綴 of  ハチミツバイカイシ -4ページ目

綴 of  ハチミツバイカイシ

文字によって気持ちを伝えたい。
そんな気持ちで旅の日記と
小説:掌編~長編までを書いているツヅレのページです。


その秋、私は病院の一室で動かなくなった裕樹を茫然と見つめていた。


「午前4時22分、ご臨終です。」

そういって静かに立ち去った医師と看護師に襲いかかろうとする衝動を必死に抑えて、私はただ裕樹の静かな寝顔を凝視していた。

交通事故だった。深夜週末、こちらに帰ってくる途中での出来事だった。相手は二輪バイク。当事者二人共が、他界した。病院に運ばれた時にはもう意識は無くて。救命処置も何の意味も為さなかった。でも、最後に何故かほんの少し私の手を握ってくれた気がする。青信号、横断歩道を歩いていたにもかかわらずはねられた。と私は思っているが、本当は何も分かっていない。こんな時に、私たちの両親は海外に旅行中だ。連絡はしていない。もう、縁を切っていますので。私が婚約者ですから。そんな、どうしようもない嘘をついた。明日にはきっと誰かから話が通じて、両親たちは真っ蒼な顔をして帰国するのだろう。そして私は言うのだ。最後にあなたたちの名前を呼んでいたよ、と。


傷だらけの顔。でも、それだけを見ていたらまだ全然、死んでいるようになんて見えない。私は椅子に座って、裕樹の頬に手を触れてみた。もう、冷たい。だって、きっと殆どここに来た時には生きてなんていなかったんだから。そう考えたらなんだか裕樹に申し訳ない事をしたように感じて、手を放した。涙は、出ない。私って意外とクールなんだな、と思った。こんなにも長く連れ添ってきた相棒が息を引き取ったなんていうのに、出てくる思いは怒りだけ。人の死に慣れているような態度をとったあの医師と看護師に対する、暴力的な怒りだけ。寂しいという想いすら出てこない。


そういえば、こんなに裕樹の顔を見つめたのは何年振りだろう。いつも鏡越しだった。勝手に私が見てはいけないと感じて、温まりすぎないように、且つ冷えないように開けていた隙間。小さい頃はそんなこともなかったのに、いつの間にか裕樹と話すことさえ緊張するようになってしまっていた。

「…意外と睫毛、長いのね。」

思っていたよりも綺麗な顔立ちをしている。私の記憶では裕樹はスポーツ選手らしからぬ、ふっくらした顔立ちをしていた。けれど今よくみると顎は尖っていて、骨っぽい。言えば、ランナーのような顔立ちをしている。短く切られた髪、細くはしていないけれどほんの少しだけそろえられている眉毛。鼻筋は通ってはいないものの、だからなのか優しい印象を持つ。ピアスも空いてない耳たぶは、小ぶりだ。羨ましいな、と思った。

私は立ち上がり、裕樹が昔から愛用していたショルダーバッグ―毛糸製だアジアンパターンだ。もう結構伸びてしまっている。―を手に取った。そして、それを顔にあてる。ふわふわしていて気持ちいい。そして、裕樹のにおいがする。優しい、言葉と同じように甘ったるい匂い。それらは鼻を通って、頭に抜ける。ピンっと顔の皮膚が頭のてっぺんにひっぱられるような、突っ張る感じがする。それが心地いいような、不安になるような。私は、ざわざわし出しそうな気持ちを感じて顔から勢いよくバッグを離した。


と、その時、サイドポケットから何かが飛び出た。私はそれを手にとった。


『榊田春子様』


表にそう書かれていた。整っていない、何故かガタガタした字で。




旅じゃないです!

この前誕生日を迎えた綴です。


N氏にbirthday presentを頂きました。

それはなんと…。



GODIVA CHOCOLATES!!!!!

one of chocolates I love!!!

No godiva nolife!!

I love these best!!


しかも、in box.


まるで宝石箱~~ドキドキ

もったいなくって食べる気がおこりませんでした(笑)

いや、食べましたけどね(笑)


メタリックピンクに包まれた宝石…ラブラブ!

食べるとアルコール入り。


そ・し・て!!

ベリー系果実が入っていたのですラブラブ

もう、ウイスキーボンボン大好きだし、果実ラブだしクローバー



いや~、すんごい。。。

一瞬でなくなりました。15個のCHOCOLATES.

ごめんなさい。



次また行った時はまた買います。

買っちゃいます(笑)


皆様も食べて下さいチューリップオレンジ

きっと幸せな気持ちになりますから…ドキドキ



以上、旅でも何でもない綴の個人的なGODIVA LOVEの話でした(笑)



私と裕樹は近所の家に住んでいて、幼稚園からの腐れ縁だ。

中学では別々の学校に進学したものの、生徒数の減少で私の通う学校と裕樹の通う学校が統合になった。

高校は同じ学校に進学した。けれどもその理由はそれぞれで、私は行きたい英語科があったからで、裕樹は小さい頃からずっとやっているというバドミントンで推薦をもらえることが決まったからだった。


両親は私と裕樹以上にそれぞれ仲がいい。休日になれば母親同士でお茶をしに出かけ、父親同士で連れ立ってゴルフへ出かける。時には両親同士四人で海外旅行に行ったりなんかする。そんなとき、昔はよく私と裕樹二人でどちらかの家で留守番をしていたものだ。小さい頃からずっとそんな調子だったものだからお互いに気の知れた仲で、どんなに長く一緒にいても気が重くなる事は一度もなかった。幼馴染とか兄弟姉妹というような感覚ではない。N。窒素。そんな存在だった。特に私にとって。

 そして、丁度私が就職しようと決めた高校三年生の夏に、裕樹に告白された。そう、そのときも確かこれくらい暑い夕方で、私は先生に私の意思を告げ、裕樹は最後の総体に向けた練習を終え、それぞれ下校していた時だった。待ち合わせたように靴箱の前で会い、一緒に連れ立って歩いていた。大声で馬鹿な話をしてお腹を抱えて笑って、ふと、ふたりの視線が真っ赤で大きな夕日に集まった瞬間だった。


『去年から、好きでした。』


 驚きに、横にいる裕樹の顔に視線を移した時に見えた彼の顔を忘れることは出来ない。夕日のせいか、少し赤らんだ頬に円らな瞳がとてもきれいだった。でもあまりにも突然で、そして、こんなにも長く一緒にいるのに気になり始めたのが去年という彼のセリフに思わず笑ってしまった。

『どうして笑うのさ。』

『私は幼稚園からよ。』

 そう素直に言えたあの時を、私は本当によかったと思っている。私の言葉を聞いて、目をまん丸に開いて口を大きく開けて。そんなどこかの漫画のような反応をした彼を可愛らしいと思った。ふふふ、と何となく含み笑いを見せて、勢いをつけて裕樹の手を握って見た。少し大きくなって、ほんの少し女と男の差を感じ始めた頃から触れた事のなかった、何度も触れた事のある掌が、とても大きくて温かいと思ったこともはっきりと覚えている。


 それから裕樹は推薦をもらった―バドミントンの特待生として、の推薦でなかなか簡単にもらえるものではないと後から知った―大学へ行き、私は小さな小さな個人経営と言っても過言ではないアンティークな小物店で―滅多に社員募集なんてしないのだが、後継ぎもおらず実質次の経営者を探す為に募集をかけていたのだ。私はそれをお店のレジ横の張り紙で見つけた。―就職した。

 今、裕樹は大学四年生だ。しかし、特に就職も見つけず―探せば彼ならどこでもいけるはずなのに―長期休暇で此処に帰ってきている。私はと言うと、お店が増設工事をしていてなんとまぁ私まで長期休暇なわけだ。恋人と言っても、腐れ縁。いつまで続くのか。それもまた幸せではあるけれども。



「美味しい。」

「でしょ。まだあるから沢山食べてよ。榊田、シチュー好きだろ。」

キッチンを見ると、湯気の出ている大釜が二つ。あっけにとられて、じっと釜を見つめる。

「榊田?具合悪い?」

心配そうにする裕樹の声は、また私を動けなくする。

「ううん、平気。裕樹も食べてよ?」

うん、そうする、と言ってキッチンへ向かう後ろ姿が愛おしい。腰に巻くタイプのエプロンが妙に似合っている。

あの二つの大量のシチューは、両親四人が帰ってくる前に。いや、きっと明日にはなくなってしまうだろう。

彼が自分のお皿をシチューでいっぱいにした瞬間を見計らって、私はからになったお皿をかたかたと鳴らした。





明けましておめでとうございます。

長い間、更新できずにすみませんでした。


私はこの1カ月ほど、色んなことを考えて過ごしてまいりました。

沢山の人に相談して、沢山の意見を聞いて。沢山の忠告を受けました。



そして分かったのです。

意識と脳は違うんだと言う事。

本当の答えはとうの昔から自分の中にあったと言う事。


決意と答えが出た今ですら、その矛盾を感じる。

その判断が最良とは思えない。折角の居場所を捨ててまで新しい世界に飛び込む理由が、どうして今の私に必要だと言うのだろうか。

冷静に考えれば考えるほど、自分の判断が面白ろおかしく感じる。ふふふ、と笑いがでるような。


でも、本当に私が、私の脳が望んでいる、はじき出している答えは。



進みなさい。



ただそれだけ。


私たちはいつも幸せでいたいと。不幸が良いなんて言う人はいないわけで。

生きていくうちにその人なりに辛い事を体験して、悲しい事を味わって。そして逆も然り。

だからいろんなことを考えてしまう。

世間の柵(しがらみ)も有利不利も、大多数意見の風潮"常識”も。

大切な人も、嫌いな人も。



でも、本当に大事なモノは

自分の脳が知っている。

守りたい物も、壊してしまいたい流れも、前を向きたいとつねに思っている私も。



それに気づくには相当な時間が必要なの。

だからその間に揺れて、また傷ついて、叫んで、壊れそうになって。

でもね。

周りがどんなに反対しても。


私の人生だから。

私がまずは幸せにならなくちゃ。

後悔はしちゃいけないの。


自分の脳に従って、前に進まなくては。

それで失敗した時は、しっかり認めて、また前を向いて。


失敗した時に誰かのせいにしてしまうのは

自分の脳の判断に気付けなかっただけ。

それもまた自分のせいで。



だぁれのせいでもない。



だから。

自分の意思ではなく。

自分の脳に従って。

前を向いて。

道を切り開いていこうと考えました。



嘘、偽りなく。


綴。



目が覚めるともう日は沈んで、向日葵も見えなくなっていた。寝がえりをうっていなかったのか、下になっていた右手が痺れて感覚が無くなっていた。暑い。エアコンはなおも風鈴を揺らし、それなのに全然涼しくない。背中が汗で湿っている。



「おはよう。」

後ろから聞こえたしっとりした声。それを聞いた途端、寝転んでいるのにくらくらした。私は日置裕樹の声が好きだ。甘ったるい、しっとりとした声。低い、まとわりつくような声。いやらしさは無い。つんと先の尖った練乳のようなもの。私はその声を聞くと、自分が本当に弱い、一人では生きていけない小さな飼いならされた子犬のように感じる。家の中で主人を見つけられずに途方に暮れている最中、遠くの方で主人が自分のことを探していると分かったときの、その時の安心感と言うか、ちょっとした怒りと言うか、悲しみと言うか。それが一気に押し寄せる―私がそう勝手に考えているだけだけど―。裕樹の声は私をそんな気持ちにさせるのだ。私はちゃんとここにいる。そう実感する為に必要なものだ。


「おはよう。」

「よく寝てたね。寒くない?」

「大丈夫。むしろ暑いわ。」


私は寝起きでふわふわする頭を持ちあげて身体を起こした。私の横に裕樹がいる気配がする。かかんで、私をじっと見つめてくれる。けれども私はそちらは見ずに、窓の外の暗がりを見つめた。その、真っ暗な中にいるヒトを、遠くに見つめた。そう、直接目を見るなんて私には出来ないのだ。そんなことをしたら私は私じゃなくなってしまう。グニャグニャになって、形を変えて、もしかしたら鼠にでもなってしまうんじゃないだろうか。そうして慌てて屋根裏に逃げ込んで、気付かれないように時々様子を見に来る。…でも、それも悪くないかもしれない。

「榊田?大丈夫?」

「うん。平気。」

「そうか。あっちでご飯作ってあるから、冷めないうちにおいで。」

そういって裕樹は立ち上がり、リヴィングへ向かった。私は未だに痺れの取れない右手を揉み解しながら、その後ろ姿を鏡越しに見送った。



カン、カラン、カカカン、カッ。


「…暑いんですけど。」

そっと小さな反抗をしてみた。


昨日ふと感じました事で。

私はきっちり洗脳を受けているんだなぁという。


様々な記事やニュースを見ていて

男女平等の精神であったり

この現実味ばかり帯びた思考回路であったり。

それは全て日本の教育に基づいて形成されたものであって

決して自分の意思によって、力強い生命力によって作られたものではないと言う事。


女性の多くは子供を持とうとも働き、

男性の多くは仕事をほどほどにうちへ帰る。

そらなんて飛べるはずないと諦め、誰も信じられないと、もはや自分さえも信じられなくなり。

それでも愛だけは求める。

とある国を批判し、我が国さえも甘いと認識し、

しかしその甘さにもたれ支えられている自分。



きっちりと性格に寸分の狂いなく教育をされ、埋め込まれている。



私は北朝鮮へいつか、人生に諦めがついたら行こうと思っている。

それは私が受けてきた教育の自信を、生きてきた生き方を根底から覆し、絶望の末に希望さえ見いだせるのではないかと考えているからだ。

しかし、今、少しだけ考えて。

全くもってその意思は変わっていないのだけれども。


彼らは彼らの教育を受けていて。

他を知らなければそれは

私たちが町中を武装もせずに、薄っぺらいTシャツと、鉄板や裸足ではなくゴム製の靴を履いて歩いているように

とても当たり前のことと思われているのかもしれないと。


北朝鮮が例え他国を攻めたとしても

自分たちが気がで苦しむことになっても、

それは我が国の国民を守るためであって。

それは我が国の人々に満遍なく食料が行き届いている証だと。

それがごく当たり前のように感じるのであるのかもしれない。


それならば

私も彼らも全く同じで

感じるのはただのジェネレーションギャップ。

伊藤博文と、小泉純一郎の息子ほどの。

たったそれだけのことかもしれないと

ふと、思ったのだ。




私はそう考えると、

まだ古い考えなのかもしれない。

最先端の若者たちは


宇宙に人が簡単に行けるようになるのはもう時次世代ぐらいには可能だろうと

タケコプターもどきは人間の構造上無理だろうと

どうせ人を信じたってなにもいい事はないと



しかし私はそれでもまだ、

宇宙に簡単に人が行けるなんてと

もしかしたら上手くいけばタケコプターも可能ではないかと

信じる中に温かいモノがあるかもしれないと


少しの希望を抱き、そう思わずにはいられない。



いつか人は愛さえも忘れてしまうのだろうか。

洗脳によって子孫繁栄すら忘れることは出来るのだろうか。

それならばそれでいい。

けれども。


愛しい人は守りたい。



何だか、洗脳っていうものはごく身近にあるんだと

初めて知った今日この頃だ。




嘘、偽りなく。


綴。


会いたい。

会いたい。

会いたい。

こんなこと言ったら気持ち悪いだろうか。

傍にいたい。

傍にいたい。

傍にいたい。

こんなことをいったらもう、一緒にはいられなくなってしまうのだろうか。

いつからこんなに想うようになってしまったのか。

貴方が誰かと話していても

貴方が嬉しそうならそれでいいと。


あれ。この気持ち。

昔にも感じた。


この人が幸せなら。

私といてその人が不幸になるなら。

私は貴方の元から離れましょうぞ。



そう、感じたことが以前にも。



でも。

会いたくて、会いたくて。

でも会いたいなんて言えない。

だって私はそんなんじゃないから。



この気持ちは本当に恐ろしいもので

出来れば抱いてはいけない感覚。

全てを包み込む代わりに

全てを排除しようとする

その相反する作用をもった気持ち。



さようなら。

会いたいからこそ離れようぞ。


そういった私の判断に間違いはない。


けれども、今、それは出来ない。



会いたい。会いたい。会いたい。



こんなことを言ったら気持ち悪いだろうか。



傍にいたい。傍にいたい。傍にいたい。



こんなことを言ったらもう一緒にはいられなくなってしまうだろうか。



それでも一緒にいたいと。

大好きになってしまったのだと。


伝えたい。


その衝動で疲れている自分に気づいてしまったのだ。

暑い。

こんなにもエアコンがきいているにもかかわらず、汗が額から流れ落ちる。縁側の板の間からぴっちりと閉じられたガラス越しに、私は、ぴくりとも動かない向日葵を見つめる。あの向日葵は毎年祖母が植えるものだ。立秋にはコスモスも咲き、向日葵とコスモスが一区切りの花壇で一緒にみることが出来る。しかし、私はあまりその光景が好きではない。それらはつまり冬のツマハジメ。寒い寒い、どうしようもない冬の始まりの合図だから。


私は膝を抱えたままごろんと転がって、そのままの状態でしばらく外を眺めていた。風鈴がエアコンの風でふらふら揺れている。



透明な音。私は子の音が本当に大好きで、この音を聴くと身体の中から何か出てきそうな、むずむずした感覚に襲われる。それと共に、今なら50メートル3秒で走り抜けられるんじゃないかとか、高跳びをすれば20メートルの高さを悠々と飛び越えていけるんじゃないかとか、そういった感覚を得るのだ。

カン、カカカン、カラン、カッ。

目を瞑っても、眠りに落ちてしまっても、ずっとずっと聞こえる、身体の芯に届く音。悲しくてどうしようもない時も、気分が高揚して居ても立っても居られない時も、誰にも平等な音。その周波数に身を浸すと本当の自分が見えてくる。ゆっくりとした流れの中に私という波があって、それは誰にも止められない。しかし、それはその中に堂々と入ってきて私が乱れ壊れるまで消えはしない。

カン、カカカン、カランカッ。

どうしようもなく、透明な、掴み取れないもの。


抱えたままの膝を伸ばして、ゆっくり、私は眠りに落ちていった。



最初の頃は全然笑ってくれなかった貴方が

最近は何でも笑って返すようになってくれるようになりました。


すっごくぎこちなくて

恥ずかしくて

ごめんなさいってずっと思っていたけれど


本当に嬉しくって楽しくって、幸せになれます。



あなたが私に話すことは色んな人にも言っている事なんだろうけど

こうやって二人でいるときに話してくれる言葉は

ぜぇんぶ、幸せ。

私だけに話された言葉だから、

私はすっごく幸せなのです。



未だに目をみて話をされると

むちゃくちゃ緊張して

上手く言葉が出ないんだけど…

こうやって一緒に入れたら幸せなんです。

そうやって私が話を出来ないような状況になっている事が

嬉しいんです。


貴方はもう慣れてきて

私がうじうじしてることに

ほんの少し、遠慮なしに言ってくれるけど。

それも、ほんの少し、嬉しいんです。


こんな私だけど

もっと一緒にいてね。

頑張るからね。


もう十分頑張ってるなんていわないで、

私をもっと強くして下さいね。



不釣り合いだって言われないように

もっと頑張りますからね。



よろしくおねがいしますね。


前方真ん前を見失ってしまった時

何を求めていいのか分からなくなってしまう。

誰に何を言ったわけでも

誰かに何かを言われたわけでもないのに

自分は一人だと思ってしまう事が

多々ある。



貴女の人生は貴女が決める事だから。



そう。

それはよく聞く、被相談者の常套文句。

受けのいい、逃げ。



また。



そう思った。

また、こうやって皆逃げて。

だから私は誰にも相談しなかったのに。

やっぱり行き場を失った者は皆、独りぼっちなんだと。


しかし。

その後に言ってくれた長。




だからこそ。

貴女が戻ってきたいなら、いつでも戻ってきなさい。

私たちはいつでも貴女を受け入れられるようにして


ちゃんと待っていますから。


だから、胸を張って、いってらっしゃい。


私たちは、先へ進む貴女を応援しますから。





そう言ってくれた。


そう。それは体のいい逃げなんかではなかった。

大きな激励と、ほんのちょっとの引きとめ。



本当をいうと、行ってほしくはないよ。

だって、貴女は私たちの貴重な人材ですから。



でも、貴女の人生は、貴女のモノだから。

私たちはだから。

貴女が望むことを応援します。


駄目になったときは

帰ってきなさい。





はい。





私の唯一の返事。

そうして

私の唯一の希望。



であった時も長は言った。



ここが駄目だと思ったら

貴女の元いた場所に帰ればいい。

他を関係なくして、ここに留まることも問題ない。

だってそれは貴女の決めた人生だから。


私は貴女が選んだ道を応援しますし、歓迎しますよ。




その言葉が信じられない程に嬉しくて、泣いた。

そして私はここに来た。


そして今、元いた場所にもどりたいとは思わない。

彼らが私を必要としてくれるから。


だから私は迷い、独りになったと思いこんだ。

それは私が彼らを裏切る行為になるような気がしたから。


でも、それは違う、と。

長は言った。





私は恵まれているのかしら。

そう。


だから私はここにいる。

そして。



此処を出て行こうと漸く決意出来たのです。