老人ホームを選ぶ50の法則を書いたあと、追加したい法則が幾つかある。
その1つは、散歩の外出があるか否か、またその頻度である。
実は、介護保険報酬の対象に散歩というサービス、メニューはないそうだ。
敢えて、提供しても料金を請求してはいけないという。 ある高額な料金のホームで、人員配置も
2:1とかで毎月、手厚い人員配置を理由に6万円も取られながら、屋上の庭園の散歩も家族が
車椅子を押しているというホームに驚いたが、規定ではこれが普通なのだとのこと。
正に介護保険は介護のニーズを完璧に満たすものではなく、補助するものという説明がされる
実態がわかったのである。
当センターでA-ランクのホームでは、介護報酬対象のサービス、介護のレベルを遥かに超える
もの、ことが提供されているが、Bーランク以下のホームでは基準を超えるサービスはほとんど
期待出来ないのが現状である。
結論は、無いもの、出来ない事を要求したり、交渉することは無駄であり、ストレスである。
介護保険のレベルを超えるサービスを、心を込めて提供してくれる経営者、理念、組織、職員の
ホームを賢く選ぶ以外に満足できるホームは望めない。
今後の老人ホームは、入居者、ご家族に選ばれるだけでなく、そこで働く施設長、職員からも
選ばれる経営者、理念、組織、待遇、福利厚生が鍵である。
空き室よりも、職員不足で入居受け入れ中止、閉鎖、身売りのホームが増える傾向が見える。
理想のホームは最小の宣伝広告で入居者が集まり、空き室がない状態、職員のモチベーションが
高く、離職者がほとんどでないホームである。
但し、選ぶ場合は相性と人間関係の好き嫌いは、入居者次第で、そこは自己責任であることを
お忘れなく。