宙組東京公演1回目 | すっぴんマスター

すっぴんマスター

(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

華やかなりし日々/クライマックス (DVD)
¥10,500
楽天



大空祐飛のさよなら公演となる「華やかなりし日々/クライマックス」を観にいってきました。6月19日11時開演。


今回もまた幸運なことに二度見ることができるので、例によってくわしい感想はそのあとに記したいとおもいます。


クラシコ・イタリアーノのときは気づかなかったが、あるいはもう覚えていないのだが、大空さんというのは若い女の子に人気があるのだなーという感じ。男性の割合ということになると、月や雪で感じたほどではなかったが、感触としては僕の年齢前後の女性がかなり多かった。さてそれがなにを意味するのか、ただ大空さんがかっこいいからだといえばそうだけど、ではなぜそんなふうに特別なかっこよさなのかというと、なにか、よい意味でオリジナルというか、スカイステージなんかを流し見していると、大空さんというのは3人くらいいるんじゃないかというほど、いろんな組の演目で見かけるのだ。どうも、僕が知らないところで、幾度も組替えを経験していたらしい。まあ直観なのだけど、そういうことがこのひとにはすごくよい結果を残したんじゃないかというふうにおもう。というか、このひとの個性にいい影響を与えたのではないかとおもう。何組っぽいかというよりもまずさきに、大空さんっぽさが立ち上がってくるのです。



で、今回のショー、クライマックスには、客席が参加する箇所があった。なんかそういうのがあるらしいというのは聞いていたし、まあ、周辺のひとの様子を見て僕らもやってみようとおもっていたのだけど、なんか僕はそれがフィナーレ近くであるものとかってに勘違いしていて、幕が開いてすぐ、一幕のなかばくらい?ではじまって、おろおろしているうちに終わってしまった。いってしまえばうたにあわせて手をあげるだけなのだけど、基本的に掛け声などすら禁止されている宝塚では、いくら生徒さんからやってくださいといわれても、やっぱり抵抗はある。僕の前の席に座っていたかたたちはたぶん大空さんのファン仲間で、ショーでは基本的にぐずぐず泣いていてたいへんな様子だったけど、ここでは、照れながらもみんなでそろってそれをやっていた。まあ、なんというか、それくらいでいいんではないかと、客観的にはおもう。たいしてサッカー好きでもない人間が、ワールドカップの季節になると急にサポーターになる・・・そういう状況も、祭事のようなもので、それはそれで楽しいことかもしれないが、宝塚の文脈には馴染まない、とおもう。生徒のみなさんが「どんどんやってください」といい、にもかかわらず、客席はおそるおそる、照れながら参加している、あるいは参加しないものもいる、そういうほうがどこか好ましいし、伝統と更新を両立させる非論理的な宝塚という機構にはふさわしいとおもう。



くわしいことはまた書くけど、たとえば霧矢大夢と蒼乃夕妃のときなんかは、ひたすらさみしくて、演目も、かなり退団を意識されたつくりになっていて、耐えられないという感じだったけど、なんというか大空さんは、あまりにもかっこよすぎて、なんだろう、なんか、はじめて京都に旅行にいって、ばかでかい仏閣の門とかを見たときのような状態になってしまった。お決まりの黒燕尾+ボレロも、僕なんかは圧倒されて、ぽかんとくちをあけていたんじゃないかとおもう。次回も楽しみにしています。