『闇金ウシジマくん』は休載です。したがって「今週の闇金ウシジマくん」もお休みです。
ぜんぜん関係ないけど、ヤングジャンプで隔週連載中の『GANTZ』が最近やばいですよね。西いないなー、とおもってたらちゃんと参加してたんですね。和泉がやられたときに地味に死んだかとおもってました。
それから、蜘蛛の足をもった牛の怪獣みたいな妖怪と透明巨人のバトルはどうなったのかな?あの巨人はやっぱり大阪チーム、七回クリアのなんとかってやつなのかな?轟だったか塙だったか…
それと…、パンダはどこいったんですか?
はなしの構造からして、登場人物がぼこぼこ入れ替わらないといけないのに、魅力的なキャラが増えすぎて処分しきれなくなっちゃってるのかなー。だから大阪チームと合流したときはびっくりしましたよ。また増えんのかってね。稲葉なんて、偽レイカとヤッてからもうほとんど出てこないし。というかふつうの読者は、稲葉って誰?って感じだろう…。加藤は、敵があまりに強いからじぶんたちは呼ばれたんじゃないかと推測していましたが、たぶん脚本的に、魅力あるキャラを殺さずに、かつマンネリ化も回避して生かすためにあのようなことになった、というのもあるんではないかな。
この種類の、なんていうか、コンピュータ・グラフィックで描いた感じの絵って、「夜王」とか「喧嘩商売」とかたくさんあるけど、この作品はちょっと他に類を見ないくらいキャラのふるまいが生き生きしてますよね。表情豊かというわけでは決してないのに…。『トランスフォーマー』のレビューでもちょっと書いたけど、たぶんキャラが含まれている周囲の日常の絵が写実的に徹底して描きこんであるからだろうな。表現としての「写真」の概念に近いんじゃないのか。今回のボス三匹の初登場の回…ぬらりひょんと天狗と変な犬みたいなやつが居酒屋の看板のうえに並んで立ってた絵、ものっすごい迫力でしたよね。ただ腕組んで立ってるだけなのに、すさまじい存在感があった。ガンツ史上屈指の名シーンだとおもう。
かといって、これが実写でも成功するかというと、一概にそうは言えないんですよね。あくまで静止した、スタティックな荘厳さを孕む画像の連続であるマンガだから、あれほどの仕上がりになってるわけで。あれをあのまんまやっても意味がない。映画なら映画で、アニメならアニメで、再び解釈しなおさないといけない。昨今の、マンガや小説を映画などの動画に組み替えるという風潮は、そういうことをきちんと踏まえているのだろうか?多くのばあい原作も知らないし興味もないので、見ることはないのだけど。