13 - 2 警察は土壇場で | 雷神トールのブログ

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トリウム発電について考える

 ムホクが見つけた情報を円卓の騎士団のメンバーに話すと、みんな、アブドラ殺害の犯人探しとダンテク一味の闇商売など警察が手をつけかねていることをおれたちが動いて暴こうじゃないかと昂奮した。

 騎士の全員が乗り気になったけれどもルフェーヴルの警察沙汰にするなという忠告を無視できないとケバウが水を差した。ムホクも、ルフェーヴルはコルビエールと商工会議所を通じて繋がり、ダンテクとも、警察とも繋がっていて、ずっと上との政略的な配慮から忠告したのだろうと言った。

 密輸の現場を警察に通報して下っ端を押さえるのは容易だが、それじゃ臭いものに蓋で終わってしまう。本当の悪はもっと根深く、政財界の上層に巣食っている。しかもこの国だけでなく、ヨーロッパ諸国やアフリカとアジア、アメリカの政治とビジネスにからんでいる。要するに、とケバウは結論めかして言った。地球を支配する多国籍企業と政治とのからみだね。麻薬と武器の押収で終わらせてはつまらない。警察にお出まし願うのは土壇場まで待ってもらって、ゆけるとこまでおれたちだけでゆこう。

 それに、ムホクはSなる人物と会ってみたいだろ。警察が介入するとそれが難しくなる。レイモンの言うように、彼が大物で、アフリカの政治を裏で操るほどの実力を持ってるなら、アルジェリアのテロを止めさせベルベルの自由と安全を保障させる力になってくれるに違いないだろ。うむ。ムホクは頷いた。歌手のおれは自由人ベルベルの代表を任じていいだろう。おれはセルヴァンと会うよう全力を尽くすよ。

 (つづく)

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