そういえば、先日、特養にいる父に会いに行った時のエピソードがまだありました。

 

 

父に、

「あんた今日はどこに帰るの?」

と問われました。

 

 

「ここから自転車で20分くらいだよ」

とわたしは答えました。

 

「お父さんも来たことがあるでしょう?」

と言いながら、父が家に来た時の写真を見せました。

 

父は、

「そうだそうだ。行ったなあ」

と言います。

 

「そこのおじいさんやおばあさんがよくしてくれてなあ。2〜3日で帰るつもりだったのが、10日くらいお世話になったのよ。アッハッハー」

 

 

はい。

おじいさんもおばあさんもいません。

2〜3日で帰るつもりどころか泊まる予定もなく、もちろん10日も滞在したわけがなく、実際は数時間の滞在です。

 

でもわたしは、

「そうだねえ」

「居心地がよかったんだねえ」

などと話を合わせるのでした。

 

作話とはいえ、父の中で楽しそうな思い出が生まれてよかったです。