認知症の父に会いに行きました
無反応だった父が
言葉を発しました
しかし
目が合いません
父は車いすに座っていました
わたしは
父の正面の
椅子に座っていました
父は背中を丸めて
うつむいているため
目が合わないのです
せっかく会えたのだから
目を合わせてお話をしたい
前に読んだ
「家族のためのユマニチュード」
という本で
「視野に入って話しかける」
「視線をつかみにいく」
と書いてあったのを
思い出しました
わたしは椅子から降りて
しゃがみこみました
視線をつかむため
下から父をのぞきこむようにして
やっと父と
目を合わせることができました
過去に読んだ本の知識が
役に立ちました
また読み直してみよう