ヴィルヌーヴ・シュル・ヨンヌに架かる石の橋↑
フランスの地方の町の名前には、ノジャン・シュル・セーヌとかシュル・○○とかが多いですが、みんな川の畔の町なんです。セーヌ河畔のノジャンとか、ヨンヌ河畔のヴィルヌーヴって意味なんですね。
もう数年前から、引越をしようと考えています。
ここは冬が寒いし、前の県道の交通量が増える一方で、大型トラックや農繁期に農耕用のトラクターなんかが轟音を立てて通る。静かなのは日曜と夜だけです。
途中の道路脇の畑と木立ち ↑
この町(サンファルジョー)はロワン川ってセーヌの支流の谷の底にあるので、日当たりが悪い。庭に日があたるのは朝だけで、南も西も隣の家が陽を遮ってしまう。夏場に短い時間、太陽を楽しむくらいです。
もっと日当たりのいい、静かなところへ移ろう。
それに、老夫婦ふたり暮らしに、この家は大きすぎる。今は、人様のゲストハウスはやめて、ネコどものゲストハウスになってますが、冬場の暖房費が家計を圧迫し始めたのです。
目的地に次第に近づいてきました。木立ちの根元をヴランという小川が流れてます。
カミサンがはじめて泳いだのがこの小川だったといいます。 ↑
それと、田舎育ちのカミサンは、いまだにパリに憧れを持ち続けて、これはどうも幼少期から思春期にかけて培われた習性で、変えようがないらしい。ここへ移ったことが一時的な気まぐれだったと考えた方が正しいようだ。
サンファルジョーには電車の駅がない。パリへ電車で行くには40km離れたジアンまで車でいかないとダメなので、駅がある町中がいいわけだけど、マンションや隣と壁がくっついた家はダメ。小さくても一戸建の庭付きがいい。となると駅に近い田舎の家を探そうってことになって、いざ行動開始です。
引越プロジェクトは、今住んでる家が売れなきゃ実現しない。長年の不況で不動産価格はガタ落ち。上がってるのはパリだけ。屋根工事や暖炉用のボイラー、煙突工事に投じた分を取り戻せるどころか、買った時の値段以下で売るのを覚悟しなければならない。
それでも、じっとして落ち込んでゆくより、プロジェクトに賭けて動いた方がいい、と感じている。どうせ、売れないから移る先の家も買えないや、と諦めて何もしないでいると、人生そのものが沈んでゆく気がする。
取った道は、カミサンが幼少期を過ごしたジョワニー(Joigny)というヨンヌ川畔の街の方向です。県道を途中で折れて、雑木林の中や曲がりくねりの多い山道を走ります。
途中、カミサンが子供の頃の8年間を過ごした村に寄って、50年以上前とまったく変わらないことを確かめてから、ヴィルヌーヴへ向かいました。
着きました。こんな立派な城門が町の入り口にあるなんて↓
ヴィルヌーヴの入り口を守る門 ↑
昔は、たいていの街は城壁に囲まれ、出入りは門に限られてたんですよね。パリにも19世紀初めまでは城壁があったと思う。今残ってるサンドニの門。あの辺りがパリの外縁で、門を入るには入場料を払わねばならなかった。
レンガ造りの、こんな丸い家がありました。
散歩道の途中に、ドンジョン(見張り塔)がありました。このドンジョンは屋根がついて住居兼用だったみたいですね↓ それとも後から改造したのかな?
街の反対側へ向かって歩いてると病院がありました。
年寄りには病院が欠かせないです。でも、この病院、外観が古さを感じさせますね。中は改築されて新しいのだろうけど。
街の反対側の門は両側の塔が円柱でした↓
門のすぐ左手が市庁舎でした。
この街には電車の駅があり、パリへは1時間とちょっと。本数も多いみたいだ。
売り家の看板が下がった家を数軒見かけました。けれど、ほとんど公証人との直接の取引。
不動産業者さんのウインドーをいくつか覗くと、街から数キロ離れた田舎の物件が結構出ていました。田舎の小さな村にはパン屋さんの他に商店がないところが多いから、買い物も駅へ行くにも車が要ることになります。
今のハイブリッド・オートマ・カーは年寄り向きで楽なのはいいけど引っ越し荷物が運べない。リヤカーも牽引できない。同じ車種のワゴン車が出たので買い替えて牽引フックを着けてもらう予定。日系メーカーの英国製です。
のんびりと静かな暮らしを選ぶか、便利な街中を選ぶか、いずれ選択を迫られるでしょうね。まず、場所としてどの辺がいいか? 見当をつけ、それから絞り込みます。今年の夏は引っ越しになりそうです。








