更だ。

 

一人一人のお客さんが偶然であれ何であれ、自分達の演奏の為に時間を充ててくれたと言う事は、奇跡であり、チャンスでもあり、絶対にそのお客さんの心を揺さぶる為の工夫と努力、そして、自分の力を出し切る工夫と努力、お客さんに聴かせる・魅せる工夫と努力を惜しんではいけないと言う事を覚えておくべきである。

 

 

では、何をしてはダメで何をすればいいのだろう?と言う話なのだが、それを知るには、立場を変えて考えて見ると分かり易い。

 

お客さんの立場に立ってみる事は確かに有効なのだが、僕の経験上、「下手ですが聴いて下さい」と言われたらどう感じるかと質問しても、ごくたまに、特に何も気にしないと言う人もいるので、今回は、音楽界からかけ離れた場面を想像して貰おうと思う。

 

例えば、大工さんに家を建てて貰う時、「うちは、下手ですよ。初心者ばかりですから」と言われたらどうだろう。

 

例えば、定食屋さんで、「うちは、下手だしあまり美味しくないですよ」と言われたらどうだろう。


おそらく、大金をかけてまでそんな大工さんに頼もうとは思わないだろうし、お金を出してまでわざわざそんな定食屋に足を運ばずとも近くの美味しそうな他の店で食事をするのではないだろうか。

アマチュアのライブとは言え、お金を払って観てくれてる場合は多い。

そんな場合は特に、勘違いした謙遜や練習不足の言い訳の様な台詞は絶対に言うべきではないのだ。

お金を取る以上、金額の大小は関係ない。

更に言うならば、例え無料ライブでも、お客さんの時間を頂く以上、それは関係ない。

ステージに立つと決めた以上は、「下手だと思われる前に下手だとカミングアウトしてしまえ」と言う様な甘えや、「この曲は練習する時間がなかっただけで時間さえあれば、自分達はもっと上手く演奏できるんだ」などと言わんばかりの言い訳は、全て捨て去って、覚悟を決めて立たなければいけない

初心者ばかりのイベントだからと言っても、そう言った台詞はみっともないのでやめた方がいい。

拙い演奏であっても、覚悟を決めてステージに上がってる連中がまとう空気感は、あきらかにひと味違う

この空気感をオーラと表現してもいいのだが、上手い・下手以外でも、こう言った所で差が開いたりするのも確かな事なのである。


「初心者ですが」と言う様な言葉も、もうここまでの説明である程度お分かりだとは思うがやめた方がいい。

 

当然、「初心者である」なんて事も何の言い訳にもならない話で、人前で演奏する限りは、初心者なら初心者なりにそれなりの武器を引っさげてステージに立つのが、お客さんに対する礼儀であり、それらの武器は度重なるリハーサル(練習)によって身に付くものなのである。


初心者バンドである事は、ちょっと観れば誰にでも分かるし、初心者にテクニックなど誰も期待していないのだ。

初心者バンドだからと席を立たずに多くの人が見続けるのには、勿論、理由があり、その理由と言うのは初心者ならではの魅力を求めているに他ならない。

初心者が、ステージに立った瞬間にベテラン並みの演奏が出来る訳もなく、今まで重ねて来たリハーサルを信じて、ステージを楽しめばいいのだ。

その魅力がどこにあるのかなんて、本人達が理解しておく必要などないと僕は思うし、音楽を続けていくうちに、その魅力はキャリアやテクニックと引き換えに失われていくものなので、失くしてからいつか気付くものであって、今はそこは気にせず、がむしゃらに前に進めばいい。

 

◇こだわりが過ぎると障害になる場合もある



それと、一曲終わった後に、「今の曲、ちょっと失敗してしまいました」とわざわざ馬鹿正直にカミングアウトしている初心者バンドも本当によく見かけるが、それをわざわざバラすのはやめた方がいい。

ギャラリーが例えば50人いたとして、その50人全員がそのミスに気付いているなんて事は、絶対と断言してもいいくらいにない。

バンドマンやミュージシャンは、人から一心に視線を注がれるステージと言う特殊な場所に立つ人達なせいか、ついつい自意識過剰になりがちになるが、世間やギャラリーは、あなた達が思っている程、注目もしていないし、特別視もしていない

ちょっと歌詞を間違えたり、ちょっとコードが鳴らなかったり、構成を間違いかけてバタついたりなんて事は、いちいち説明しなくてもいい事なのだ。

もっとハッキリ言い換えれば、説明してはいけない事なのだ。

プロのバンドなら、滅多にないミスはMCのネタになったりするので、アリな場合もあるが、アマチュアはそれは避けた方がいい。

 

さっきの定食屋さんの例で考えると、店に入って注文した品が「失敗したけどどうぞ」と言って出されたらどうだろうか?

 

「作り直してから出してくれよ!」と言う気持ちになりはしないだろうか?

 

ライブの場合、やり直しはきかないので、結局は「金返せ!」「時間の無駄だった」と言う話になってしまうのだ。


ここまで話した一連の言葉は、お客さんに対して失礼な言葉であり、自分達にとっては損でありマイナスな言葉だと覚えておいて欲しい。

 

 

これは余談になるが、ここまでの話は、音楽に限らず他にも応用のきく話なのである。

 

先程、例に出した大工さんや定食屋さんでも勿論同じ事が言えるし、プロと名のつく職業の上では、当たり前の事だと言える。

 

人前で何かを発表する時は、そのプロフェッショナル達の当たり前を少し借りてくればいいのだ。

 

例えば、書いているこのブログ記事だって同じなのだ。

 

ブログをアップすると、TwitterやFacebookで、その事を知らせる人は僕も含めてけっこう多い。

 

しかし、その紹介文に謙遜的だったり自虐的だったりする文言は使わない方がいい

 

「つまらない内容ですが」とか「ただの自身の備忘録ですが」などと紹介されると、僕個人は大抵読まずにスルーしてしまう。

 

そんな事より、しっかりとどんな記事なのか興味が湧く様な紹介文やタイトル作りをする事に力を注ぐべきだろう。

 

僕が見ず知らずのブロガーさんの記事へのリンクをクリックする時は、タイトルや紹介文にそそられた時がほとんどである事からも、そこは重要なポイントだと僕は思っている。

 

ブログの記事をTwitterやFBページで紹介する場合、僕も「大した話ではない」と書く事があるが、本来はやめた方がいい。

 

僕がそう言った言葉を使う時は、わざとでありちょっとした意図が働いている。

 

実は、その台詞は、僕のブログの普段の内容やコンセプトを十分に知ってる常連さん向けの言葉として、使っている言葉なのだ。

 

こういうネガティブな言葉は、意図なくして通常は使わない。

 

僕はたまに、あまりウケないと分かっていながら、変化球的な記事を書いてアップする事がある。

 

いつも僕のブログを読んでくれている人なら、たまの変化球も楽しんでくれるかも知れないし、受け入れてくれるかもしれない。

 

例えスベったとしても、常連さんの場合は、本来のコンセプトを理解してくれているから、それで離れていくなんて事はほぼなく、だからそれはそれでオッケーなのである。

 

しかし、一見(いちげん)さんは違う。

 

初めて読んだ記事が、変化球的な薄い内容の記事だった場合、スベる確率は高く、また、すべった場合は再度訪れてくれる事はまずないとみていいだろう。

 

その為に、初めて来るお客さんがクリックしたくなくなる様な言葉を敢えて使う様にしているのだが、それが「大した話ではありませんが」と言ったたぐいの言葉なのだ。

 

同じ初めて訪れて貰えるなら、もっと王道の、これこそ自分だと言う内容の記事の時に訪問して貰いたい。

 

でも、たまに変化球的な記事も書きたいと思う、そんな気持ちからタブーを逆手に取って編み出した技なのだ。

 

これが効果を発揮してるのどうなのかは自分でも分からないので、オススメはしないが、「偉そうな事を言いながら、あんたもブログの紹介文でネガティブな言葉をよく使ってるじゃん」などと、前述の音楽の話と僕のブログの紹介が矛盾していると感じる方もいらっしゃるかもしれないと言う思いで、書かせて頂く事にした僕の中の企業秘密がこれだ。(笑)

 

 

今回は、アマチュアの初心者バンド・初心者ミュージシャンへのちょっとした助言でしたが、この助言で少しでもいいオーラをまとう事が出来たと言うバンドやミュージシャンが生まれるのなら、本当に嬉しい事です。

 

これを読んで実践してみたなんて方がいらっしゃいましたら、是非、コメント欄にお願いします。

 

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