バイアスロン 今シーズン2018~2019はドイツの後、カナダとUSA、北米でのチャンピオンシップが行われました。カナダの後USA、ソルトレイクシテイー近くのソルジャー・ホロウSoldier Hollow で14日と15日のスプリント、パシュートに続き、16日夜は男女混合リレーが行われ、フランスチームが優勝しました。
今シーズン初めは好調に見えたフランスの大ベテラン、マルタン・フルカッドは振るわず、北米遠征を休場し、3月に行われるヨーロッパでのW杯に向けて調整をすることになりました。
マルタン不在のレースはノルウエイのヨハネス・ブーの独り勝ち、連戦連勝、留まることを知らぬ 強さと才能を見せつけ、「宇宙人」の異名を贈られていました。
しかし、無敵のヨハネスがついに負ける場面が到来しました。それはレースが北米へ移る直前のドイツでのレースでした。
1月27日、ドイツのアントルズ Anthulz でのレース。
この日フランスの若手カンタン・フィヨン=マイエ Quentin Fillon-Maillet がマススタートで不敗のヨハネスを押さえ見事優勝を飾りました。これはカンタンニとってレース人生初めての快挙でした。ヨハネスがずっと先頭を維持していたのでしたが、途中、カンタンにぴたりと後ろにつけられたのが心理的な圧力となり厭になったのか「お先にどうぞ」とヨハネスがカンタンに先頭を譲る場面がありました。滑りはヨハネスの方が強いので、ここで先頭を譲っても途中体力を消耗してカンタンが崩れるだろうと余裕綽々の貫録をみせてのことだったようですが、案に反しカンタンは最後まで先頭を守り続け、射撃でも全弾命中、ミスを犯したヨハネスをついに破って優勝したのでした。
初優勝を飾り満面の笑みで答えるカンタン↑
カンタンの喜びようは観ているだけで嬉しくなるような全身から溢れ出るものでした。
ヨハネス・ブーがカンタンに「お先にどうぞ」と先頭を譲った瞬間 ↑
ソルジャー・ホロウでの、2月16日夕行われた男女混合リレー。これまで混合リレーは男女が交互に滑るものでしたが、今回から先の2人が男、続いて女子選手が2人後半をリレーという風に変わりました。
混合リレー、フランスチームの顔ぶれ:
①カンタン・フィヨン=マイエ ②シモン・デチュー ③セリア・エモニエ Celia Aymonier ④アナイス・シュヴァリエ Anais Chevalier
リレーは伏せ撃ちと立ち撃ちとを一回ずつ行い、的を外した場合それぞれ3発の予備弾が使えます。予備弾を撃ち尽くしてなお命中できなかった的の数だけペナルテイー・ループを回ります。フランスチームはチーム全体で外した弾の数が3発だけ、予備弾を3発使っただけであとは全弾命中でした。途中ノルウエーの選手に抜かれましたがアンカーのアナイス・シュヴァリエは落ち着いて全弾命中、逆にノルウエー選手は予備の3発を使ってなお当てられなかった的が残りペナルテイー・ループを回らなければならず、アナイスに1分半もの差をつけられ3着でゴールしました。2着はドイツ・チームでした。
リレーの前に行われたパシュートでもカンタンとシモン・デチューはトップと3位となり表彰台に上がりました。マルタン・フルカッドがいなくてもフランスチームに強い若手が育っていたのは嬉しいかぎりです。カンタンはインタヴューでマルタンが貴重なアドバイスを常に与えてくれたから勝つことが出来た。先輩に感謝しています、と答えていました。
なお、今シーズン、めのおの注意を引いたのは、日本チームの出場でした。まだ、上位入賞は遠いですが、男女数人の選手が出場するのを見て将来が楽しみだ、嬉しい事だなと思いました。
1月13日ドイツ、オベルホフでの女子リレー、日本チームの成績↑
昨年の今日、やはりバイアスロンで下のような記事を投稿していました。よろしければどうぞご覧ください ↓


