母の長期入院該当の手続きで役所に行きました。
手続きに結構時間がかかったので、待っている間、隣の窓口でのやり取りが耳に入りました。
医療費の窓口負担が2割になった不満を訴える高齢男性。
年金収入だけなら1割の範囲内だと思っていたから、働いてる収入も妻の収入も含めるなんて知らなかった、俺が仕事を辞めれば1割になるのか、などと窓口の職員さんに詰め寄っておりました。
更に、「送付されてくるリーフレットの文字が小さい」「とても年寄りに送るものとは思えない」「本当に俺たちのことを考えてくれてるのか」ともはやただイチャモンをつけたいだけではないかと、隣で聞いていたわたしは感じました。
その男性が帰った後、限度額適用認定証を再発行に来たらしき高齢のご婦人。
発行手続きが終わり認定証を受け取ると、
「申し訳ございません。手数料は…?」「本当に申し訳ございません。これから気をつけます」
と終始、平身低頭で上品なおばあさまでいらっしゃいました。
このご婦人のような品のよさを備えた歳の重ね方をしたいものです。
そして、何より素晴らしかったのは窓口対応していたお姉さんでした。
もちろんご婦人には、
「手数料はかかりませんよ、大丈夫ですよ。ウフフ」
とにこやかに対応していたのですが、前述の男性に対しても
「申し訳ございません。ウフフ」
とにこやかかつ丁寧に対応していて、尊敬の念が湧きました。
品のよいご婦人のようになりたいし、窓口のお姉さんのようににこやかでありたい。
