目が、泳いで、いるニダ | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

電車でヒマな時、何をしている? ブログネタ:電車でヒマな時、何をしている? 参加中
このネタの主旨とはちょっとちがうんだけど、みなさんは電車のなか…特にわりとすいてる状態で、立ってるひとがいなくて、座席についているとき、どこを見ますか?

最近は遊びに行くときくらいしか電車をつかわないのですが、僕は中高と電車をつかってきたし、大学は1時間半くらいかけて通っていたので、このことはいつも悩んでいた。僕はぼんやりと、あくまで漠然とモノを考えるのがなにより好きなので、座れたときはだいたいなんにもしないで、腕を組みながら正面の空間を、焦点をずらして、ぼやっと眺めているのだけど(たぶん口も開いてる)、ぼうずあたまやギョロギョロした目付きのせいか、なに見てんだと、前に座っていた知らないひとにいきなりからまれることもしばしば。僕はもちろん、そう言われるまで彼が存在していたことすら認識していないので、誰だよ、おまえなんか見てねえよまじでという感じなので、もっとやわらかい言い方で、すなおにそう言うのですが、これはもう十代のころはほんとによくあって、うんざりしていた。また、正面にきれいな女の子が座ったときなど、見るなというほうがムズいなので、いかに僕が良識ある文明人であっても、目玉のほうがかってに動いてしまうんですが、これはばあいによってはPOLICE的なアレになりかねないから、できるだけ避けなくてはならない。


そうなると、要は顔を正面に向けているのがよくないわけで、下を向くか、なにかべつのものに視線を投げるしかないんですが、多くのひとのように、僕は電車のなかで本を読むということがうまくできない。なぜなら、酔うから(であるのに、ある大学受験を僕は車中の読書で遅刻してしまったのだけど)。音楽も、最近は電車では聴かない。高校生のころは、遅刻が確定してしまった朝など(ほぼ毎日だったが)、のろのろ路線バスの最後部や逆方向のがらがら下り電車に座って、チック・コリアや坂本龍一を聴くことは毎日の幸福のひとつだったけど、これはバスや電車が混んでないことが前提であって、ふつうは、音漏れが気になってしまうし、ぼやっと弛緩して外を眺めることも同じくらい好きなので、音楽についてもやはり積極的というほどではない。不器用だから耳にイヤホンをつけてまま動きまわれないということもある。


そうなると、もうできることはふたつしかない。ぜんぜん眠くないのに寝たふりするか(つまり目をつぶるか)、視線をあげて、中吊り広告を熟読するかである。しかし広告のばあい、たとえば雑誌の宣伝だと、水着の女の子が大写しだったりするので、これを熱心に凝視するのもやはりPOLICE的に危ないので、寝たふりが日常だ。しかし、自宅でもうまく寝れない男が、泥酔してないかぎり、電車で眠れるはずがないのである。したがって、僕のは完全に寝たふりであって、下を向いて目をつむって手の平にアゴをのせながら、僕は完全に覚醒しているのであって、考えたらこれはじつにマヌケなていなのである。そいで、あたまのなかでは、飲み会に向かう途中なら、だいたい、新宿の人ごみを想像してげんなりしたり、ちょっとめんどくさいなとか、今日は一万におさえようとか、サムいこと言わないようにしようとか、そしたらそもそもしゃべらないほうがいいのかなとか、名前まちがえないようにしようとか、手の甲にタバコじゅわっとすると痛いとか、考えているのである。なんかキモいよね。