刃牙展にいってきた | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

4月7日、連載30周年記念の刃牙展に行ってきた!東京ドームシティのギャラリー・アーモ。

 

 

 

 

 

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ここには以前『かいじゅうのすみか』というイベントで来たことがある。広さはそうでもないようだが(無駄なくセッティングされているものなので、体感的にはよくわからない)位置的にもちょっとした展覧会にはぴったりの空間である。サブカルチャーでもジョジョとかになるともっと大きい会場が必要になりそうだけど。

 

「かいじゅうのすみか」がまさにそうだったけど、会場それじたい、もしくはそこでの経験そのものが芸術になるようなインスタレーション作品としても、刃牙展は設計されているようだが、ぼくとしてはやはりただただ原画が楽しみだった。十何年も感想書いてる漫画の展覧会だからな。改めて何度も読んだページの見開きの絵とかをまじまじと見てみて、その複雑さに驚きもした。見開き絵は基本的に対決中のふたりが衝突している、技と技が交差しているような場面が多く、そうするとそこでは大量の「動き」が描きこまれることになる。渋川剛気だったか、あるいはモデルの塩田剛三だったかについての文章で板垣先生(か、もしくは渋川/塩田本人)が書いていたことで、握手ひとつとっても、そこにはいくつもの運動が潜んでいる。5本の指は別々の方向を向いているし、その指じたいも内側に折り曲がり、関節ごとに向きを変えていく。手のひらも若干の弾力を含み、手首から先より伝わる体重だとか腕力だとかを、解放のチャンスを求めて孕んでいくことになる。こういうことが、たとえば烈がピクルの鉄槌を蹴り防ぐ場面では、両者の全身で起こるのだ。

 

 

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板垣先生の絵では常にこういう「動き」が意識され、偏執的に描きこまれている。長く一緒に作品作りをしている高い技術のアシスタントのかたたちが多いということもある。もちろん、ぼくはそんなことは理解していた。毎週すみからすみまでなめるように読んでいるので。しかし、印刷の過程で損なわれることなく、描いたそのままのかたち示された絵の迫力を全身で受けてしまっては、やはり絵の作品としてのピークはこの瞬間なのだと感じないわけにはいかなかった。こんなに、ここまで細かいところまで描かれていたのかと、驚くほかないのだった。

 

 

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壁面に時代を追って展示される原画とは別に、要所にはクラウドファンディングで実現したものも含めて、新たに制作された実物大ジャックや勇次郎が接地されている。ジャックはいくらなんでも成長しすぎだということがよくわかったが、屈んでいるので身長的にはそうでもない。ただ手足がでかすぎる。特に足は、でかすぎてふきだしてしまった。大き目の画集サイズのパンをふっくら焼いたらこんな感じになるのかな。親指は成人女性の拳くらいあった。よくこんなのと直面して勝てるとおもったよな本部は。ほとんどハルクですよ。烈、ピクルあたりが大好きだった相方はこれを見てここにジャックも加えることにしたようである。いいけど花山もかっこいいよ?!

 

 

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会場のおそらくほぼ中央あたり(じっさいの位置は、すぐに方向を見失うのでよくわからないが、順路的にはほぼ真ん中)には地下闘技場の再現されたところがあって、なかではバキが構えて立っている。が、ここは混んでいたので、ぼくらは入らなかった。入ってもいっしょに写真撮ったりはしないタイプの人間なので・・・。ちっちゃい光成とかもいるっぽかったけど。あと闘技場のすぐ横あたりに勇次郎がいて、これももっと見たかったけど、闘技場に入るひとたちの列が横切る感じになっちゃってたから、あまり時間をとってみれなかった。

 

 

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オリバはなぜかオリバボール状態のギャグ要員的なあつかいであった。なんか、なんだろう、マットな、やわらかそうな素材だったので触りたかったが、おさわりは禁止。あとピクルのお食事になる直前のワニもいた。いったいどういうコンセプトなのか・・・。

 

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二箇所、通常の大きさのフィギュアがきれいに展示されたところがあり、なかにはわれわれがもっているもののバージョン違いみたいな烈がいてたまげた。バキとカマキリかっこいい。

 

 

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ディズニーランドと同じく、会場を出るとそのままみやげ物屋に直通してる感じで、ここに入るともう戻れなくなる。グッズはTシャツをはじめとしていろいろあるが、「カステラですよ。トランプじゃあるまいし。」というカステラなど、製作者の愛が伝わってくるものばかりである。見たところオーガハンガー(開脚してる勇次郎のハンガー)やバキSAGAのシャツはもう売り切れていたようだった(見当たらなかった)。入ってすぐのところには画集が山積み。最近書店の現場からは離れていて、新刊とかもチェックしていなかったので、ふつうにISBNある感じの書籍だったし、「おや、こんなの出たのか、知らなかった」みたいな反応のまま1冊購入したが、これはどうも会場限定商品のようである。いまアマゾンとかみても出てこなかった。一般に漫画家の画集というとカラーの扉絵を中心に後半に設定画とかが載っているやつを思い浮かべるが、そういうものではなく、展覧会で展示されていた原画がそのまま載っている感じで、要するに美術展で売られている「美術展の画集」と同じ扱いである。なかには展示されていた記憶のないものもけっこう載っている。たまに、展覧会限定としながら、じゃっかん内容を変えて一般販売されることもあるから、これもできたらそうしてほしいな。売りたい。ぼくはもう売り場にいないけど・・・。

 

 

展覧会は17日まで。チケットの買い方だが、公式サイトをみてもなんだかよくわからなかったので、ツイッターでの助言も参考にして、直で会場にいき、当日券を買った。入口にある紙に記入するか、もしくはQRコードで、オンラインで情報を入力し、その画面を見せるかしてなかに入れる。人数をカウントしている様子もなかったし、よほど混雑しない限りは、いきなり行っていきなり入れるとおもう。行けるバキファンは全員行くべし!写真も撮り放題だぞ!(おさわりは禁止)

 

 

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