父が特養に入所します。
夫が車で2時間かけて実家に迎えに来てくれました。夫の車で、わたしたち夫婦の家まで父を連れて行きます。
実家から直接特養でもよかったのかもしれないけど、渋滞すると到着時間が読めなくて、お昼ごはんに間に合うかわかりませんでした。
なので、我が家に来て休んでもらい、お昼ごはんを食べてから特養に送ることにしました。
夫の車に父の荷物を積み込みます。
父には後部座席に座ってもらい、車でおよそ2時間。
父は、大人しく座ってくれていました。
寝てしまうかと思ったのですが、外の景色をよく眺めていました。
「このあたりに来るのは久しぶりでしょう?」
「ここ、来たことある?」
「あの建物には行ったことあるね」
など、わたしは父に話しかけました。
父が通ったことのないであろう道でも、父は
「来たことあるよ」
と、したり顔で言うのでした。
時々、例のスケッチブックに書いた一日の流れを見せて、これからどこに行くのか説明したりしました。
父に「寒くない?」と聞くと
「寒くないよ」との答え。
「暑くない?」と聞くと、
「暑い」
寒くないか聞いた時に暑いと言ってくれればいいのに、と思いますが、そういうものなので仕方ありません。
休憩のため、途中でコンビニに寄りました。
ここでも父はトイレに行きたがらず。
父が暑いと言っていたので、ダウンを脱がせました。
その後も何事もなく旅路は続き、わたしたちの家に到着しました。
文句も言わず駄々もこねず、素直に来てくれてありがたい。無事に着いて、よかったよかった。
そこで、わたしたちは油断しました。