2023年もあとわずかです。
今年も新しく入った選手もいれば、代わりに退団した選手も数多くいます。
プロ野球選手の引退後のセカンドキャリアは、理想的にはプロ野球のコーチ、プロ野球球団のスタッフ(裏方スタッフや球団職員)、解説者、もしくはアマチュア野球指導者など引き続き野球に携わる仕事なのでしょうが、現実はそれらの仕事につけるのは一握り、多くの選手は野球とはかかわりのない仕事に就くことになります。
2023年限りで現役引退したスワローズの松本友選手は、警察官採用試験を受けることで話題となりましたが、引退後に変わった職についたスワローズOBを紹介します。
①大学教授
教員免許をもっているプロ野球選手の多くは、元々は高校野球の指導者を目指して大学に入学したところ4年間で野球の実力が伸び、プロから指名を受けて入団、そして引退後に高校教師に転身というケースはそれなりにあります。
また、大学の臨時の講師を務める人も多いですが、教授として採用されるケースは非常に珍しいと思います。
その人物は1980年代にスワローズで中継ぎ投手として活躍した阿井英二郎投手です。
1992年に引退(当時はロッテに在籍)すると、一般企業で働くかたわら教員免許を取得し高校教員に転身、その後、2013年から3年間、日本ハムでヘッドコーチを務めた後、2019年より札幌国際大学スポーツ人間学部スポーツ指導学科で教授職を務めています。
同大学のHPには、阿井さんの経歴が紹介されています。
②コンサルタント
2011年から18年に左の中継ぎ投手としてプレーし、2015年のリーグ優勝に貢献した久古健太郎投手は、引退後にデロイトトーマツコンサルティングに就職、現在はスポーツにとどまらず、プロジェクト管理やマネジメントなど幅広い分野でコンサルティングを手掛けています。
セカンドキャリアの成功例として検索をかけると多くの取材記事を目にすることができます。
余談ですが、私は以前『スワローズクイズ王決定戦』を実施した際にゲストに久古健太郎さまにお越しいただきました。
非常に誠実な人柄でコンサルタントとして成功しているのが良く分かりました。
③国会議員
1985年から5年間在籍した青島健太さんは、現役時代は通算96試合出場、15安打、2本塁打でしたが、引退後はスポーツライターとして活躍、その後、社会人野球監督を務めた後、政治家を志します。
2022年の参議院通常選挙に日本維新の会から比例代表で立候補し当選、現在は参議院議員として活動しています。
今回はスワローズOBに絞りましたが、他球団に目を向けると
農業…三ツ間卓也さん(元中日)
公認会計士…桧山泰浩さん(元近鉄)
ボートレーサー…野田昇吾さん(元西武)
そして、海外では
整形外科医…ホプキンスさん(元広島)
などが出色と思われます。
ちなみに野球クイズで元プロ選手には何人かお越しいただいておりまして、1枚のみ元ベイスターズの古木克明さんとの写真をアップさせていただきます。
プロ野球選手として現役でいられるのは長くても40歳前半まで、そしてほとんどの選手が30歳前後で次のキャリアに進むことになります。
引退後の生活が幸あるものになることを願っています。
クイズにまいります。
テーマは「元スワローズ選手のセカンドキャリア」です。
【問題】
① スワローズなどで捕手としてプレーした米野智人さんが、現在ヴィーガン食のBACKYARD BUTCHERSという飲食店を経営しているプロ野球の本拠地球場はどこでしょう?
② 現在は野球教室「25Laboニコラボ」を運営している、2023年放送のドラマ『下剋上球児』で野球監修を務めた元スワローズ選手は誰でしょう?
③ 2020年までスワローズでプレーした上田剛史選手が現在野球部コーチを務めている、同選手の出身高校はどこでしょう?
④ 1990年から99年にスワローズで投手としてプレーした松元繁さんが役員を務めている、スポーツのデータの解析や試合速報の配信などを行う企業は何でしょう?
⑤ 現在は弁護士を目指して司法試験の勉強中である、2018年から20年まで日本ハムに、2021年から22年までヤクルトに在籍していた東京大学出身の投手は誰でしょう?
【解答】
①ベルーナドーム
②副島孔太…2001年の日本シリーズ第4戦で決勝本塁打を記録しています。
③関西(かんぜい)高校(岡山県)
④データスタジアム株式会社
⑤宮台康平