特養にいる父に会いに行きました。
「あんたは寮に住んでいたんだっけなあ?」
と父が言いました。
前には、
「あんたはニューヨークに住んでるんだよな」
と言われたこともあります。
ニューヨークどころか海外に住んだことはないし、寮にも入ったことはない。
しかし、否定しても仕方ないので今日は寮に住んでることにします。

「そうだよ〜」
と答えると、父は、
「じゃあ、そこの寮に行こう。でも、場所がわからないからたどり着けないかもしれないなあ。やっぱり(父の実家)に行こう」
などと一人で話を展開していきます。
娘「(父の実家)には、誰が住んでるの?」
父「誰が住んでるんだっけなあ。行けばわかるよ」
誰が住んでるかわからないのに行くんだ。
すごいな。
認知症の父と話す時は、父の中での設定が変わるので合わせる必要があります。
そんな時は、女優になったつもりで演技しましょう。
マヤになったつもりで。
さあ、マヤ。仮面をかぶるのよ。