僕のパソコンは、むかしの勤務先のひとからもらったとてもボロいものだ(このひとは自称A-BOYの50男だったが、僕にパソコンをくれた次の勤務日にはクビになっていた。雇用先がそれぞれちがっていたから、そういうモノのやりとりは禁じられていたのですが、まさかそのせいじゃねえよな…)。
だからネットにもつなげていないのですが、基本ワードしかつかわないので問題はない。
インターネットは居間にある共用のものでやる。ブログ更新は、だから家族が寝静まったあとこっそりやるか、じぶんのパソコンで基本を組み立てたのをフロッピーディスク(フロッピーだぞ、すごいだろ)をつかって転送して仕上げるかのどちらかです。パソコンそのものについては、仕事でつかうわけでもないのに、60overの父親のほうがくわしい。理系出身で仕事でもパソコンをつかう息子より遊びしかしない親父のほうがくわしいという戦慄の事実ッッ。
で、今回なんかプロバイダーが変わるとかで、契約のかわりに中古のPCが手に入った。持ち腐れだったiPod的なソレもつかえるし、僕は喜んでいた。工事が済んで、なんかもらったCDROMをつっこんで、なんか指示されるがままに、なんか設定をはじめたのだが、すぐ問題にぶつかった。なんかウィンドウがちっちゃいのだ!最大化のボタンも無効で、スクロールバーもないのだ!文章も右側が途中できれていて読めないのだ!指示に従いたくても、クリックすべきボタンが隠れて出てこないのだ!
慣れない手つきでいろいろ設定をいじくってもうまくいかない。いくわけない。赤ちゃんに吉本隆明読ませたってどうもならんだろ。サポートセンターに電話してさらにくわしくいじくった結果、どうも壊れてるくさいということだった。解像度の目盛りはなぜか固定されていて、「デバイスマネージャ」というところにあるべき「ディスプレイアダプター」がないとか。なんのこっちゃ。メーカーはもう受け付けを終了しているっぽかったので、僕は営業にきたひとに電話してみた。「営業」という単語をきくと、僕はほとんど筋肉の反射みたいに『闇金ウシジマくん』の小堀の顔が浮かんでくるのである。小堀は明日すぐうちにくると、たいへん畏縮した調子でいうのである。朝は起きるの遅いので、夜にしてくれ、おれはいないけど、と僕はいうのである。
しばらくして再び小堀から電話がかかってくる。自宅か会社か知らないが、じぶんで状況を吟味して、こたえを探ってみたもよう。
「ええとですね、最初のデスクトップの画面で右クリックしてもらってですね、するとプロパティという項目があるとおもうのですが…」
ああ、すいません、それさっきサポートセンターのひととやりつくしました。
でもありがとう!小堀!
これからもう少し考えてみるそうです。いいのにべつに…明日きてくれれば…
営業ってたいへんだなぁ。こんなあほまで相手しなきゃならなくて。
ありがとう小堀!そしてさようなら板橋!