オーセールのカテドラル | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

昨日の万聖節は一日中雨でじめじめと湿ったいつもの秋に戻ったようだった。

11月2日、今日はうって変わって朝から青空の絶好の秋日和。午前中は原稿のタイプ打ち。疲れたところで午後、また取材に出かけた。

オーセール(人によりオークセールとも発音)は家の前の県道を道なりに50km行った近隣でいちばん大きな街。ここはヨンヌ県の県庁所在地。人口を調べると、たった3万7千人弱。

目指すはカテドラル。オーセールは古い街でカトリックの大きな教会が3っつもある。
ヨーロッパで一番古いフレスコ画があると前に何かで読んだのだが、ずっとサンジェルマン教会だとばかり思っていた。

こんど、そのフレスコ画を見たいと思い、オーセールのサンジェルマン教会をネットで調べたが、なんと同じ名前の(オーセールが付いた)サンジェルマン教会がフランスの地方のあちこちにある。少なくとも4カ所は出て来た。なのに肝心のフレスコ画が見つからない。

今日、行ってみて解ったことだが、オーセールのサンジェルマン教会のフレスコ画は近年になって見つかったもので、それより有名な白馬に乗ったキリスト像のフレスコ画はカテドラルの地下(クリプト)にあった。

フランスの田舎暮らし-南側


カテドラルの名はサンテチエンヌ大聖堂。入り口脇の銘板によれば、13世紀~16世紀にかけて建立された。しかし、その前に同じ場所にロマネスクの教会があり、1215年に壊され、その上に大聖堂が建立された。

フランスの田舎暮らし-銘板


地下のクリプト(地下礼拝堂または納骨堂)は1023~1035年に造られた昔のまま。

カテドラルの内陣と周歩廊は13世紀初頭。外陣は14~15世紀に造られたと言う。

上の全体像は南側の正面で西側の大きな塔を一辺とする大きな三角形をなしている。このファサードは3年ほど前から修復工事が行われて、屋根と壁の彫刻が綺麗に蘇った。

フランスの田舎暮らし-内部


中へ入ると高い天井に気持ちが吸い上げられるようだ。ゴシック建築。内陣の奥にはステンドグラスが幾つか昔のままのが残っている。とりわけ赤の焼絵ガラスの色が美しい。

フランスの田舎暮らし-グラス赤


クリプトの見学は有料で、絵ハガキコーナーのおばさんに3ユーロ払って鍵を開けてもらう。クリプトの入り口↓

フランスの田舎暮らし-クリプト入り口



今日の午後の見学は、めのお独りだけ。まるで地下牢に降り立った気分。


フランスの田舎暮らし-クリプト


カナダで建築家賞を獲った高校の友人が言った。「プリズンと教会の設計をしたい。なぜって、どちらも、中に入って人間が魂と向き合う内省の場所だから……」と。

フランスの田舎暮らし-ドーム



ロマネスクの典型的なアーチと柱。

フランスの田舎暮らし-柱


さて、目指すフレスコ画が天井にあった。990年近く経って、色彩が褪せていない。たった4色のオーカーと茶と赤と白の顔料で描いてあるけど、顔の形は明瞭だ。

フランスの田舎暮らし-フレスコ


クリプトは信者の集会用よりもどちらかと言えば、個人の瞑想と祈りの場に相応しく造られている気がした。白馬に跨ったキリスト像↓

フランスの田舎暮らし-白馬のキリスト



クリプトを出て、また堂内に戻り、ステンドグラスを鑑賞した。南側の巾の広い窓から黄色い光が射し込み壁を彩っていた。

フランスの田舎暮らし-南の窓



カテドラルから旧市街の中心地、時計塔の広場まで歩いて5分と掛からない。


フランスの田舎暮らし-時計塔


昨日は祭日だし、学校が今週は休みなので街は人出が多い。

印刷工から作家になった
18世紀の人、レテフ・ド・ラ・ブルトンヌの像がある。世界で最初に「著作権」を主張した人だ。

フランスの田舎暮らし-レテイフ


さて、明日からまた、タイプ打ちに精を出そう。


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