父が特養に入所することになりました。

入所前に、PCR検査で陰性であることを確認せねばなりません。

 

父をPCR検査に連れて行くのがまた一苦労で…。

 

 

朝から「今日は出かける」と父に言い聞かせました。

すると、わたしが洗濯物を干している時などに

「今日、おれはどこに出かけるんだったかな」

と聞いてくる父。

 

行き先の駅名を告げると、

「何しに行くんだったかな」

と言う時もあれば、

「注射を打ちに行くんだ」

と言うこともありました。

 

 

9時半出発の予定にしていましたが、父が、

「おれは何か寝とぼけているみたい」

「頭がぼーっとする」

「少し休憩」

などと言い横たわり、なかなか出発できません。

 

「おれはこの上に何か着て行くんだったかな」

と言うので、ユニクロのフリースを着せ、ダウンを着せました。

 

外出の準備は万全!

 

 

なのに、

「2〜3分休んでから」

と父は再びこたつに潜り込みます。

 

焦りましたが、10時過ぎには出発できました。

午前中に受けられれば、特養の入所に間に合う時間に結果が出るはずなので問題はありません。

頭ではわかっているけど、焦りました。

 

バスに乗り、電車に乗りました。

父の介護を始めてから初の長旅でした。

 

父が混乱しないように、持ち歩けるサイズの無印良品のスケッチブックを用意。

 

これに道中の行程を書き「←今ここ」と書いたふせんを移動するたびに貼り替えて、

「今ここで、ここに行くから」

とその都度説明。

途中で父が不安になったり「帰る」と言い出すと困るので、こまめに状況を説明しました。

 

駅の移動が苦労しました。

自分一人なら階段で行くけど、父がいたらエレベーターやエスカレーターを探して使わないといけないのが大変でした。

 

歩く時も「ここはまっすぐ」とか「そこで右に曲がるよ」とかこまめに説明しながら行きました。

そうしないと、脇目もふらずまっすぐグイグイ歩いてしまうのです。

 

わたしが出る改札を間違えるというミスをして父に多く歩かせてしまいましたが、他に問題は起きず、無事にPCR検査センターに到着しました。