皆様、こんにちは。
つじもと個別の辻本学です。
全国学力テスト英語の「話す(スピーキング)」についてです。
正答率は12.4%と低かったとありました。
新聞記事に載っておりました環境問題のプレゼンテーションの問題は、英語を聞いて1分考えて30秒で話すというものでした。
流れは
1.英語を聞く(リスニング要素)
2.1分考える
3.30秒で話す
これはスピーキングだけではなく、リスニング要素もあり、これで結果だけみて正答率が12.4%と言われても‥‥という感じです。
「話す」力を文科省が英語教育の中で鍛えたいと考えた際に、どちらを重視しているのかなと思います。
今回の全国学力テストでは「文法」も正しく、「伝わる」内容でもないといけない採点基準でした。
海外で英語を話す人は、日本人が日本語を話すことと同様に文法に忠実なわけではなく、文法の正しさよりも伝わることを重視します。正しいかどうかではなく、伝わるかどうかを大切にした場合、採点基準に文法の間違いはよしとしてあげるべきですし、そういう採点基準にしているから、「(文法的に)間違えてはいけない」という思考になり、考えがあっても伝えられない可能性もあります。
「話す」というところで英語を小中校の英語教育の中で話せるようにしようと真剣に考えているのであれば、文法的な間違いに目をつぶらないといけないのではないかと思います。
文科省は今回の学力テストの「設問が難しかった」と回答はしているものの、「(学校の)授業改善が課題」とも回答しています。
おいおいと思います。
中学校の授業では話すアプローチを授業に取り入れ、文法はそんなに重視しなくなりました。
というより、文法をしっかりする時間を取れなくなったが正確なことだとは思います。
しかし、テストでは文法はもちろん、英作文もあり、それは文法を重視したものになっております。
実際に2021年からの新学習指導要領が導入されてから英語の定期テストが上京中・二条中・嘉楽中・衣笠中すべて今までも難しかったのが、さらに難しくなりました。
中学校現場では混乱しているような気がしますが、それを踏まえて「授業改善が課題」と言われても‥‥と中学校の英語の先生は思っているのかもしれません。
全国学力テストに合わせて授業を改善するのか、何なんでしょう??と思います。
今日はそんなイメージです。