エンジンと座席を支えるパイプは軽いアルミ合金で出来、折りたためるので、うまくまとめればR5に積めるほどの嵩だが、翼の風切りパイプの直径は八センチ、長さは中央で別かれ、ふたつ折りの状態で六メートルもあり、さらにプレーンの縦軸を支える竜骨パイプ、翼の内部で長軸を補強するパイプ、翼の上に突き出てマスト状に翼を釣るパイプなども折り畳みが利かず、これらをひとまとめにし、翼の布を巻き付けて袋に入れた包みはR5の屋根に積む限度ぎりぎりの大きさだった。
翼の布地とパイプのセットを入れた袋の重量は二十キロ近くあって、和秋は独りで車の屋根に積めなかった。インストラクターの説明では独りで真ん中を持ち上げるとパイプにストレスが掛かって折れやすくなるので、端を持って徐々に屋根に上げるほうが良い。最初は誰でも独りでは載せられないが慣れれば出来るようになると言い、親切に荷台に翼を載せるのを手伝ってくれた。
二気筒の小型エンジンと燃料系統と車輪と座席を支えるパイプを合わせた胴体の重量も二十キロ近くあって、嵩も大きく、R5の後部座席を倒して、ぎりぎりに積める大きさだった。
(つづく)
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