TDF第15ステージ ステージ優勝は初勝利オランダ(ネザーランド)のボーク・モレマ Bauke Mollema 選手。
特級などの急峻な山はないが全体が丘陵地帯で緩く長い坂が連続するオーヴェルニュ地方が第15ステージ(7月16日)の舞台だった。
レースは初めから脱け出した先行集団、それを追いかける追走集団、総合上位選手が先頭集団(プロトン Peloton )を形成する形で全体が大きく3つのグループに別れ進行し、さらに途中で追走集団がいくつかに別れるなど、普段とは違ったレース展開となった。
レースは5時間近くと長いので途中何カ所かで飲料、スナックなど補給する↑
ゴールまであと27・5kmの地点で先行集団から一人脱け出した選手がいた。オランダのボーク・モレマ選手で、今までに話題をさらったことがない地味な選手。この時点で先行とプロトンの差は6分17秒もあった。
プロトンのずっと先頭を走り続けていたSKY チームがAG2LMに替わった↑
先頭から3番目サングラスを掛けてるバルデ選手。イタリア3色ジャージはアルー選手。
ボーク・モレマ選手は無名も同然なので、多分途中で力尽きて、追走グループからスパートする選手にゴール前で抜かれるだろう、というのが解説者の予想だった。
イエロージャージを奪い返したクリストファー・フルーム選手だが、坂の登り口で
バイクの後輪が故障。伴走車が来ないのでチームメイトが自分のバイクの後輪を外しフルーム選手の後輪と取り換えた。自己犠牲を惜しまないSKYの チームメイト。
上り坂を必死で追走するフルーム選手↑ 先行との差は8分12秒もある。
予想を裏切り、27kmを独り先頭を走り切り、ついに逃げ切って、この日のステージ優勝を果たした。
TDFでステージ優勝するのが夢だったという。
オランダの選手がTDFで活躍する姿は見たことが無い。めのおが知る限りでは、これが初めてのケース。
インタヴューで嬉しさを隠せないボーク選手↑
ちょうど、そのことを不思議に思っていたところだった。
なぜなら、人口に対する自転車の保有台数ではオランダは世界一だから。
人口100人あたりの自転車保有台数という統計がある。Web サイトで見ることができる。
それによるとオランダは109台でダントツ。2位がドイツの85、3位デンマーク78、
ノルウェー69、スウエーデン68、日本は同じく68
フィンランド64、スイス53、ベルギー51、イタリア47、USA44、カナダ41、オーストリア41
フランス39、英国39、中国31、スペイン18、韓国14 といった順序。
もちろん総台数でみれば人口の多い中国が4億台以上でダントツだ。
上の統計を見て面白いと思ったのは、TDFはじめヨーロッパで行われるロードレースにスペイン国籍の選手は多いのに人口に対する自転車の数は少ない。反対に人口に対して保有台数がダントツに多いオランダは、プロのレーサーが少ない。
思うに、TDFのようなレースは非常に過酷なものだ。オランダ、ドイツ、デンマークの上位3国は、自転車は日常の移動手段として使われる。ちょっと出かけるにも、雨の日も風の日も、買い物、通勤、通学に常時使われている乗り物だから、レースを、それも極めて過酷なレースとはイメージが結びつかないのだろう。
今年はスプリントでドイツのマルセル・キッテル選手が2位を引き離して断然強いけれども、5・6年前にはノルウエーの選手がいつもグリーンジャージを着ていた。ノルウエーはノルデイックスキーと射撃を組み合わせたバイアスロンも強い選手が沢山いる。ドイツもバイアスロンに強い。こんな風にスポーツによって国民性が伺えるのが面白いとオランダの選手のステージ優勝を見て思った。
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