貯水槽の屋根を作る その② | 雷神トールのブログ

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8月3日、屋根の骨組みが粗々出来あがったので、土台となる壁に固定する前に、貯水槽の掃除と浚渫をやりました。

周りの壁にはコケと蜘蛛の巣に針葉樹と笹の葉が降り積もっています。掃除機で吸い取り、目の細かい網を竹の棒の先に付けた浚渫棒で貯水槽の底を浚いました。

浚渫1

およそ10年の間に降り積もった針葉樹と笹の葉が底に堆積しています。
貯水槽は深くて約2mあります。

浚渫2

長い竹の棒の先に付けた網で底を浚い、水をいっぱい含んでずしっと重い半ば朽ちかけた葉を網に半分ほど掬って引きあげます。20回ほど繰り返し、大きなゴミ袋3つになったところで止めました。

掃除を終わったところで、骨組みを被せます↓

骨組み

あとは台木を壁に固定し、止めてない細部を木ネジで止めるだけ。

端の部分は問題なく止められますが、笹に邪魔され、壁が一段高くなった部分は、木ネジ一本止めるにしても、曲芸的な姿勢で作業せねばならず、水に落ちたらヤバイので、指先だけの作業にみえても、股関節、背中、肩などが痛んでぐったり疲れました。

特にこの部分は雨水が木組みを腐らせるといけないので、ちょっとした工夫をしないといけません↓ その工夫はまた後ほど。

細部

さて、アルドワーズですが……

アルドワーズ

日本では英語の「スレート」の呼称が一般的ですね。
フランスじゃ「アルドワーズ ardoise 」。

天然の石です。「粘板岩」と仏和辞書にはでています。昔、小学生たちが学校の教室で、この板にチョークで文字や数字を書いてました。筆記用の「石盤」の意味に使われることがあります。

また、街のレストランの中には、石盤にメニューを書いて掲げてるところがあります。レストランで「
ardoise=アルドワーズ」とでていれば石盤に書かれた今日のお勧め品といった意味ですね。

フランスの民家の屋根は南仏では赤やオレンジ色の瓦、ブルゴーニュ地方では焦げ茶の重厚な瓦が地方色を出しています。

オルレアンやトールの駅へ電車が入ると目に飛び込んでくる周囲の家が一様に青みがかったグレー
の屋根をしてることにお気づきになると思います。ブルターニュ地方にもスレート屋根が多いですね。

ロワール河の河口の直前にアンジェという街がありますが、この周辺で採れる天然のアルドワーズが最も
品質が良いとされてきたのです。青みがかったグレーの色をしてるアルドワーズ。でも近年掘り尽くされて、出なくなったためスペインなどから輸入してるそうです。

5年前に、3年待ってやっと来てくれた屋根葺き職人さん(couvreur)が箱ごと置いてってくれた止め具です↓

箱

銅製のクギ、桟木に引っかけ下のピンの部分でアルドワーズの先端を支える金具と、尖ったクギのような部分を桟木に打ち込んで使うのと3種類の止め具を使い分けて葺いてゆきます。

トメグ

アルドワーズで家の屋根全体(一部は瓦屋根ですが)を葺くのに約6百万円掛りました。けっこう高いのです。

葺き終わって職人さんが、端切れが要るか? と訊くので、ガレージを作ろうと思っていた筆者は即座に要ると答えました。端切れの小山が庭の隅にあるんです。ここから使える大きさと形を選んで、残りはゴミ集積場へ持っていきます。

寸法どおりの板が見つからない場合は、サンダー(電動カッター)で切らないとダメでしょう。

ひたすら葺く

工事は終わったも同然なので、あとは根気よく、組み合わせを探りながら、ひたすら葺いてゆくだけです。

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