昨日(7月3日)は、ヴェルサイユの議事堂に上・下院国会議員全員900人を集めてマクロン大統領が就任後初の施政方針演説を行ったのと、トウール・ド・フランス3日目、それにお天気が回復したので夕方久しぶりに自転車トレーニングに出たのと忙しかった。
マクロン大統領の施政方針演説は大事なので見逃せない。
トウール・ド・フランスも3日目でやっと快晴に恵まれ選手たちも楽しそうだった。
こちらはスタートとゴールだけを観て途中は大統領の演説を視聴した。
トウール・ド・フランスの3日目のスタートはフライングスタートだった。
固定の位置で選手たちが静止した状態からスタートするのがスタンデイング・スタート。フライングスタートは競争開始の地点あるいは開始時刻以前から助走を行うスタートで、ヨットレースのスタートや競馬の繋駕車を曳いて走る繋駕速歩競走に使われる。
車に先導され市街地を10分ほど走った後、先導車に乗った役員が旗を振る合図でスタートした。
この日も6人の選手が集団から抜け出て先行して走った。
リュクセンブルグを通るので、2010年と11年に先行逃げ切りで優勝したリュクセンブルグ出身のアンデイ・シュレック選手がゲストに招かれた。
今は大レースから引退して地元のサイクリスト雑誌に寄稿したり若手の養成に専心しているらしい。リュクセンブルグは小さな国土だが長い坂がたくさんあり、登坂に優れた選手を多く輩出するとシュレック氏も言っていた。
途中は見損ねたが、ゴール前の熱戦を見ることができた。
ダッシュで他を押さえ優勝したのはペーター・サガンだった。スロヴァキア出身の独特のキャラの持ち主。地元でもファンが多く、奥さんとテレビの寸劇に出たりしている。

マクロン大統領が現職国会議員の全員、上下合わせて900人をヴェルサイユ宮殿にある大議事堂に集めて演説したのは、議員の数を減らすとか大臣だけの特別裁判所を廃止する法案を提出するとか、国会議員に直接かかわる話を事前にしておきたかったから。
到着した大統領を迎える左からフィリップ首相、リュギ下院議長、マクロン大統領、右は上院議長
これをマクロン大統領が決め首相が実行する専制化の現れだ、と出席をボイコットしたFI(極左)のメランションや共産党は議会制民主主義を否定する道を採ったと批判されても仕方がない。
ドラゴン(共和国竜騎兵=儀仗兵)の中を議場に入るマクロン大統領↑
憲法には大統領が国会議員を相手に施政方針演説をすることができると条項があるのだし、マクロンは提案をして決議をあなた方議員に委ねると言っているのだから。
国民から代表権の委任を受けた議員は施政方針演説という大統領のこれから5年に渡る施政のヴィジョンと基本方針を聴いて知ってから批判を加えるのが国民に対する義務でもあるからだ。
マクロン大統領はド・ゴール大統領が作った第五共和制の、確かにある意味、君主制の残滓がみられる現行制度を利用して改革(合法的な革命)を行う道をとった。成功するには非常に厳しい障害をいくつも乗り越えねばならないだろう。失敗すれば悲劇が待っている。
マクロン大統領は文学、哲学に詳しく、ある人にとっては昨日の演説はやや文学的すぎると感じられたかもしれないが、文学的才能溢れる人と演説を聴いて感動を禁じ得なかった。
はじめに数日前に亡くなったシモーヌ・ヴェイユを悼んで黙祷を捧げ、演説の中では哲学者のシモーヌ・ヴェイユを引用した。
左翼も右翼も極左も極右もみな愛国心を持っている、というところから演説を開始し、フランスが政治、外交、経済、文化的に凋落し失業者が350万人にも達し、国庫の赤字がEUの下限既定の2・8%を上回り3・2%に達してしまった。この国家的危機を乗り切り快方へ向かうにはどうすべきかを謙虚に勇気をもって見出し実行しなければならない。
演説は1時間半に及ぶ長大なもので滔滔とよどみなく行われた。テキスト全文を見つけたので後日主要な部分を抄訳したいと思ってるが、A4に12ポイントでコピーして25ページにもなる。
シャルル・ペギーやジョルジュ・バタイユを引用するなど、マクロン氏のヴィジョンや理想を表現したとても格調の高い演説なので、こういう演説を前もってされてしまった行政府の首相は施政演説をどうしたらよいものか困るだろうと、評論家は心配を寄せていた。
そのフィリップ首相の演説は今日(7月4日)に行われる。
ヴィジョンと思想を示した後、マクロン大統領としては具体的に4つの改革案を表明した。
1)国会議員の数を3分の1減らす
2)現行のテロ対策、緊急事態は今年の秋に終わらせる
3)大臣の案件を審査する共和国特別法廷を廃止する
4)比例代表制の順当な導入を提案する
演説のテキストをもういちど読んでみて詳しくは後日投稿したいと思います。
(°д°;)















