綴 of  ハチミツバイカイシ -6ページ目

綴 of  ハチミツバイカイシ

文字によって気持ちを伝えたい。
そんな気持ちで旅の日記と
小説:掌編~長編までを書いているツヅレのページです。

こんな雨も降っていない日に窓をあけないなんて

なんて馬鹿げているんだ。

いや、用心深いと言った方がいいのか。

扇風機があっても君は寝苦しそうだ。

僕がうとうとし出した時に君が少し寝返りをうって唸るなんてするから

僕は仮眠さえ出来やしない。

団扇や扇子くらい用意しておけばよかったなんて

何で僕が後悔しなくちゃいけないんだ。

ここは君のうちだろう。


なんて思いながら手で君を仰いでいるときに

自分が好きでやっていることに気付いてうんざりする。



汗が滲んでいるおでこにかかる前髪をそっと撫でてあげてやる。

反対側の手で君の右手を握る。


その時にふいに君が握り返してくれたら

どれだけ君が愛おしくなるか。


たまらなく愛おしくて

また眠気なんて消えてしまうんだ。




次の日に君がよく聞く、「どうしてまだ眠そうなの」の原因は

つまりこういうことなんだよ。

掴みきれない。

そう。その表現が一番合う。

僕の中の記憶は何となく曖昧で、この上なく鮮明だ。

沖縄へ行ったあの日。

どうしてか僕は友達とはぐれてしまって、

何だかわからないうちに





君に逢った。





きっと僕より年下だと思われる顔立ち。

二十歳…にはなっていないと思う。

高校生?




それでも君は大人びすぎだろう。いや、僕が。

『ここが私の通ってた学校なのよ。』

そう紹介されたところは本島からほんの少し、そう、橋がかかっているから簡単にいけるんだけども。静かな、足音さえ吸い込まれてしまいそうな程に静かな光景だった。

『静かでしょう?今、夏休みなの。』





本日晴天なり。九月の晴れ空の下、僕たちは、そうあまりにもちっぽけだった。

消え入ってしまいそうな笑顔で、僕の手を握って駆けていく君が鮮やかに今でも浮かび上がる。

連れていかれたのは、この島で一番高い場所であろう場所。

君は何も言わずに、遠くの海と空の交わる場所を眺めていた。

風が君の肩を超える髪を撫でて行く時に、ほんのりと膨らんだ優しい横顔が全て見える。

僕はそれを見ると、息さえも飲めなくなってしまった。

『ねぇ。』

突然の言葉に僕ははっとして。

『どうして、人はこんなに美しいモノと、あんなにとりとめもないモノの間で生きて行かなくちゃいけないのかしら。』

君の顔がやけに悲しくなるから、僕は必死に考えた。

けれどもそんなものは。





いつの間にか風は無くなっていて、ただ潮騒が聞こえるだけになっていた。





『どうしてここに来たの?』

それは君が連れてきたから。

ふふふ、と笑って君はそっぽを向く。

それでもその先にある、海の反射は君をすり抜けて僕の網膜に焼き付く。






本日晴天なり。

『どうしても。』

君が僕の方を向かないまま話しだす。






『どうしても何も分からなくなってしまった時には。』

振り返って見えたものは、やはり消え入りそうな笑顔と、今にも世界が無くなってしまうんじゃないかと思うほどの絶望。







「またここに来るから。」






唯一僕の口を突いて出た言葉は、それに負けない程の諦め。






君は笑う。

嬉しそうに。

心から。







そして君は消えた。

潮騒の中に。

何事もなかったかのように。

最後に甘ったるいラズベリーの香りを残して。








たった独り、手にも身体にも、心にも。

何も持ち合わせていない僕を残して。






















非常に私事ではありますが

先週二輪車に乗っておりまして、巻き込み事故に遭いました。


そして昨日

修理に出していた二輪車を取りに行き、帰っていたのですが。

今度は私が追突してしまいまして。


はい。


どちらの事故でも擦り傷はなく。

今回はスピードが少し出ておりまして、全身筋肉痛と動くと軽いめまいがするのですが。


でも元気です。


きっと島根に行った時に車に乗せる交通安全のお守りをかったままカバンの中に入れっぱなしだったのがよかったんですよ。


相手さんも怪我もなく、とてもいい人で病院まで連れて行ってもらいました。



何ともついてるなぁと思います。

やからみたいな人に全然遭遇しない…。

後々が怖いですけれども。


でも、皆元気でなりよりです。




嘘、偽りなく。



綴。


鬱々とする。

先が見えない。

そう。先。


先は後のことか、前のことか。


もう今の私にはわからない。

今にも泣きそうな目を堪えて

そこまでして私は何がしたい。


先なんて誰にもわからないだろう。

どうなっていくのかなんて、分からないだろう?

なのにそれを案じてしまって。


時計のチャイムが鳴る。

まだまだ見えない先。

もう見えなくなってしまった先。

過去なのか未来なのか。


どっちにしても私の体はそろそろ軋みを始めている。



今度東京に行こうよ。

そうだね。行こう。

嫌なら嫌っていってね。

うん、嫌なら嫌って言うよ。


今日、買いもの付きあってよ。

うん、いいよ。何時から?

面倒だったらいってね。

うん、面倒なら面倒って言うよ。



明日、スパニッシュディナーしにいこうよ。

うん、構わないよ。どこにあるの?

用事あるなら言ってね。

うん、用事あるなら用事あるっていうよ。



こんな日が続けばいいと思う。

それは遠まわしに幸せになる言葉。

真髄を突くことなく、遠まわしに、こそっと見えないように。


ほんの小さな灯を

期待も栄光もなく、もちろん追いかけることもない。

遠く遠く。いるかいないか。

誰にもわからない距離で。



ほんの小さな優しさと、温かさと。

もうすこしだけ沢山の悲しみと一緒に。





そんな大したものでもないんですけど!


兵庫県在住・友人T氏によると

『絶対GODIVA のショコリキサーは飲んだ方がいいって!』

「どこにあるの?」

『うちが知ってるのは三宮のサンチカと、西宮の西宮ガーデンズ 。』

「…うち大阪に住んでるんですけど(笑)。」



そんなこんなでとうとう決行日に!

サンチカは営業時間内にいけるかどうか分かんなかったんで、西宮ガーデンズに行くことになりました。

現地付近についたはいいけど、駐車場がことごとく阪急百貨店の駐車場。

「あ、あった!」

西宮ガーデンズの看板を見つけ入っていく…と、やっぱり阪急百貨店の駐車場へ誘導されました(笑)なんでや!(笑)


『この【ぺっと可】って書いてあるのは何?』

「ペットOKってことやろ?」

『そうなん?』

「それ以外に何があんの?」


***************


西宮ガーデンズの内装は白を基調にしてあって、開放的、かつ芸術的なものとなっていました。ガラス張りも多く妙に広々としていて、心なしか美人・おしゃれさんが多い…。


「もう少しいい格好してきたらよかったな。なんか、浮いてる気がする。」

『(私の顔を見て)……一緒やって。』

「(顔を見返して)…何が。」

『ふふふ。』



そしてGODIVAに!

言い忘れましたが、私はGODIVAのチョコレートは半年に一回は食べたいチョコなんです。味音痴極まりない私なんですが。今時の子なんです(こんな所だけ)。ご飯は味がしないから嫌いですし(いつも猫まんま)、高級焼き肉も食べ放題焼き肉も一緒。安くつくのは付きますけども、いいところに連れて行っても…ね。でも、そんな私が!GODIVAのチョコレートだけは!素敵です。


いざ注文。


ミルク チョコレート デカダンス
ミルク チョコレート ばなな


ノエル ミルク

デザートトリュフ ストロベリーパイ
Lune Praliné/ルーン プラリネ
Croustine/クルスティン
Truffe Fruit Framboise/フルーツトリュフ ラズベリー

ゴディバタブレット ミルク
(他もう一つ、板チョコ系の何か)


計4000円!たっかい!

でもいいです。もういいです。こんなに美味しいならもういいです。。。

デザートトリュフストロベリーパイは試食させて頂きました。私は気に入ったから買ったわけなんですけど、一緒に行った子は酸っぱくて、普通のチョコって言ってました。意見が分かれる感じですね~。ダブレットミルクは同居人にも食べてもらったんだけど、上品な味、って言ってました。口に入れてすぐ溶ける!ってわけじゃないんですけど、硬い感じもしない不思議な感覚。甘すぎないけど、本当に優しい味。これお勧めです。トリュフよりも板チョコがお勧めです(笑)。


ショコリキサーは二人とも絶賛。


『これは上手い。』


初めて素直に褒めるのを聞いた気がします(笑)。


GODIVAの店外に出ると、相変わらず広々とした店内。


「ここなら犬も快適に歩けるね。」

『え、犬とかいいの?』

「さっき言ってたやん?聞いてた?」


そんな感じで晩御飯食べて帰りました。


***************


後日談。

実は家の近所の大阪・高槻阪急にもショコリキサーはあったそうで(笑)

これは内密な話と言うことで(笑)



『君、人工物を写真に撮るのが好きだね。』


そう言われたことがある。

私はそれからずっと今まで考えていた。


そういえばそうだ。



勿論自然にはえているものも大好きで、月も空も空気も虫も雨も光も土も。全部大好きだけれども。

そういえば、私は妙に人工物を写真に収める傾向がある。



例えば

かすれ切った看板とか。

どこを指しているのか分からない標識とか。

廃れてしまった銅像とか。

妙にピンと形を整わせたホッチキスとか。

角度を変えると髭に見えるフックとか。



そういうどうでもいい人工物をよく撮っている。

何故だろう。私はヒト自体あまり好きじゃない。なのに、どうしてそのヒトが作ったものを形に、記憶に残しておきたいと思ってしまうのか。



その答えが今日の朝出た。




そう。

それはあまりにも滑稽だからだ。




自然は美しくあるべくして美しい。

それが好きな理由は私たちには決して再現できないものだから。

共生してきたものとは思えないヒトの踏み込めない領域にて、私たちをヒザマヅカセルからだ。

そして人工物は。


ヒトは完璧を追い求める。安心を、便利さを、幸せを。普遍的なそれらを求めて、ヒトは物を作る。

しかし、必ずそこには何かしらの欠陥が出来る。

そう、それは時間のせいかもしれない。それこそ自然のせいかもしれない。

それでも、何かしら欠陥がでる。


それが滑稽で滑稽で面白くて、私はついつい写真に収めてしまうのだ。



例えばそうだ。

『約118KM先竹島』の看板。

木製で、昔からあるのだろう、殆ど朽ちてしまって、当時では頑張ったのだろう、機械的な字でそれは示されている。

こんな滑稽なものはあるだろうか。

当時では一歩先を見た技術で、ヒトが知り得るのか、その必要があるのかどうかすらもわからない看板を、親切にもこんな山奥にうちつけてある。しかもそれは自然の力によって、完璧なものとして提示されていたにもかかわらず朽ちてしまっているのだ。

私はにやけた顔を戻すことが出来ない。


例えばそう。

玄関先にユーモラスで美しさ、芸術性を求めて作られた、荷物かけがあるとしよう。それは大変評価されているのだろう。これまた木製づくりで、堂々と玄関に立っている。


それが、だ。

見る方向を変えれば髭面のオジサンがのっそりと玄関先に立って外をぼんやり眺めている、そんな風景に見えるのだ。

そのオジサンをヒトビトが賞賛していると考えたら、面白くて仕方がない。



そう、つまりそう言うことなんだ。


自然に対して大きな顔で、大きな態度をとって、共生を取ろうとしてとれないで四苦八苦しているヒトがこうやって頑張った結果、それが全然完ぺきではないものになっている。



私は性格が悪いのかもしれない。

でも、だからこそ、私はもっともっといろんな所へ行きたいとおもうのだ。


そのヒトの不完全さが面白おかしくって

その自然の大きさが畏れ多くて


私はどんどん危険であってもそこへ近づきたくなってしまうのだ。



嘘、偽りなく。


綴。


そう。

いつだってそう。

君はいつも私を苛立たせる。


必要な時にいないで、不必要な時にいる。

情緒不安定な時に馬鹿な話をして、肝心な時に重要な話を逸らす。

聞いている事に答えないくせに、聞いてもいないことばかり余計に話し過ぎる。


もう、本当にいらいらする。

私を落とし込むのは

もう君しかいないと言うほどに。



私が一番君を必要としたときに

君は私の信用を全て奪い取った。

私が君を必死に頼ろうとしたときに

君は私の傍から離れようとした。


人の心は変わりやすいんだよ。



特に私は。

不必要だと感じたら、すぐに消去してしまう。


そこにあったことも

そこにあったものも

その中にソンザイした理由さえ。



君はまだ忘れられていないんだ。

でも。

君と行った夕食も

君と行った遊び場も

昨日君が来ていた服も

段々思い出せなくなってきている。


もう時間がない。



でも。


もう修復する方法は。


私には見つけられない。



走っている。風が髪を流れ、肩を透かし、そして、過去へ。
同一色になっている顔を洗い流して、さあ、いざ旅立ちへ。
団扇が逆さまになっていることなんて
今の私に何の影響もない。
テレビが映っていて、新しい住人を探していることなど
私は気にも留めない。



水も食料も持たず、ただひたすら先へ。
そこに落とし穴があったとして、走り続ける者にとってどんな障害となりうるのだろう。
例えば、足の爪が綺麗に生えそろっていて、膝小僧がたくましく出っ張っていて、太ももの付け根から向こうが見える。
それが何だというのだろう。
ただ甲子園に立つことを、そしてそこで勝ち上がることを熱望して、高校生活のすべてをかけているものに
それをなさせることが
何の意味を持ち得るのか。



心臓がいたいといい寝転んでいる者をかわいそうと思う前に
自分が頑張れ。



ただ走れ。
沖縄まで走れ。
夢にまで出てきて胸を熱くさせるあのたった1週間を取り戻す。
次は一人旅だ。
ただひたすら空をきって走れ。

いつか目の前に本当にあの1週間を見られるまで。


怒りのままに人をぶった。

悲しみのままに泣き喚いた。

落ち着くことを知らなかったあの時に

今少し戻りたい。


今がよっぽど幸せなのかと

自分に問うて

どうなんだろうと

自分に答える。


身体が震えて震えて止まらなくて

自分でさえどうしてこんなにも怒りを抱えているのかもあまり理解していなくて

きっと相手は困惑しながらも

悩みながらも私を支えようとしていてくれたんだろうと

今、しかと思う。



毎日をのんびりと幸せに暮らすことは

私にとって平凡に年を取っている事と同様であり、

全く異なる性質を持ちながらも

私が不幸になってく手助けをしているんだと

今日きづいた。




私は不幸を愛しているのだ。




ARE YOU OK?



はい、いいえ。



他の言葉は私たちの意図した所と違う場所をさ迷ってしまう。

そこにまぎれたい一心で

今私はここにいる。



けれども

平凡は私を誘惑する。

幸せは私を幸せにしようと努力する。


けれど私はそれを拒む。


そして不幸になる。


私の臨む不幸とは別の不幸。

そうして私は分からなくなってしまって



怒りのままに

悲しみのままに


病魔の中にとりこまれて3年が経過しようとしているのだ。