父が特養に入所しました。

入所一ヶ月にして、既に自宅のような寛ぎようです。

 

 

 

父におだやかに過ごしてもらうのが一番。
そのために、わたしは決めました。
 
「自分から母の話はしない」と。

 

 

母が救急車で搬送され入院してから一年が経ちました。

最初は「お母さんは?」と頻繁に聞いてきた父も、母のいない期間が長くなるにつれ、次第に聞かなくなってきました。

 

顔を見ることも叶わない今、母が入院中であることを父に思い出させることにメリットはあるのか?

 

現実を見せることが、認知症の父にとって必ずしもいいことではないのです。

 

 

 

現に父が特養に入所する日。

 

特養に出発する直前に入院中の母の話をしたところ、それまでごきげんだった父がしゅんとなってしまいました。

https://ameblo.jp/tsug-um/entry-12783572686.html

 

 

 

 

父に母のことを忘れて欲しくないというのは、わたしの都合でしかなくて。
父におだやかに過ごしてもらうなら、ありのままの父を受け容れることが必要だと思うのです。
 
だから、父に母のことを聞かれたら答える用意はあるけれど、わたしの方からは話さないでおこうと決めました。
 
特養で父に面会した時。
わたしは母のことを話題にしませんでしたが、父からも聞いてくることはありませんでした。
 
悲しいけど、父の心の平穏を優先します。
 
父が忘れても、母やわたしと過ごした日々がなくなるわけではないから。