続きです


−今日は最後の日−

落ち込んでいるくらいなら、

出来ることをしよう。

僕は自分を奮い立たせて車を走らせました。




行きつけのお店は旬の野菜をふんだんに使った創作料理のお店でした。



この後、

古き良き街並みに行こうと言っていたけれど、

食べ終わると15時近くになるし、

彼女自身が疲れているからホテルに行きたいと言ってきたので、

ホテルに行くことにしました。





食事を取ったことで、

桜子さんは少し落ち着いたようでした。

朝から大したものを食べていなかったとのことで、ちょっとしたファスティングしている状態になっていて、

低血糖になっていたと思われます。




僕達は、

コース以外にデザートと飲み物をさらに追加して、しっかり食べました。





そして、再び僕の車に乗り、

ホテルへと向かいました。





ホテルに入ったのは15:45くらいでした。

けれどこのホテルは

16時から入ればフリータイムとして22時まで滞在できたのに、

いつもはそういうことを確認する桜子さんが弱っていたこともあり、

気にせず入ってしまいました。

結果、僕達の可能滞在時間は3時間のみのフリータイムとなり、18:45退室とかなり損をしてしまいました。




桜子さんは

合理的な人です。




そういうのが上手くいかないと結構

自分を戒めるところがある

ちょっとした完璧主義者です。



昔ほどではないらしいですが、

しっかり者という印象は

やっぱり要所要所で分かります。

生徒会とかクラス委員長ばかりしていたという学生時代w

名残があるわと笑ったこともあります。





だから、

入室時間を見落としたことにため息をついていました。





すると桜子さんがいきなり

『私、もうこういう風になってしまったの。

前みたいに完璧に出来なくなって来ているの。

だから、その分、奏汰くんが私の代わりにこういうところをフォローして欲しいんだよ』

と苦しそうな表情で訴えてきました。





僕は、

ものすごく切ない気持ちになりました。




それは、

自分が責められたこと。

自分が成長しているようで成長しきれていないこと。

桜子さんがここまで自分の不甲斐なさを伝え、相手に求めてきたこと。





様々な気持ちが襲って来たからです。






確かに、僕は

20歳年上彼女のしっかりした部分にかなり助けられてきました。

同世代だったらきっと自分が背負わないといけない部分を

年上彼女だからという理由でどこか頼っており、

それが楽であり、

居心地が良かったのは間違い無いです。





彼女がもしも

僕と一緒になることを考えたとしても

きっと

若さは逆に不安でしか無く、

僕自身が

彼女が全てを頼り切れるくらいの器を持たないと、

きっと‥

いえ、100%無理でしょう。




でも、彼女は僕に

−無理しなくていい−

ずっと言い続けてきました。





僕はそれに若干甘えたまま、

この数年

彼女と付き合ってきてしまいました。





僕は間違いなく

彼女に造られた男と言えるくらい

男の部分を

彼女に育ててもらった気がします。






でも、

彼女が衰えて来た部分を補うほど成長出来ておらず、僕はまだ未完成だと思い知りました。





『ごめんね。でも延長料金払えばいいよ』

僕がそう提案すると、




『勿体無いよ。その分を次のうなぎで使おう』

何となく寂しそうに笑いながら、

そう言いました。





お金がないわけでも無い彼女が寂しそうにしたのは、

やっぱり僕の伸び率が

彼女が期待するほど伸びてないと感じたからなのかと思いました。







僕達は、

そのままお風呂に入り、

セックスする準備を始めました。











続きます






   

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20歳年上彼女のあの日のコーデ


袖のふんわりしたトップスでした









今日のコーデとは違いますが、桜子さんのよくしている ファッションを見つけたので。



少し丈の短いボトムスでした。





足元はビーチサンダルのようなお洒落なサンダルでした。







バッグはカゴのような夏らしいバッグでした






爽やかでありながら、大人っぽさがしっかり感じられるファッションでした




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