選挙に行くと言い出した父。

 

前日に「誰に投票するの?」と聞いたら、

「名前が簡単な人を書くよ」

などと言っていました。

 

 

今朝も、朝起きてすぐに、

「今日は選挙だったな」

と言いました。

そんなに選挙に思い入れあるの?

 

安倍元首相が襲撃された事件のニュースを熱心に見たり、新聞を見たりしていたので「選挙だ」というのが強く刻み込まれたのか。

 

それとも、過去に投票立会人をしていたから、選挙には思い入れがあるのか。

 

 

やる気はあるものの、朝食を食べた後に「頭がぼーっとする」と言って横になる父。

新聞の「参院選きょう投開票」という文字を見たり、わたしが出しておいた投票券を見て、投票に行かなくてはという思いを高めていました。

 

寝ているし、午前中は大体寝て過ごすので(午後も寝てますが)午前中には行けないかなと思っていたのですが、意外にも9時半くらいに出かける準備が整いました。

 

投票所までは一緒に行きましたが、わたしは投票券がないので投票所の外で待ちました。

(わたしは自分の居住地で期日前投票を済ませています)

 

投票所内での様子はわかりませんが、長い時間はかかったものの無事に出てきたので投票できたのでしょう。

 

「誰に投票したの?」

と聞くと、

「覚えてないなあ」

と言う父。そう言うと思ってました。

 

「名前が簡単な人を書いたの?」

と聞くと、

「そうだよ」

と言って笑いました。

 

「前は、前日に誰に投票するか決めて投票に行っていたけど、最近はそういうことしなくなっちゃったなあ」

と父は言いました。

 

認知症だから、何でも無理、できないと決めつけるのではなくて、本人がやりたいことで危険を伴わないことならできるだけやらせてあげたいものです。