時空を越えた街で、人々の日常に溶け込む ~ハバナ街歩き~
キューバの首都・ハバナは、まさに時間が止まったような街だ。
大西洋に面する街は、旧市街と新市街からなるが、
どちらの市街も、建物は古い。
いや、ボロいと言った方が、しっくりくるかもしれない。
建物の外観は、色がはげているのは当たり前で、中には崩れかけている(崩れている)ものも。
路地には人や車、自転車に馬車が入り乱れ、
道端には、井戸端会議をする人々や木の棒とボールで野球をする子供たち。
道路のアスファルトは、亀裂は当たり前で、落とし穴級の凹みが至る所にあった。
そんな舗装されているとは言い難い道を、黒い噴煙を吐き出しながら走るオールドカー。
ほんとハバナ市街を歩いていると、自分が今いつの時代にいるのかが、分からなくなる。








ここハバナには、僕が昔から想像していた通りの街が広がっていた。
たぶん十数年間は変わっていないであろう、この光景。
そして、その光景の中に溶け込んでいく自分。






ハバナは意外と見所が多いので、観光にとられる時間が多いかと思ったが、
街歩きが楽しすぎて、一般の観光のメインとなる革命博物館や要塞にすら行かなかった(笑)

革命に関する場所では、唯一訪れた革命広場のゲバラ


街にくりだせば、必ず人との“出会い”があった。
そして、そこには必ず屈託のない“笑顔”があった。
最初は、『チーノ、チーノ』とからかい気味に話しかけてくる人たちも、
話すうちにチーノが『アミーゴ』になり、『スエルテ(Luck)』と言って別れる。
そんな他愛もない、何気ない毎日が楽しかった。
学生の頃から、ずっと来ることを夢見ていたキューバ。
ここに来れて本当によかった、と一日目から思えた。
そんなハバナの一番の見所は・・・
時空を超えた街の中に暮らす人々の、『変わらぬ日常風景』だと思う。











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カリブ海の真珠・キューバを知ろう ~基本情報編~
≪キューバの通貨≫
キューバには、兌換ペソ(CUC)と人民ペソ(CUPorMN)という2種類の通貨がある。
分かりやすくいうと、CUCは外国人が使うお金、CUPはキューバ国民が使うお金。
といっても、今のキューバでは外国人もCUPを使うことができるし、
逆に、キューバ国民がCUCを使う場面にもよく出くわした。
※現在、1CUC=24CUP≒92円(CADECAの両替レート)

人民ペソへの両替は、どの街でもできたので、小額ずつでOK。やりすぎるとこうなります(笑)
外国人がCUPを使えるお店(主に飲食)では、全てが現地価格になるため、激安!!
例えば、どの街にもあるスタンド(屋台)での価格はこんな感じ。
コーヒー:0.4~1CUP(約2~4円)、アイス:1CUP(約4円)、ジュース2~3CUP(約8~12円)
チーズピザ:5CUP(約19円)、国産缶ジュース:10CUP(約38円)、お弁当:20CUP(約75円)

アイスは、なんと1CUPと激安。お味も上々。

キューバ人に大人気のコッペリアというお店のアイスは、5玉で2.5CUP(約10円)

ランチBOXは20~25CUPでボリューム満点!!
その他、レストランや商店でも使うことができるのだが、
CUCしか使えないお店との価格差は大きく、節約したい旅行者にとっては嬉しい。
CUPが使えるお店は、どの街のどの街角にもあるので、節約派の強い味方だ。
ただ、現地人と同じ食事ということで、気になるのは・・・
衛生面。
たしかに、汚い食堂はたくさんあったけど、
僕は3週間、現地人と同じ食事を食べ続けて、一切問題なかった。
まあ人によるとも思うが、南米やアジアを回ってきた人なら大丈夫・・・なはず(笑)
逆にCUCしか使えないのは、交通費や宿泊費、各施設の入場料など。
CUC専用のレストランもたくさんあり、一食あたり5~20CUCといった感じ。

ハバナの中華街で食べた海老のディナープレート(7CUC)。でもこれは大失敗。海老が多すぎて、飽きた。

大好物のCrema Catalana(2CUC)。デザート系は1~3CUCと、他と比べて格安。
≪宿泊情報≫
キューバでは、パッケージツアーで訪れない限り、
宿泊先は、個人が家の一部を旅行者に提供する『Casa Particular』になるだろう。
これは日本で言う民宿のような感じで、部屋と食事を提供してくれる。
料金は一般的に、部屋代が15~25CUC、朝食2~4CUC、夕食5~8CUC。
値引き交渉は可能なので、宿泊日数や食事内容などで交渉してみるとよい。
Casaの見つけ方は、ドアの前に張ってある錨のマークだが、
Viazul社のバスで移動する場合、到着に合わせて多くの客引きが来ているので問題ない。

家の門にある錨マークがCasaの印。青色は旅行者。

赤色はキューバ国民用のCasa

バラコアのCasaの夕食(5CUC)。量も多くて、食べ応えたっぷり。

トリニダーでは、念願のロブスター(6CUC)のグリルを食せた^^

朝ごはんも量が多く、フルーツも盛りだくさんのため、ビタミン不足の心配なし!!@ビニャーレス(2.5CUC)
以上で、キューバの基本情報は終了です。
次回から、いよいよ本編に入ります。
乞うご期待!!
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カリブ海の真珠・キューバを知ろう ~入国編~
無事、3週間のキューバ滞在を終え、メキシコに帰ってきた。
いや~、ほんと素晴らしかったキューバ滞在。
早くみんなにもこの素晴らしさを伝えたい!!
ということで、これからキューバの記事を怒涛のUPラッシュでお送りする・・・
予定です(笑)
それでは、まずは入国編からどうぞ!!
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
≪キューバへのアクセス≫
以前の記事でも書いたが、キューバへはメキシコから入国するのが一般的。
カンクンやメキシコ・シティからクバーナ航空やアエロメヒコが、毎日1~2便運行している。
航空券が安いのはクバーナ航空だが、メキシコ・シティ発着の場合、早朝便になるので注意。
日曜だけは夜便もあるが、その場合ハバナ着は深夜。
僕はこの便を利用したが、ハバナの空港は思った以上に寝心地がよかったので問題なし^^
出発ロビー(2階)の両端に3席続きのベンチがあり、照明も暗いため、即寝&爆睡(笑)
復路も日曜のみ夕方便があったので利用したのだが、これはおススメしない。
ハバナを夕方に出て、メキシコシティに遅くならないうちに到着するので、
一見よさそうな運行だと思ったが、出国審査が激混みで大変すぎっ(><)
原因は、ハバナの国際空港の出国審査のキャパ。
キャパがなさ過ぎて、欧州便が重なる夕方は全く機能せず。
乗客はもちろん、警備員や出国審査官までイライラしており、
出国審査が遅れる→飛行機も遅延(僕の時は3時間)→まさかの空港泊の悪循環。
これなら早朝便の方が良かったと心から思った。

出国審査の長い、長い行列・・・これだけで1時間以上かかった
※今回僕が利用した便:
クバーナ航空/往路21:45発0:45着、復路18:30発20:15着(共に日曜)
※他の中米諸国からは、TACA航空(グアテマラ)やCOPA航空(パナマ)などがある。
日本からの場合、カナダのトロント経由(Air Canada)が一般的。
※あまりいないと思うが、カナダのトロントから(経由で)訪れる人へ
トロントからLCCのWestJet社が、バラデロまで運行。
料金は片道149CAD~で、後述のツーリストカード代込みと格安。
北米からやカナダ経由の航空券を持っている人には、おススメの航空会社。

クバーナ航空の機内。カンクン便のソ連機ではなかったので、名物の白い噴煙は上がらず。

期待していなかったのに、機内食のサービスが^^でも、お味は期待通り(悪い意味で)。

明らかに光の数が少なかったハバナ空港周辺の上空
≪ツーリストカード≫
海外からの観光客はツーリストカード(VISAの代わり)が必要。
ツーリストカードは、旅行会社で航空券を購入した場合には、その会社が発行してくれるが、
クバーナのHPやオフィスで航空券を購入した場合には、空港で購入することになる。
僕は今回、メキシコ・シティのオフィスで購入したため、空港での購入。
購入場所は、チェックインカウンター前のおばちゃんから。
はじめカウンターで『あっちの窓口で買ってきて』と言われたが、どこにあるのか全く分からず(笑)
よくよく聞いてみると、窓口とは言いつつも、ただおばちゃんが立っているだけのことだった。
ちなみに、料金は30日間の有効でM$300 or US$30(僕の時は)。
ただこの料金は変動制らしく、M$350やUS$25で購入した人もいた。
マジ不明・・・。
※チェックインカウンターでは、メキシコの出国税M$265が必要。
キューバ行きは必ず徴収されるので、M$も残しておくように。
≪海外旅行保険証について≫
2010年5月からキューバへの渡航には、海外旅行保険への加入が義務付けられた。
だが事前情報では、海外旅行保険の有無を確認された人は少なく、
ほとんどの人が入国時に提示を求められなかったと聞いた。
実際、僕の場合も保険の有無の質問はなく、すんなり入国できた。
ただ、運が悪いと引っかかる場合があり、
その場合キューバが認める保険に加入していないと、1日につき数CUC支払う。
≪両替≫
ハバナの空港に着いて、まずやらなければならないのが両替。
以前は空港の方が、市内の銀行よりもレートが良いと言われてたが、今は市内のほうが良い。
よって、空港では必要最低限でOK。
メキシコペソからの両替は、空港と市内でレートにかなりの差があったので、
必ず市内の銀行ですること!!
※キューバの通貨(CUCとCUP)については次回詳細を書きます

空港の両替所のレート

市内の銀行(CADECA)のレート
≪空港から市内、市内から空港へ≫
両替を済ませたら、いざ市内へ。
市内への移動として、一般的なのはTAXI。
空港から市内への値段は、ほとんどが20~25CUC(約1,800~2,250円)。
たまに値引きできたや出発ロビー(2階)からTAXIを拾えて15CUCだった、
なんて話も聞くが、これらは運次第。
少しでも安くあげたい場合には、空港でシェアできる仲間を探すのがベター。
その他、手間をかけても安くあげたい・・・
そんなバックパッカーにおススメなのが、バス移動。
この方法で移動すれば、なんと2CUP(約8円)で市内まで行けちゃいます!!
しかも僕の場合、現地人のご好意でタダにしてもらっちゃった^^
そんな激安な移動方法は、以下の通り。
※この方法はCUPが必要なので、空港の両替所でCUC→CUPの両替しておくこと

空港を出たら、高架下の柱の脇に何箇所かベンチがあるので、その一番左の柱に行く

たぶん他にも空港職員が待っていると思うが、そこに1時間に1本空港バス(1CUP)が来る

ターミナル2を越え、大通りを右に曲がると、線路が見えるので、そこで下車(7~8分)

降りた場所からP12のHuahua(ラクダバスと呼ばれる2両連結バス/0.4CUP)でカピトリオへ。約45分。
帰りも同じように帰れば、もちろん2CUP♪♪
ちなみに僕はP12でカピトリオ近くから線路までは来れたが、
そこから空港へのバスの接続が悪く、30分ほど歩いてターミナル3へ。
※市内からTAXI利用の場合は15CUC~

行きと同じ線路の場所でP12を降りたら、来た道を少し戻り、交差点を左折(空港が正面に見える)

帰りの空港バスも1時間に1本らしいが、全く来る気配が無かった
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僕が今できること・・・
昨夜、キューバからメキシコシティに無事戻ってきました。
そして、一夜明けた今日は、朝からネット三昧。
キューバでは、部分的にしか分からなかった日本の現状を、やっと知ることができた。
被災地のこと。
日本政府の対応や各国からの支援部隊について。
福島の原発のこと。
首都圏のこと。
停電のこと。
情報を見れば見るほど、今の日本の現状を知れば知るほど、本当に胸が苦しくなる。
どうしようもなく不安になった時の、胸をギューっと鷲掴みにされている感じだ。
※みんなの声を集めたこのページの内容には、ほんと感動した
今回は、幸いにも僕の家族や親しい友人には、被災者がいなかった。
だけど、他人事ではない。
今も、被災地の人たちや困難な日常生活をしている日本の人たちのことを考えると、
海外でのうのうと暮らし、何もすることができない自分が、ほんと情けない。
本来なら、今の日本の状況を考えると、このブログをUPすること自体、ナンセンスなのかもしれない。
停電や節電をよびかける記事を読んだとき、ブログを書いちゃいけないんじゃないか・・・そう思った。
しかし、僕はブログを書き続けようと思う。
そう思わせてくれたのは、昨夜届いた一通のメール。
被災地の東北地方に住む女性からのメールだった。
内容は、キューバに行くのが夢で、僕の記事のUPを楽しみにしてくれているとのこと。
不安ばかりの毎日だけど、またいつか行く海外旅行のことを考えると、楽しい気分になれる。
キューバの記事の少しでも早いUP待ってます、と締められていた。
うん、これだ!!
キューバで津波の情報を知った時から、何か自分もできないかと考えていた。
募金や帰国、海外の人に書いてもらうメッセージカードなど、思いついては、消えていくアイデア。
でも、答えは簡単だった。
僕は今、世界を周る中で体験したことを、このブログ上で伝えることができる。
さらに嬉しいことに、僕の記事を楽しみにしてくれている人がいる。
微力だけれども、僕が感じた経験をアウトプットすることによって、
少しでも誰かに“楽しさ”や“明るい気持ち”を与えることができるなら、ブログを書くべきじゃないのか。
日本にいないことによる感覚のズレから、たぶん反論もあると思うけど、
今、僕ができることは、ブログを書き続けること。
そう確信した。
ということで、これからもブログを続けさせていただきます。
キューバの記事も、なる早でUPしていきたいと思うので、これからもよろしくです^^
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キューバから日本を想う・・・
初めて、日本の津波について知ったのは、街を歩いてたとき。
街を行き来していた人が、
『Japon、Terremoto(地震)』
と、僕を見るなり、すぐに声をかけてきた。
最初、何を言ってるのか分からなかった。
あまりにもアクションが大きかったので、いつものオーバートークか・・・
そう思っていた。
ただ、その後も出会う人々みんなが、
『Terremoto、TSUNAMI』と声をかけてきた。
2人や3人ではない。
街を行き来するほとんどの人がだ。
これによって、日本で今大変なことが起きている、ということを知った。
昨夜、ハバナに戻ってきて、初めて映像を見た。
衝撃だった。
たぶんNHKのニュース映像だと思うが、言葉が出なかった。
押し寄せる津波に、流される家や車。
人々が助けを求める声が、かすかに映像から聞こえた。
涙が出た。
まるで映画でも見ているような錯覚に陥った。
これが、今の日本で起きている現実なのか・・・。
今、キューバにいて、情報も少なくできることも僅かだが、
とりあえず、今の自分ができることとして、ネットバンクから募金をした。
これからメキシコに帰れば、もっと情報が集まると思うので、自分のできることをしようと思う。
今回の震災では、幸いにも家族は無事だったが、被災者のことを思うと胸が痛む。
キューバ人たちも凄く気にかけてくれていて、
我が身、我が国に起こったかのように、一緒に悲しんでくれている。
街中を歩いていると、みんなから『Sorry』と言われた。
“日本がこんな状態なのに、僕らはいつも通りの生活をできていて、『ゴメンね』”
そういう意味で使っているらしい。
もともとキューバ人は好きだったが、この言葉を聞くようになってから、
大好きになった。
最後に、月並みな言葉になってしまうが、被災地の一日も早い復旧を願う。
今回被災された方々におきましては 心よりお見舞い申し上げます。

キューバの新聞の一面

繰り返し流されるTV
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