父に、特養入所を「特養」「老人ホーム」という言葉を使わずに説明しています。
以前、老人ホームに入ったらどうかと提案したら猛反発されたから。
「母の入院している病院に近くなる」と言うと、父の反応がいいです。
今はお母さんの病院が遠いけど、ここに行ったらお母さんの病院が近くなるよ。
家族は近くにいたほうがいいよね。
そう言うと父は、
「そうだね」
と言います。

特養入所当日のスケジュールを、無印良品で買ったスケッチブックに書いて父に説明しました。
何度か説明しました。
昨日の夕方頃に説明した時は、父の反応がよくありませんでした。
父「こんなところまで行ったら、日帰りは無理だろう。どこかに泊まるの?」
娘「そうだよ。ここ(特養)に泊まるの」
父「そんなの困るな。おれはできるだけこの家から離れたくないんだよ。今までだって、泊まりに行ったりしていないんだよ」
前日までショートステイに行っていたし、その前だって何度もショートステイに行っているのに。
後になって考えれば、こういう時は、
「何でいやなの?」
と聞くのが正解なのですが、その時のわたしはそれが思い浮かばずに、
「昨日まで(ショートステイ先)に行ってたじゃない」
「じゃあ、この家で一人でいるの?わたしもお母さんもいないんだよ」
と、言ってしまいました。
最終的に、
「ここ(特養)には将棋をやる人が3人しかいなくて対戦相手を探している」
と言ったら、
「おれか」
と、父の関心がそこに向いたのでよかったです。
必要とされたい気持ちがあるんだと思います。
わたしが自分のカバンを整理していたら父が、
「明日、どこか出かけるの?」
と、聞いてきたのです。
そして、
「おれは連れていかないの?」
と言いました。
「お父さんも一緒に行くんだよ」
わたしは言って、スケジュールを見せながら特養に行く話をしたのです。
わたしが荷造りしているのを見て「置いていかれる」という気持ちになったんじゃないかな。
「必要とされてない」と感じたのかもしれない。
それが下地にあったから、反発を感じたんじゃないかな、と思いました。
