I'm Gatsby | すっぴんマスター

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(※注:ゲーム攻略サイトではありません)書店員。読んだ小説などについて書いています。基本ネタバレしてますので注意。気になる点ありましたらコメントなどで指摘していただけるとうれしいです。

気がついたらぜんぜん読んでなかった、「グレート・ギャツビー」原文。どころか英語じたいにここ数週間触れてなかった。


いまちょうど、ギャツビーが出てきたとこ。「私がギャツビーですが」ってとこです。ぜんたいの4分の1くらいか。



でも…「ライ麦畑」と比べたらやっぱ難しいとおもう。ライ麦がかんたんってわけではないのだけど…。まずわかんない単語が多すぎるから、行ごとに辞書ひいてる感じで、ちょうどピアノで、聴いたことのない曲を初見で弾くようにどもったりつっかえたり、「英文を読む」なんてレベルには程遠いし、さらに…、なにが、って聞かれてもわからないけど、単語とかいう細部以上の、たぶん文体とかいうことだとおもうけど、とにかくぜんたいがムズイ。読むけど。



ところで、日生劇場宝塚月組公演の『グレート・ギャツビー』も九月一日からはじまるようですね。瀬奈じゅんさん主演で。『華麗なるギャツビー』ではないのだな。しかし演出は同様に小池修一郎なので、いちおう再演ってことでいいのか。初演は杜けあきさんでした。はまり役だったよなーあれは。ビデオでしか見てないが。


とはいえ、僕は小池修一郎をかなり好きなんですが、この作品はどうなんだろう…。僕が野崎孝訳でこの小説を読んだのは高校生のときで、芝居のほうがずっと先だったわけだけど、あまりに印象がちがってびっくりした記憶がある。あるいは僕の読みかた・観かたが悪かったのかもしれないが。初演のビデオももう何年も見ていないし、たいへんなので探したりはしませんが…。だから断定的な書きかたは避けますが、「宝塚」っていうカテゴリに翻弄されてるというか。つまり…宝塚歌劇ではギャツビーは「主人公≒ヒーロー」であり、デイジーは「ヒロイン」でなければならないわけですよ。なにしろ芝居のほうがうろ覚えなので、これ以上は危険だし書きませんが…。いっそ「ニックが主人公」ぐらいのことをやってしまってもおもしろいかもしれない。


とかいって、これもしっかり観にいく予定です。また月組だな…。あんまりひとつの組を見すぎると新しく他のひとを見たときにどうしても色眼鏡かかっちゃうのでよくないんですが。


グレート・ギャツビー (新潮文庫)

グレート・ギャツビー (村上春樹翻訳ライブラリー)