こんにちは、北カリフォルニアの会議通訳者、EJ Expert Inc.代表のブラッドリー純子です。
今日から正式にスタッフが一人増えました。翻訳プロジェクトのアシスタントコーディネーターをしてくださる方です。メンバーが増えると定例ミーティングも(今はZoomですが)楽しみです。
こんな時期ですが、弊社は皆リモートワークなので一応毎日業務はしています。こんな時期だからこそ、じっくり取り組めるプロジェクトをいくつか走らせております。
先月開催した「リモート通訳の始め方」セミナーはオンデマンド受講の申し込みが増えています。
クライアント企業からリモート会議の通訳を依頼されて情報が欲しいという方、今後はRSIを含めリモート通訳も受けれるように準備したい方が多いようです。
セミナーではリモート通訳に関する多くの内容をシェアしました。100名近くにお申込みをいただいたので必ず役立つリアルな情報だけをお伝えしました。
もっとも質問が多かったのはRSI(遠隔同通)のシステムや使い方、登録方法について。
ちなみにRSIについての記事は2018年にもこちらで書いていますので参考になるかと思います。
私がこれまで担当してきたRSI案件の中から受注方法や当日の流れまでいくつか紹介しました。
こちらは去年受けた国際会議ですね。RSIでは著名人の同時通訳も多いです。
オーディエンスはこのように各自のスマホから同時通訳の言語を選んで聞きます。
あとは、リアルな情報といえば、こちら!
昨年秋の私のリアルなGoogleカレンダーです。ここまで情報を公開している通訳者は他にいないかもしれません
じつはこれ、リモート通訳と現場通訳のバランスをどう取っているかをお伝えするために具体例としてお見せしました。
ここでいう「リモート通訳」とは、オンライン会議やRSI(遠隔同通)案件、電話会議(テレカン)の通訳も含みます。赤の部分がリモート、ブルーが現場会議の仕事です。
他にも皆さんの関心が高かったRSIのガジェットや買ってよかったもの、リモート通訳に必要な自宅環境の作り方についても説明しました。
あとは私は出張先や日本一時帰国中にもリモート通訳を受けることが多いので経験からお役立ちグッズを紹介しました。
アメリカ国内は飛行機での移動が多いのでコンパクトにまとめられるサイズを厳選しています。
このまま機内持ち込みサイズのスーツケースへ。
スライド64枚、リソース資料もかなり情報が満載です。
コロナ前から通訳者間で関心が高まっていたリモート通訳。日本会議通訳者協会主催でセミナーを東京で開いたりもしましたが、今後も需要は高まることは間違いありません。
ただ、ここで気をつけたいのは、リモート会議通訳案件とRSI案件の違いです。
リモート会議は、WebexやZoomその他の会議システムや同時通訳機能を使って行う通訳形態です。つまり、参加者もスピーカーも通訳もみんな遠隔で参加する。
対してRSIは、専用のプラットフォームを使って会議場から繋ぐものです。参加者やスピーカーは基本会場にいて、通訳者のみ自宅やハブスタジオから参加します。
したがって基本会場から繋ぐRSI案件はコロナの影響であまり入ってこない状況です。今のところ開催されているのは、コロナ関連の学会などがソーシャルディスタンシングを維持してRSIを活用しているくらいです。
今急速に需要が高まっているのはリモート通訳の方です。
この違いについては定義がわかりにくいかもしれませんが、オンデマンドセミナーでは細かく説明しています。
EJ EXPERTでもリモート会議用のシステムを導入しています。それについてはまたお伝えしていきますね。
7月からスタートする第8期のご案内です。プログラムの詳細は、こちらをクリックして弊社ウェブサイトにてご覧ください。
●Zoom 通訳講座●
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ベーシックレベル
インターメディエイトレベル
アドバンスレベル
プロフェッショナルレベル 1&2
新!ビジネス英語強化集中講座
●プライベート講座●
通訳スキルアセスメント・キャリアカウンセリング
会議通訳プライベートセッション
通訳者のための日本語スピーチ話し方
全講座のカリキュラムはこちらをクリックしてウェブサイトでご覧ください。
テレワーク化により、需要が急速に増えているリモート通訳。
「リモート通訳の始め方」セミナーがオンデマンドで受講いただけるようになりました。
詳しくはウェブサイトからご覧ください。