郵便受けにいっぱい広告が入ってた。中にドイツ系スーパーALDIもあり、ページをめくると、「日本鋸」を5月30日から売り出すとあった。
物置の梁が落ち天井に大きな穴が開いたので修理し始めたのですが、4本ある鋸はいずれも帯に短し襷に長しで太い材木を切るのに苦労しました。
前はガソリンエンジン付きチェーンソーを使ってましたが、何回か越冬するうち始動しなくなった。 修理すれば使えるけど修理代が高いのでエマウス(不用品を引き取ってくれる慈善団体)に持ってってもらいました。
代わりに電動チェーンソーを買いました。太い木や薪を切るには向いてますが、切り口が荒いので 少し精度を要する木工には向いてません。
よく切れる鋸は「ピラニアン」とか名がついてて、鋭利な刃に違いないけど刃渡りが短く太い梁は切れない。
昔、日本で使ったと同じ大きさの鋸をこちらで買いましたが目が荒いし、こちらも体力がなくなってるので、8センチの角材を切るのに汗だくになった。
ALDIの広告にある「Scie japonaise 日本ノコギリ」は刃渡り17センチとあるから梁も切れる。「日本」とあるのは引いて切るという意味だろう。切れ味も良いかもしれないと期待して買いに行くことにした。
ウチに一番近いスーパーはフランスのATAC。もう目と鼻の先。100メートルのところにあります。 この家を買うと決めた理由の一つがこのスーパーがすぐ近くにあることでした。
ALDIが出来たのは5年前だったかな? はじめはがらんとした倉庫みたいな床にダンボ―ルごと 缶詰やパスタが並べてあるだけだったが、3年前から俄然キレイになり、安いし品質も良し、なによりレジがフランスの店と比べ圧倒的に早いので、たちまち客が増え、ATACの客を奪ってしまった。
ATACは毎週特定の品目だけセールをして対抗したが、遂に今年の春、若い店員さんを中心に人員整理し、年寄のおばさんばかりが残った。ウチの仔猫2匹を引き取ってくれたイザベルも姿が見えなくなった。
ウチの門を出ると向かいが公園で、間に県道が走っている。県道は大型トラックがひっきりなしに走る。去年から町の中心へトラックの進入が禁止されたので、前の道の交通量が一段と増えた。夏の収穫期には耕耘機などを牽いたトラクターが轟音を立てて通る。
公園の奥に建ってるHLM(アパート)の解体工事が始まった。跡地は公園にするらしい。
HLM( Habitation à Loyer Modéré 、適正家賃住宅)はフランスではパリ郊外をはじめ、方々の 町はずれに沢山建ってます。低所得層に対する福祉政策の一環として、住宅総数の数パーセントに当たる数の住宅(ほとんどが集合住宅、アパートです)の建設が地方公共団体義務付けられています。守らない町もあるけど、ほぼどこの町にもHLMはあります。
60年代の高度成長期に移民政策の結果として住宅が不足し、国が法律を作ってたくさんのアパートが建設された。これの高級なのがコルビジェのマルセイユ郊外の集合住宅。半世紀以上経ち老朽化した建物が多く、あちこちで解体が進んでいます。
ブレノーへ行く道↓ この道は車の量も少なく、バイクをやる時、この道を2km近く、隣村の入り口まで走ります。
猫の具合いが悪くなると、ブレノーという町にある動物病院までこの道を行きます。距離にして15km位。
ALDIは500mくらいなので歩いてちょうど好い距離。
道の両側の建物は最初にガレージ。ガソリンスタンドと車の修理工房を兼ねています。
その向かいに日曜大工と園芸の材料と道具を売る店↓
その隣は、私営のバス 運行会社↓
パリと一日一回連絡してます。この村には普通高校がないので AUXERRE という県庁所在地を結んでます。
3年前にATAC の隣にあった鉄工所が広い土地を買って新たに工場を造りました。
Louault と看板も大きくしたこの工場は、カミサンが地方紙で読んだことですが、なんとウチの門の脇に取り残されて建っている小さい家(写真右)の鍛冶屋が発展したものと判ってびっくり。
この家はウチと同じ家主が持ってましたが去年売られて左官屋さんがセカンドハウスに買取り、リノベを始めた。週末になるとやってきてトンカチを揮い、天井の梁も壁もすべて外し内装工事の最中です。
公園側から見たウチの門(左)と旧鍛冶屋さんだったリノベ中のお隣さん↑
フランスの民家はこういうスタイルのが多いんです。雨戸というか鎧戸が観音開きになってます。
途中、こういうお屋敷もあるよ~ん。お年寄りが住んでて草木が伸び放題だけどね。ウチより凄い。
いよいよALDIに着きました。
お目当ての「日本ノコ」の前に、電動鋸が目に留まった。
この値段(39.99 € , 約5千円 )! 信じられない。 3年保証付き!
20年ほど前に買った電気鋸はこの3倍はした。
「日本ノコ」もついでに買っておいた。
道具は用途ごとにそれぞれサイズとデザインが違うのが欲しいから幾らあっても多すぎってことはない。予想通り「引いて切る」と書いてある。ご存じでしょう。こちらの道具は力を入れる時、「押す」のが原則。最近は「引く」道具も増えて来てますが、伝統的なカンナは今も押して使います。カンナはなぜか英国製が多い。
北フランスの自動車工場で働いて見聞したこと。日本から来たトレーナーさんが、フランスの若いオペレーターに床下の足回りのボルト締めにレンチを使う指導をしたとき。ここで腰を入れて「引け!」と指導しました。若いオペレーターは「ぼく、力入れる時は押すんですが」と文句言ってたね。
ALDIの店内にいる間に雨雲が移動してきて夕立が降りました。出口で10分ほど雨宿りをして家に帰った時は止んでいた。
傷んで片側が床に落ちた梁を床に下ろし掃除してから、まずチェーンソーで余分を切り落としました。
次に8X6cm の角材を買ったばかりの電動鋸で試し切りしました。音がかなりうるさいのと振動が激しいので材料をしっかり押さえてないと跳ねて危ない。ヘッドホーンを着け、メガネを掛けて切りました。夕方、烈しい雨の予報だったので、降り出さないうちに電気コードを巻いて地下室にしまいました。夕立の前に摘んでおこうとサクランボを摘みました。籠が重いくらい採れました。
脚立を片付けてる最中、ドカ~ンと落雷が響き、慌てて電話のコンセントを抜きました。ここんところ、カミナリ⚡続きで、おちおちインタネットも繋げません。この週末はお天気がよさそうです。雨漏り防止策を終えなくちゃ……。
ヽ(;´Д`)ノ






















