コロナ後に出てきた通訳者の新たな課題 | カリフォルニア 会議通訳・翻訳会社 EJ EXPERT代表のブログ ザ・トランスレーター

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40歳過ぎて専業主婦からプロの同時通訳者と起業家に転身。会議通訳の仕事、翻訳や通訳スキルの習得、通訳翻訳会社の経営、独自のプロ養成コースなど、北カリフォルニアはシリコンバレーを中心に発信しています。

こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert代表のブラッドリー純子です。


同業者の皆さん、最近はオンサイトの仕事も増えてきましたよね。


閉塞感たっぷりだったコロナ禍に比べて対面で仕事ができる幸せをあらためて噛み締めているのは私だけではないはず。


休憩時間に通訳仲間とおしゃべりしたり食事を共にしたり。


そんな時間が意外とガス抜きになっていたんだなぁと思います。


在宅のリモート通訳だけの毎日を何年も続けるのはやっぱり精神的に厳しいですよね。



先月シアトルに1泊で弾丸出張。


実質1時間半の会議でも是非純子さんにと呼んでくださるクライアント企業には感謝しかないです。



クライアント先へ向かう前に立ち寄ったスターバックスリザーブ・ロースタリー。


シアトルから帰ってきた翌日にまた空港に向かい今度は家族とバケーションでアリゾナへ。



スコッツデールというリゾート地に4泊だったのですが、レンタカーでセドナにも日帰りで行ってきました。



バケーションと言っても定期的に受けている指名リモート案件はできるだけ対応します。


ウェスティンが経営しているヴィラ型のホテルでベッドルーム2つとリビングが別になっていました。



外食もしますが、朝食くらいは地元のスーパーで食料を調達してパティオで食べます。



日が暮れて家族が夜のプールで泳いでいる間にキッチンでお茶を淹れてプラットフォームに30分前ログイン。



仕事しつつもたまにパティオに出て手を振るw


WiFi接続も問題なく、4時間のRSIでしたが眠気にも襲われず無事終了。

さらに...



その翌々週は、Amazonのカンファレンスでラスベガスに4泊で行ってきました。



昨年末のAmazonカンファレンスはAWSでデータの話で満載したが、


今回は機械学習、オートメーション、ロボット工学、宇宙産業がテーマの講演がびっしり。


Amazonはもちろん、NASAやボーイング、ブルーオリジンからも多くの専門家が参加。


通訳チームですが、今回はアメリカ国内から8言語16名の会議通訳者が集まりました。



今回はステージ裏ではなく会場ステージに向かって右奥に通訳ブースがずらり。


画像はエージェントの通訳チーム担当が撮影。Amazonのカンファレンスではビデオ撮影もOKでSNSでの発信が推奨されていることが多い。



進行役はMyth bustersに出演していたAdam Savage、なんと宇宙服で登場。



通訳が入るのは基調講演のみだったので1日2時間の業務。ただ毎日入念なサウンドチェックが行われて集合は本番1時間半前。


本番2時間でも半日レートが適用されますが、終わったら基本は自由行動なので別のリモート通訳案件を入れてもOKとのことでした。



なのでお昼には解散し、夕方以降にホテルの部屋からRSIの指名案件をいくつか入れます。


ただ今回泊まったホテルでWiFi接続に不具合があったとのことで


Zoomは特にプラットフォームが重いらしく、途中落ちてしまって冷や汗をかきました。



出たり入ったりしてその間はクライアントでバイリンガルの方が代わりに通訳してくださって何とか繋ぎ、


何とかスマホのZoomアプリにAirpods Proで途中から通訳しました。逐次だったのが幸い。


一方でそのあとInteractioを使ったら特に問題なかったという...。


そのせいで一件、私が登壇する予定だったウェビナーを延期していただくハメに。


コロナのおかげでリモート通訳だけでもフル稼働できるようになったのは、働き方の選択肢が増えて有り難いですが


出張先でのリモート通訳環境の確保 は大きな課題です❗️


さらには 現場の通訳案件とのスケジュール調整も悩ましいところ。


こちら時間で夜中まで続く会議だと、どうしても翌朝の現場通訳に支障が出てしまいます。


特に連泊出張の場合はフライト時間が早朝だったり、私の場合出発までバタバタと忙しくてすでに寝不足になっていることが多いので


本番に備えてエネルギーと体力を温存しておく必要性を痛感しましたガーン


多忙スケジュールをこなすための秘訣は何かと先日受講生に聞かれたのですが、


私の場合は、ほぼ毎日のジム通いで体調を整えることくらいです。


あとは出張先でもなるべく時間を見つけて外に出て気分転換して楽しむこと!※下の写真参照 


通訳市場でリモート需要も伸び続け、そこに待望の現場案件が戻ってきたのは嬉しい限り。


でもこのペースで秋の繁忙期に突入するとどうなるのか... 少々心配ではあります。




じつはまた今週から3週連続で出張が続きます


期待にこたえばなければ... 頑張ってきます!


今期の通訳講座


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私は引き続きRSI・リモート通訳講座を担当します。

現在リモート通訳で多い案件分野の事例を用いながら、4つの遠隔同通プラットフォームで実技トレーニングができるのはEJ Expertだけ。

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出版・メディア掲載


通訳翻訳ジャーナル2022年春号の特集『未来を切りひらく通訳・翻訳の仕事 Vol.1 宇宙開発』の記事が掲載中!SpaceXや天体物理学者のニール・ドグラース・タイソン氏の同時通訳をした時のエピソードや今後の宇宙産業分野の通訳需要について3ページにわたって書いています。

 

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