昨日の収穫。
4コマちびまる子ちゃん (2) (ビッグコミックススペシャル)
ピューと吹くジャガー 15 (15) (ジャンプコミックス)
漫画好きすぎでしょ!おれ!
子供のころは漫画を読むとばかになると言われたものですが、これはある意味的を射ていて、漫画を読むという行為の敷居の低さ(←これ、ほんとはこういう意味のことばではないらしいのだけど、むしろこちらのほうが慣用的とおもうので、つかってしまいます)が読む側をなまけさせ、表面をすくいとるだけでぜんぶ読んだ気にさせてしまうということはあるとおもう。つまり、たとえば小説では、ただ読んではなしを理解するというだけでもある程度のリテラシーは必要になってくるわけだし、音楽ではジャズなんかも、それなりの訓練(というとおおげさだけど)を積まないとどこがテーマでどこからがアドリブかということすらわからなかったり、そもそもなんでわざわざ即興でやるわけ?なんてはなしにもなりかねない。その点漫画は極端なことをいうと字を読まなくたって概要をつかめてしまうばあいが多いわけで(僕の友人がヤングジャンプで連載中の『GANTZ』を15秒くらいで読み終えてるのを目撃したときはけっこうなカルチャーショックがありました…)。しかしそれは逆にいえば読者の意識しだいでは小説なんかよりずっと精読が難しいということにもなるので、どちらとも言い難いですよね。
それはそうと、真鍋昌平の『スマグラー』がおもしろすぎです。これは闇金ウシジマくんより前に月刊アフタヌーンで連載されていたものらしく、一冊完結です。絵はウシジマの1巻のころそのままで、主人公もほとんどめがねとったウシジマって感じ。ヴィジュアルも人柄も。
とにかくおもしろい!主人公は死体の運び屋なのですが、チャイナマフィアとヤクザのはざまというような設定やキャラクターの世界観は馳星周の『不夜城』を思い出させた。
ウシジマではあまり見られないアクションシーンなんかもある。抜群に上手いとはいえないのだけど、やはり独特で、ほかの誰も描けない世界の感触を導いています。