増水していまにも溢れそうなロワール河。
昨年の暮れから今年の1月にかけて、ずっと雨続きでした。
今日はたまのお天気です。めのおが日本に帰っていた1月の14日も同じように太陽が顔を出したそうです。それまで家の中や地下室に籠りきりだった猫たちが庭に出て、お日様を浴び、よその猫もやってきて、デイナは追いかけられて県道に出て轢かれたんだとカミサンは1カ月が過ぎても悲嘆から抜け出られません。
家事をする元気もなくし、冷蔵庫も空になったので、ジアンへ買い物に。
ロアール河の水位がここまで上がったのを見るのは初めてです。
あと3mも上がれば完全に氾濫、洪水ですね。
ここのあたりから、ロワール河とその流域一帯は、ずっと下流の大西洋へ注ぐ河口まで、ユネスコの世界遺産に指定されています。
ジアンには中世に建てられたレンガ造りのお城があります。ロワールに連なるお城の一番目の城です。ここから、フランスの庭と呼ばれる地域が始まり、歴代の国王や王妃たちが城を建て宮廷、あるいは別荘として住んだのでした。
外壁の修理で足場が組まれネットが掛けられたジアンのお城
ジアンの城は今は「狩猟博物館」になっていますが、17世紀中ごろ、ルイ14世がまだ幼かった頃、フロンドの乱が起こり、宰相マザランに捕えられ投獄された「大コンデ公」が、出獄後、ボルドーへ行き、ロシュフーコーの協力を得て、軍を編成し、パリを目指して攻め上って来ます。ルイ14世は、時の最強の将軍チュレンヌの軍を率い、大コンデ公の軍を迎え撃つために、このジアンの城に宿泊しました。
大コンデ公は、二十歳を出たばかりの頃、北方戦線で数々の偉業を成し遂げた戦の天才でしたから、チュレンヌ軍を圧倒し、あと一歩というところでジアンの城に居たルイ14世を捕虜にするところでした。
橋桁のアーチも満々とした水に埋まっています↑
写真ではロワール河は左から右へ流れ、下流100kmあたりにオルレアンがあります。
橋桁は水圧をまともに受けないよう船の舳先みたいになってます↑
オルレアンまでのロアールの城は、シュリー城、シャンボール城、オルレアンの下流にはブロワ城、アンボワーズ城と重要な城が続きます。
橋の下流側です。流れが渦を巻いてます↑
オルレアンの下流には、ショーモン、シュノンソーと城が続き、その下流にトウールの街があります。この辺がフランスの庭園と呼ばれるに相応しい、いちばん気候も良く美しい地域です。ヴィランドリー、ランジェ、アゼ・ル・リドー、ユッセ、シノン、ソミュール、アンジェとお城が連なっています。最後にナントの街が河口にあってロワールは大西洋に流れ込みます。
シャトーと橋から1kmほど下流にスーパーのオーシャンがあります。今日はそこでお買いものです。スーパーの駐車場の脇にジアンの瀬戸物工場があり、テイクアウトのブテイックは年々人気を増しています。駐車場から対岸を眺めると、こんな風でした。対岸の樹木の根元が水に埋まっていました。こちらの岸のプラタナスは樹齢が百年以上ありそうです。






