入札の話

 

昨日、明石市議会総務常任委員会の「議会報告会」を行いました

 

内容は、小欄にて紹介したとおりです

議会報告会

 
さて・・・
 
この報告会で私がお話した内容を少し紹介したいと思います
 
まずは表題
 
いろんな意味で大きい見出しになっています
 
「課題」ということなんですが・・・
 
見る位置が違えば全く違うわけです
 
例えば行政
 
安くて良いものを手に入れるのが仕事です
 
しかも、手続きの公正性・透明性が求まられます
 
当然、品質も大事です
 
一方、施工業者は、仕事を確保することとその仕事を適正な価格で請け負うことが大事です
 
仕事があっても安すぎて採算が取れないようでは経営が成り立ちません
 
というわけで、行政(発注者)と施工業者(受注者)は、双方の利益をめぐって対立する関係にあります
 
市民は、行政にお任せしているわけですが、当然、必要な事業を適正に行ってもらうことが前提
 
安くて良いものが手に入ればうれしいはずです
 
もっとも、市民の中には受注者やそこで働く労働者もいますから、利益が相反することとなる場合もあります
 
行政にとっても施工業者にとっても良い状態にしようとするのは、なかなか難しいこと
 
ウインウインの関係というのは、あり得ないのかもしれません
 
両者を良い関係で保つには
 
互いに緊張関係にあること
絶妙なバランスを保持すること
 
かなぁ~と私は考えています
 
この「バランス」が崩れると良くない状態になります
 
良くない状態が進めば、市民にとって不利益なことが起こります
 
そこで、この「絶妙なバランス」を保つために、議会の役割は大きいと思うんです
 
ただ、入札制度というのはアンタッチャブルなイメージがあります
 
口出しすることが「不正行為」とみなされかねないからです
 
事実、「口利き」が事件につながったことは数えきれないほど存在しますから、注意することが必要です
 
中立の立場で、何が必要なのかをよく認識してチェックしていくことが大事だと考えています
 
そのためにも、制度に対する理解というのは必須
 
仕組みや課題を知って議論に参画しないといけません
 
基本的なルールを知らないと、間違った「改革」を進めることになりますから