【ネットラジオ】ネガティブ・ケイパビリティ。耐える力の話。小学校受験 | 親子で取り組む小学校受験!TSUBASA通信教育

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6月9日金曜日21時~bon voyage さんのコラボ講習会です!

 

チケットこちら↓です。この機会にたくさんの生き物が作れるようになっておきましょうね。

現在、ひつじも、ヤギも、みみずくも、カブトムシも、クワガタもいますよ。TSUBASAの生徒さんも

私の新作が沢山みれるので来てくださいね。

 

 
 
さて、今日は、ネガティブ・ケイパビリティの話をしようかと思います。なんだか、難しい言葉ですよね。
 
 
 
 
 
 
ネガティブといいますが、今、よく言われるのは、問題解決能力です。私も、その為にはアート思考が必要だ、なんて話をいろいろと語ってきました。
 
 
このネガティブ・ケイパビリティとは、実は、問題を解決しない事を耐える力、というように著書ではかかれています。ですが、こちらも極めてアート思考にちかいものかもしれません。
 
 
このネガティブ・ケイパビリティ、もとは、詩人のキーツが兄弟宛ての手紙の中で描かれた言葉です。キーツの生涯については、この本にかかれていますので、ぜひ読んでみてください。
 
 
 
キーツがお手本としていたシェイクスピア、これをキーツが読みふけっている時に、シェイクスピアが持つ無感覚の感覚に気が付いたという事です。ここから、
 
 
真の才能は、個性を持たないで存在し、性急な到達を求めず、不確実さと懐疑とともに存在する、という考えにいたります。
 
 
 
と、ここまでかいておいて、頭がこんがらがりそうになりますね。
 
 
 
さて、このたった1回、手紙の中でネガティブケイパビリティについてかいたキーツの言葉は、ずっと後20世紀になって、ビオンという精神科医によって光があたりました。
 
 
元は、詩などの文学芸術の分野にとってのネガティブケイパビリティが、今度は精神分析の分野で不可欠であると取り上げられる事となりました。
 
 
 
さて、そのビオン、その後、将来のノーベル文学賞である、サミュエル・ベケットを患者として治療していきます。2年間の治療の中で、お互いに影響していたようで、こんな話があります。
 
 
ベケットが、ゴドーを待ちながら、の初演に向けて役者たちの稽古をしていた時の事。役者たちは、かかれたセリフをそのまま口にしていましたが、我慢しきれずに、これ全体としてはどういう意味なのでしょうか、とベケットに問います。
 
 
 
ベケットは、字面通りに言えばいいんです。と答えますが、役者は困惑します。そうですよね。
そこで、再度きいてみますが、やっぱり、字面をとのまま口にしなさい、ということ。
 
 
 
実は、これこそがベケットが行きついた世界である、と。
対話の行き違い、ずれ、コミュニケーションの不成立、意味の拒否によって作品ができあがっている、と。作品そのものが曖昧さの世界であると。
人間のもっと奥底なものにたどり着くには、表層的な意味を拒否するしかない、とのこと。
 
 
 
抽象画のようですね。抽象画って、意味をきいてしまいません?でも、言葉にできない宙ぶらりんの状態だから、それを、これで表現したものじゃないでしょうか。
 
 
 
これに、今の人は耐えれなくなってきているのでは、というのが著書の後半でも教育と絡めてお話されています。
 
 
 
少し精神分析の話になりますが、精神分析では、分析者と患者が対峙し、言葉が交わされますが、双方それぞれに「ものの見方」がある。そかし、ビオンは、ものの見方を忌避します。
 
 
 
その代わり、頂点、という用語を選んだのです。あの人のモノの見方、とすればあまりにも固定されたものだと。本当は、山の頂のように、展望が周囲に開けていて、もっと広い視野があり、焦点もあちこちにあるので、というのが理由です。人には、さまざまな面があり抽象的なのが人、という事なのだと思います。

 

 

 

以前からお話している、桃太郎の話。

鬼が悪い。というのは、固定されたモノの見方であって、頂点ではないですね。私、マーベルの映画をよくみるのですが、悪役にもちょっと共感する部分もあるんですよね。いろんな面があって人間味があるのがリアルだと思います。

 

 

 

さて、こういう歴史をたどったネガティブケイパビリティですが、つまりは、

 

 

 

●ネガティブケイパビリティとは、拙速な理解ではなく、謎を謎として興味を抱いたまま、宙ぶらりんの、どうしようない状態を耐え抜く力です。その先には必ず発展的な深い理解が待ち受けていると確信して、耐えていく持続力を生み出すのです。

 

 

非常にわかりよいですね。

 

 

 

さて、人にはわかりたい、という本能がある、という事も著書の中で述べられています。はっきりさせたい、というのは本能である、と。人は、常にわかりたがっている、という事です。

 

 

 

その為に、マニュアルというものが存在し、脳が悩まずに一律化できるようになっていると。

 

 

 

私は、もともとアニメーターの下っ端として仕事をし、(たいした人材にはなれなかった・・・笑)、イラストレーターとして仕事し、その後、市販の問題集や、塾の模試を作っていました。

 

 

 

どこの出版なのか、何なのかは、守秘義務があって言えないのですが、みなさんも一度は本屋さんでみかけた事があるかと思います。その時の指示は、非常に・・・・雑です。笑

 

 

 

この教科書をつかって、問題を作ってくださいね。以上。

 

 

 

何文字でわかりやすい読解問題の文章を作成してくださいね。以上。

 

 

 

後は、考えてね。なんですよね。これを嫌がる人は多いようです。もっと決めてほしい。きっとやり直しになるし、何を指示されているかわからないから。

 

 

 

宙ぶらりんの状態を手探りでやってきました。でも、とてもいい経験になりましたし、今の仕事も、そういうようにやっています。

 

 

 

だからTSUBASAで講師に対しては、マニュアルは作っていません。絵画では、3人の先生がいますが、本当に大枠の方針のみで、あとはお任せしています。だから、A先生に相談したらB先生とは違う意見かもしれません。でも、私は、講師によって答えが違う事を親御さんに伝えるようにと言っています。なぜなら、マニュアルで話すと、その先生の気持ちが1つも伝わらないからです。気になるなら全員の意見もきけます。

なぜ、こういう事をわざわざしているかといえば、その質問に1つの明確な答えがないからです。

 

 

 

そして、わかりたがる脳は、音楽と絵画にとまどう、という事もかかれています。

 

 

 

クラシックをきいて、わからん、という。もともと、わかる為に曲を作っているのではなくて、あじわう為に作っているのだと。答えがないものに対しての不断の挑戦であるのが、この分野。でも、わかりたがるのです。

 

 

 

今、私は、あらゆる質問やお悩みを聞いています。また、絵画の指導をしています。その中で、親御さんが必要なのは、ネガティブケイパビリティだと感じます。

 

 

 

絵画が上手くいっている親御さんは、お子さまにもよりますが、淡々と頑張っておられる方は、答えを性急にもとめないです。今、子どもが伸びているのか、方向性があっているのか、そんな宙ぶらりんの状態にいる事が多いのが技術の分野でしょう。耐えられるのだと思います。

 

 

 

子どもさんの成績が思うように伸びない。なんとかしたい、でも、なんとかする唯一の即効性のある答えはないんです。こうかも、こうかも、提案できる事はあっても、100%確実な答えではない。できるようになるために、試行錯誤し、悩むしかない。そして、その間に必要な力は、ネガティブケイパビリティ ですね。

 

 

 

たとえばそれが悩みだったら、弱い時は、弱いままでいいし、焦らなくてもいいのだと思います。

 

 

 

でも、解決できないような事にであった時、2つの事が必要だと、著者はいいます。

 

 

 

それは、日薬と、目薬。

 

 

 

日は、その名の通り、時間がかかる、という事。

 

 

 

昔、お父さんが亡くなったときに、(雪山で遭難しました)、ちょうどそのあたり、いろんな事が重なり鬱になりました。行動も変でした。精神科にかかった時に、たくさん聞いてくれましたが、先生は解決する答えはくれませんでした。でも、ちゃんと今は解決しています。今は心は病んでいません。

 

 

 

日が必要だった。

 

 

 

その日の中で、誰かに出会い、いろんな言葉をきき、心の栄養をとりもどす期間ですね。

 

 

 

もう1つ。目薬。これは、誰かみていてくれる人がいる聞いてくれる人がいる。という事ですね。すぐには解決できないけれど、話しを聞いてくれる、その人は答えを出せないんだけれど、受け止めてくれる人がいる、という事。

 

 

 

精神科の先生は、今思えばその役割をしてくださっていたのかもしれませんし、その時は友人もその役割をしてくれました。だから、今、その時の友人が悩んだラインが入ると、私はどんなに忙しくても、その手をとめて聞くようにしています。どこにいくかはわからないけれど、一緒に乗車するんです。どこにいけばいい?と聞かれたらわからないけれど、一緒の乗るよ。という事ですね。

 

 

 

子どもさんの指導って、そういうところも必要だと思います。ネガティブケイパビリティは、親にも必要だし、子どもさんに伝えていく事も必要。

 

 

 

今は、悩んでいる時期だけれど、ずっと見守っている、という姿勢でしょうか。

 

 

 

絵が上手くかけない。そう、今はね、それでいい。上手くかけないから描けるようになる魔法はないのだから、一緒に宙ぶらりんの状態だけれど、やっていこう、という気持ちです。

 

 

 

教育の場でもそうですし、あらゆる事で、白黒をつけたくなるのですが、グレーというところで耐えられる力です。

 

 

 

人は、わかりたいし、わかってもらいたい。相手に、自分の真意が伝わるまで、熱弁して反論してしまう生き物ですが、それも本能なのだと思います。伝わっているかな。わからないけれど、グレーで。

 

 

 

 

もちろん、すばやい決断が必要な事もあるかと思います。あまり考えないで答えを出すことも必要な事もあります。

 

 

 

 

けれど、未知の世界のもので、答えが出せない時は、この考え方が有用ですし、必要です。

 

 

 

それは、決して問題を後回しにする、のではありません。これは、曖昧な世界にとどまる能力です。

 

 

 

そして、それは、冬は必ず春となる、ネガティブといいながら、希望を信じて待てる、という強さなのだと思います。

 

 

 


2023年度

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2022年度

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