当センターを開設以来、7年間で国内1600ケ所の高齢者ホームの現場を見学し、その現場を
つくり、管理する法人の理念、経営、管理を見た結果、介護事業の成功、失敗の基準は他の
事業と異なる事、その理由は次に挙げる6つの特性にあることに気づいた。
介護産業の6つの特性 (推選できるホームが全体の15%以下の理由)
(成功者も、失敗者もその理由が解っていない事業・・・デヴィッド・ウルフ氏)
1.典型的な地場、地元産業 (入居者の8~9割は半径4km圏)
全国制覇、チェーン展開 FC不可
(日々の現場が営業、 広告は口コミや評判、 宣伝はちらしの範囲、 新聞、テレビ広告は無意味)
2.稚拙、未熟、放漫経営でない限り、収支のあう事業
(無名、小規模経営よりも標準化、スピード展開、拡大経営のリスクが大きな事業)
3.投資家、株主への高配当には向かない事業
(介護報酬は、税金と国民からの保険料が原資という補助金であり、配当にそぐわない)
(職員の賃金、家賃、将来への剰余金積立こそが必用充分条件である)
4.MBA取得者のマーケテイング戦略などが有効でない事業内容
(合理性でなく情緒性が重要、 規制はクリアしても、ニーズは満たしていない事が失敗の原因)
(新たなパラダイムの新産業、これにに気づかない事業者が大半である‥‥人徳・人財産業)
5.介護事業は、多様性、個性、変化と本能、生存、情緒、感情に対応する
(マス・マーケテイングとは対局。 個人、個性、終末期の幼児、新生児のステージの変化に寄り添う)
6.厚生労働省や自治体、及び介護保険の規制、指導、ルール、基準をクリアするだけの
ホームは入居者, 家族は勿論、介護職員にも魅力の無いホーム
(入居者が満足、家族が感謝し、介護スタッフに選ばれるホームが本物である)
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