TBSラジオ「ラジオ・パープル」(全国28局ネット)に電話で声の出演をすることになりました。世界をテーマにしたコーナーで、吉川美代子アナウンサーのインタヴューに答えて、おもにブルゴーニュ・ワインの話をします。
早朝番組なの(放送は日本時間1月29日午前4時~)ですが、この時間、起きていらっしゃり、ご興味おありの方は是非聴いてみてください。
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先週、引越の決断をして、アクション・モードに入ったため、読書に集中できなくなりました。
森鴎外の「大塩平八郎」か「阿部一族」かに、決起の朝、粥だけ食べて十分な食事をしない記述があったと思い探しましたが見つかりません。刀の切り合いに存分な働きをするには、食物が胃にあり消化に血液を集めていたのでは身体が十分な動きをしないので、身体に貯えられた体力を使い切るだけにするのが戦闘の心得なのかな? と読んだ時思ったものでした。
鴎外の「史伝もの」に示された、歴史事実と筆者の主観の関係は再考に値すると思います。
書くことは、読むのと比べ能動的で、行為と言えるけど、アクションとは言えないでしょう。動かすのは、手首から先の指と、頭脳や眼などが中心で、精神の働きが主体です。身体が占める比重が大きいアクション・モードに入ると、読んだり書いたりが出来難い。思考モード、精神活動中心モードからアクションへ、またその逆へと切り替えが素早くできる人はいいなと思います。若い頃から僕はそれができなかった。
引越しをするためには、あれもこれも、いまから進めておかねばならない準備が山ほどあります。
読むのと書くのが面白くて、家のメンテ、片付けとか掃除を怠けてきたので、汚れや傷みが目立ってきました。リセッションからなお抜け出せないフランス経済なので、数少ない潜在的買い手たるビジターの気持ちを引き留めるには、そこそこ清潔で整頓された家にしておかないと、一目で逃げられてしまう。
この家を買った当時とは正反対のまったくの買い手市場。5・6年前から、売り家ばっかがやたらと多くて、買い手がつくのに2~3年かかってる様子です。
屋根裏に埃まみれで積まれた使わない家具。古いガレージに、前の家から運んでそのまま置きっぱなしのクローゼット用のパネル。もう使う気もないので、冬の間に暖炉で燃やしてしまおう。電動丸ノコで焼べやすい幅に切らないと。
そして、本です! 家のあちこちに20カートン、屋根裏とガレージにはプラスチックの大箱に10箱は詰まってる。千冊は下らない。ある時必要が生じて手に取る「かもしれない」だけ。めったに読むことのない、これらの本は全てデジタル化してしまおう。愛読書と、装丁に親しみがもてる本だけ取っておくことにしよう。
「自炊」と、だれが呼んだのか、自分が持ってる本をデジタル化することを言うんだそうな。
千冊の本も、スマートフォンよりちょっと大き目なHDに全部収まってしまうんだから、今の3分の2ほどの小さい家に引越そうとしてる身には、これほど重宝なものはありません。
下の写真は、昨年、帰郷した折に、AKIBA で買い揃え、持って来た機材です。税関も手荷物チェックも問題なくパスしたのには、ちょっと驚いたくらい。
大き目のトースターといった外観の「とじ太くん」。これで、本の背中の糊を柔らかくしてバラしやすくします。本来は反対の用途、製本用ですね。
次にカッター。表紙と背を取り除いた本を、40ページほど束のまま端をカットし、一枚ずつにバラします。
写真の裁断にも使えるローラーカッターです↓
最後が、スキャナー↓
一度に40ページ。表裏、両面同時にスキャンしてくれます。
解像度によりスピードは異なりますが、300ピクセルだと1分間で40ページ。
この機種は中くらいのパフォーマンスで、一応業務用となってます。
これだけの性能のスキャナーはフランスじゃ手に入りません。
持ち帰った当時、試験的に10冊ほど自炊しただけで、その後放ってあったので、これから本格的にはじめます。一日3冊。333日で千冊かあ~。やるしかないな。
プラグマチズムです。味気ないですね。今の世の中、たいていがプラグマチズムで動いてるので味気ないのでしょう。アメリカもロシアも中国も。日本はもともとこの考えが発達してたんで、天皇を神聖化して聖戦をやったあの時代が異常だったんですよね。べつに、天皇が人間宣言をしたから味気なくなったわけじゃない。なんか、そのことに「などてすめろぎは人間(ひと)となりたまひし」とかルサンチマンを抱いてこと挙げをするなんて逆恨みというか間違ってますよね。
プラグマチズム自体も、ほんとはその奥に「神様」のご意志がちゃんと働いてると見るらしいですけど、表向きは、無神論、しかし宗教を否定はしないという立場ですね。
なんか、自炊を無理に深刻化してるみたいだ。心には先週投稿したようなことが気がかりとして残ってるからでしょう。




