父宛てに、郵便物が届いた日がありました。
父の母校(高校)の卒業生向けの冊子でした。寄付金のお願いだとか、同窓会の役員といった人たちの名簿も入っていて、父は興味深そうに手に取り眺めていました。
しばらく見ていると疲れてしまうのか見るのをやめるのですが、一眠りして起きるとまた手に取って熱心に見ています。
そんなに熱心に見るなら捨てない方がいいと考え、父の手の届くところに置いたのですが、翌日以降全く手に取らない。
「こういうのあるよ」と示しても興味なしといった様子。
また、母のために作った父の写真集を父に見せました。
写真集というと大袈裟だけど、スケッチブックにA4で印刷した父の写真を貼り付けて、説明書きを加えたものです。
これも父は、何度も手に取り「これはいい写真集ですねえ」などと喜んでいました。
こちらも、そんなに気に入ったのならと手の届くところに置きましたが、翌日以降全く興味を示しません。
何でも忘れちゃうように見える父ですが、同じものばかり見てると見飽きるんですね。
